東京五輪カヌー競技場変更を求める声への違和感

 2020年の東京五輪でカヌー競技場が葛西臨海公園になると一報に接し「羨ましい!」と歯噛みします。この秋に東京都で開催された国体では、足立区の東京武道館で競技が行われましたが「コンパクト五輪」とやらで、我が町足立区は「無縁」。足立区の自民党などは、どうにか絡もうとしていますが

 素直に「地元」で競技が行われることを羨ましく思います。ところがこれにノーを掲げる綿引静香さん。日経新聞の報道(平成25年10月17日朝刊14版社会面)で知ります。

「葛西臨海公園の自然をオリンピックのために壊さないで!」

 と署名サイト「Change.org」で訴えかけて、15000人を越える署名を集めて都庁に陳情したとのこと。

 ・・・この「Change.org」。メールアドレスを変えれば、何度でも投稿できるので活動家にとっては悪用しやすいサイトで、意見表明として正しい場とすることはできません。へぇそういう意見もあるね、という程度の信頼性。

 そしていささか古い2009年のデータですが、公園にある「葛西臨海水族館」の年間入場者数は152万人(国土交通省、空間の大規模性の見地からの環境特性についての資料より)。対して署名は1.5万人。はたしてこの署名数がどれだけ多いのか。

 ま、もちろん、表現の自由が認められた我が国において綿引静香さんがなにを思い、それを拡散したいと思うことは自由で、権利の行使はどうぞご自由に。

 ただね。どうしてこれが日経新聞の、しかも社会面で紹介されるのかが疑問。ちなみに朝日、読売、産経では確認できませんでした。記者に知り合いでもいるのでしょうかね。本件を指すものではありませんが、縁故社会のマスコミにおいて、記者に知り合いがいれば掲載されやすくなるのは新聞も同じ。

 で、一番解さないというか、わたしの表現の自由を行使するなら「イラ」っとするのが、この綿引静香さん。日経の記事によれば「横浜市の主婦」。なんだよ江戸川区民どころか、都民でもないのかよ。葛西臨海公園は都立。

 これは想像に過ぎませんが、足立区民のわたしが山下公園の利用方法にケチをつければ、ハマッ子は面白くないことでしょうに。ご本人のブログでは「アイラブ」と葛西臨海公園を語りますが、それは観光地やレジャーの利用地であり、少なくとも都民は五輪招致を掲げた都知事を選び続けたのですよ。なんだかすっかりジジィとなった、前都知事のこんな台詞を思い出します。

「うるさい、黙れ」

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