鳥越俊太郎出馬で、ますます「罰ゲーム化」する都知事選挙

 究極の後出しジャンケンとはJAROに訴えレベルの大見出し。鳥越俊太郎氏の都知事選出場です。なぜなら、以前から噂レベルでは浮かんでいながら、彼の怪しい記憶力はもとより、健康面の不安と、なにより「都政」へのミスマッチから不安視されていた人物だからです。

 つまり民共連合の「ネタ切れ」による鳥越俊太郎氏の擁立に過ぎません。石田純一は騙されたのかも知れませんが、還暦過ぎたおじいちゃんに同情などしません。

 小池百合子氏の暴挙により、自民党は分裂選挙を強いられ、さらに今日の午後にも決断する、宇都宮隆・・・はTMネットワーク・・・宇都宮健児氏が立候補を取りやめでもすれば、民共合作が完成し、鳥越俊太郎氏の当選の目もでてきます。

 舛添辞任以降のマスコミ報道では、過去2回都知事選挙に出馬した宇都宮健児氏が、それぞれで100万票弱をとっていることをもって有力候補者としていますが、所詮それが限界の候補者ということです。

 前回の都知事選挙では自公が応援したゲス添が200万票取っており、今回の「分裂」により自民支持層の票を分け合うことになり、宇都宮健児氏は勇躍有力候補に躍り出たという分析もあります。

 これはマスコミと「政治ジャーナリスト」による珍説で、選挙予想が外れる理由でもあるのですが、ゲス添、もとい舛添要一前東京都知事は、自民党は「やむなく」応援に回っただけに過ぎません。

 その前任の徳洲会 猪瀬直樹氏は430万票を誇り、東日本大震災直後の自粛ムードの中、さらに多選を批判していた石原慎太郎氏が、言葉を翻し出馬した2011年の選挙でも彼は261万票を獲得しています。その前の2007年が270万票、2003年が308万票。

 つまり自民党の組織票+連動する票を、ゲス添の200万票と見積もるのは甘い期待のなせる技。

 過去の得票数からみて、おおよそ250万から300万票ぐらいが自公でもっている数字で、小池百合子氏と増田寛也氏で分け合うとすれば120万〜150万票です。

 この自公の票とは、組織力というより、漠然とした自民党への信頼感で、言葉を悪く言えば惰性であり、継続を求める人間の本能といっても良いでしょう。

 組織という点では、自民党が擁立した増田寛也氏が有利になりますが、自民党都連と自民党員、後援者とは一体ではありません。また、親族に至るまで自民党(都連)が推す候補者以外を応援してはならないと、書面で通達までだす不始末。これが増田寛也氏の不利となります。

 なぜならこれこそが、自民党の強みでもありますが、より小さな区や市の単位、さらには地方議会議員個人への信頼を積み上げて成り立っているのが自民党で、個人レベルにまで分解したとき、議員の命令に従う後援者ばかりでは無い、というより、議員に命令するのが後援者であり、有権者であるのが自民党の特徴です。中央集権、上意下達、絶対服従を義務とする日本共産党との最大の違いです。

 顔を見たことがない(最近はたびたびワイドショーで紹介されていますが)都連の会長よりも、独り立った小池百合子を応援しようという侠気、判官贔屓する自民党支持者は少なくありません。なにより議員については「党議拘束」で縛れても、その親族という「有権者」を支配できるとは、都連はいつから共産主義者に転向したのか。

 「ワガママ」に端を発し、私のように舛添辞任を前に「消去法」ながら小池百合子氏で「いいんじゃね(平坦)」と考えていながら、小池氏のあまりにも自分勝手な振る舞いに「ないな」と決意していたものでも、都連の共産化から、今回ばかりは小池百合子でも仕方がないか、とへそを曲げる自民党支持者が増えることでしょう。

 自己顕示欲の強い野心家と、共産主義者なら一代限りで消えてくれるじゃじゃ馬に投じるしかない罰ゲームです。

 30年近く続く「自民党=悪代官」というマスコミの洗脳により、浮動票のデフォルトは反自民党だということを分かっていないのです。だから、やることなすこと小池百合子氏にプラスに働いています。

 その結果、増田寛也氏の組織票のアドバンテージを考慮しても五分五分に分け合うのではないかと。

 すると宇都宮健児氏の100万票では届きません。過去の選挙結果からみて革新勢力の基礎票は60万〜70万票で、宇都宮健児氏によって上積みしてようやくの数字です。

 だから、宇都宮健児氏が出馬を断念し、鳥越俊太郎氏による民共合作が実現すれば、この「究極の後出しジャンケン」が成功する・・・のでしょうか?

