政治信条はともかく、上手いなぁ

 別のネタを用意していたのですが、やはり触れないわけにはいか
ないので「民主党惨敗」について。

消去法的自民党支持者の私が結果を受けて喜んでいるかというと
そんなことはございません。サッカーワールドカップ決勝戦での
延長後半での「誤審」のほうが気になっています。

まぁ「ホッ」とはしています。

と、いうのも自民党だ民主党だという政策理念のぶつかりあいで
はなく、民主党はマニフェストに書いてあることはやったりやらな
かったりなのに、書いてないことのほうは積極的に取り組んでいる
からです。具体的には外国人参政権や夫婦別姓、そして普天間。

参院で野党に転落したことで「強行採決」はできず、一定の
ブレーキがかかることには期待しています。

さて「直近の民意」は示されました。

とはいえ「比例」では民主党が勝ったと強弁することも可能です。

ならば八ッ場ダムの群馬県はといえば自民党が勝ちましたし、
普天間の沖縄に民主党は候補者を立てず民意を問いません。これを
もって

「沖縄県民の声を聞く耳すら持たない」

と虐めることはしませんが、地方の市長選、補欠選挙の度に
「直近の民意は示された」とするのは間違いなのです・・・というか
これも声高に叫んでいたのは現在の与党ですが。

例えば今回の選挙で自民党は「改選第一党」となりました。
しかし「やっぱり自民党」というわけではありません。

民主党に「お灸」、あるいは「イエローカード」のつもりで
投じた人の方が多いのではないでしょうか。すると、「心根」に
おいてはいまだに民主党に期待しているということです。

ただし「次はないぞ」というプレッシャーと共に。
直近の民意というのは強制力のないメッセージや警告にすぎない
ということです。

それでは今後の「政局」はどうなるか?

今回躍進した「みんなの党」は、党首の唱える「アジェンダ」と
いう単語を繰り返す時点で信用できないのですが、その理由はあや
ふやなものや根拠のないものを、もっともらしくする時に英語など
の外来語に置き換えるのは広告屋や企画屋の常套手段で、私の仕事
がらからくる嫌悪感で根拠はありません。

党首はミッチーの息子で、躍進前の世襲率は曾祖父までいれると
60%を越えていましたが、もともと「世襲=悪」という単純な発
想はないので、これもいいでしょう。

ひとつだけいえるのは

「テレビに出すぎ」

そこにミッチーの息子、ボンボンの脇の甘さを勝手に心配してし
まいます。

と、いうのは「受け皿」としてたしかに「みんなの党」は機能し
ました。民主党でも自民党でもない「第3極」というのは本当です。

ただし、積極的な「支持」ではないのです。

選挙が終わったので公表しますが、とある政治筋から仕入れていた
情報では、東京選挙区は公示前に3人に「当確」がでていました。

言わずと知れた「蓮舫」さん、学会・・・もとい公明党、そして
「みんなのタリーズ」です。

蓮舫さん、コホン、大臣は本当に政治屋に転職して人気者になり
ましたが、ウィキペディア情報ですが、かつてテレビ番組でビート
たけしに、

「歴代クラリオンガールで最も写真集が売れなかった」

と罵倒されたに至っては、「転職、おめでとう」と手を叩きたく
なります。

話を戻します。つまり、東京の5人区は選挙戦において「2人区」
で、その議席を自民、民主(もうひとりの)、共産が奪い合うという
見立てがあったのです。

ところが蓋を開けるとタリーズさんは滑り込みセーフ。
これは

「無党派層」

が蓮舫大臣に流れたからではないでしょうか。

みんなの党への支持が拡大したのではなく、無党派層で民主党に
いれたくない有権者の受け皿にはなったが、それはみんなの党の
支持とイコールではなく、魅力的な民主党候補者、あるいは
自民党でも小泉4世などがいれば、飲み込まれてしまうさざ波にすぎ
ない可能性が高いということです。

すると失言ひとつで支持は暴落します。

消極的理由だとしても「国民の選択肢」になったのですから、いまは
「沈黙は金」として、「思惑買い」で周囲に妄想させるほうが
お得なのですが。

これに長けているのはやはり小沢一郎さんです。

鳩の抱きつき辞任と揶揄されましたが、辞めたことで小沢さんに
とって今回の選挙は勝っても負けても損のない選挙になりました。

勝てば候補者を擁立した実績をうたえますし、負ければ選挙戦を
批判すればいいだけのことです。そして実際に負けるまではぶちぶち
文句をいい、負けた後は「子分」が語るだけで、本人はドロン。

政治信条はともかく、上手いなぁと。

いずれにしろ9月の代表戦で白黒つければよく、代表辞任により
検察審査会への心証もよくなれば拾いもの・・・。そしてなにより

「小沢チルドレン」

が衆院に掃いて捨てるほどいます。
政治において数は力です。

と、いうことは「小沢新党」でもできて、民主党が分裂しない
限り、民主党政権は続き「院政」を敷かれているということです。

そして私は期待しています。

「自爆政党 民主党」

のお家芸が炸裂するその日を。

そのさきにようやく、昨年の夏「政権交代」を期待した人たちの
多くが望んだ「政界再編」がまっています。

・・・しかし、ひとつの懸念が。民主左傾政権により、やりにくく
なった自衛隊による「国際貢献」による弊害が大きくなり過ぎや
しないかということ。

参院選の最中、中国とロシアはしっかり「示威」しており、
対米だけでなく、国際世論を味方につけるには相応の貢献が必要で
それは理想論の友愛ではなく、汗を流し、時に血に染まることも
覚悟しなければならないことなのですがね。

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