 実は「後出しジャンケン」として語り継がれる1999年の都知事選挙での石原慎太郎氏の得票数は166万票に過ぎません。

 ゲス添と、先日他界した鳩山邦夫氏が票を分け合ったこともありますが、この時の自民党総裁は森喜朗氏で、公明党との連携強化のために打ち出した候補者が明石康 元国際連合事務次長。石原慎太郎氏はいわずとしれば元自民党。邦夫氏も同じく。さらに自民党の柿澤弘治、当時の都連会長までが出馬した超分裂選挙でした。

 雑に分析すれば、自民党内の派閥争いとみることもできるほどの政策や政治信条の違いしかなく、要するに「知名度」で勝った石原軍団の勝利ということですが、鳥越俊太郎氏にそこまで知名度はあるでしょうか。

 選挙における知名度とは、名前を知っているというタレントの好感度調査の話しではなく、政治家として信頼できるかという当たり前の測定基準を有権者は持っています。

 それを証明するのが抜群の知名度を誇ったSPEED今井絵理子氏の得票数が32万票に過ぎなかったことです。同じく政界初挑戦の青山繁晴氏は48万票を獲得しています。

 2011年の都知事選挙で、そのまんま東が169万票を獲得できたのは宮崎県知事という肩書きが添えられた知名度であり、ブラック企業として華々しく炎上する前の「和民」創業者の渡邉美樹氏でさえも101万票をとれたのは、「経営者」としての肩書きが支えます。ちなみにこの選挙では、革新系として小池晃氏が出馬し62万票。ブラック和民に遠く及びません。

 つまり、選挙における知名度とは「肩書き付き」のものだということです。大阪における「お笑い百万票」も同じです。そしてこの傾向は都市部に行くほど顕著です。

 なお地方にいけば行くほど、「テレビに出ている有名人」というだけで票が集まることは、新しく鹿児島県知事に選ばれた元テレ朝社員 三反園訓(みたぞの さとし)氏や、元TBS社員 杉尾秀哉氏の現象からも明らかですが、都心を歩けば芸能人や有名人を飽きるほどみる東京では、元テレビ局社員ぐらいでワーキャーと騒ぐことはありません・・が、足立区民はワーキャー言うので田舎なんでしょうね。

 それでは「ジャーナリスト鳥越俊太郎」はどうか。昨日の記者会見を見る限りでは、都民は彼を選ばないことでしょう。

“私は昭和15年の生まれです。終戦の時20歳でした”

 との発言は、なぜか一般マスコミでは割愛されていましたが、彼の発言を率直に受け取るなら、鳥越俊太郎氏にとっての戦争は朝鮮戦争になってしまいます。

 勘違いにしても非道すぎる、というより、反戦への決意を語る文脈での語りで、強烈な印象があるはずの終戦を、5歳と二十歳を間違えるようでは、彼の発言を「嘘」とみるか「ボケ」と優しく受け止めるかの二択となります。

 こちらは報道ベースにのっていましたが「公約は(まだ)ない」というのも秀逸。さらに筋違いの「憲法改正」への抵抗も同じく。つまり、選挙に出たい人、自民党をやっつけたいだけの人々による野合ということです。

 世界有数の金満都市 東京都ですが、そこに暮らす都民は日々を必死に生きています。「保育園落ちた。日本死ね」にまったく同意せず、むしろ彼女は「東京死ね」「杉並区死ね」とすべきでしたが、東京都が金持ちということは、都民が金持ちであることを意味せず、幸福を表しはしません。

 ひとり一人の都民の大半は

「で、都民をどうしてくれる?」

 とだけ考えており、東京都の予算を使って憲法改正への抵抗運動や、安保法制廃棄にむけた政治活動など望んではいません。だから

「オリンピックより福祉」

 と答える有権者は街頭インタビューの定番です。

 テレビ時代には「言ったもん勝ち」で、不確かな情報を発信しても、検証されることは希でしたが、ネット時代に突入し、鳥越俊太郎氏の過去の珍発言はすべて記録され、時に発掘され、嘲笑を浴びています。

 昨日の記者会見も全編を見て応援する人は希でしょう。だから、選挙戦を進めれば進めるほど「ボロ」がでる。その結果、都民はまたぞろ小池か増田かという二択を強制される罰ゲームです。仮にそこに鳥越俊太郎を加えても「政策論争のない人気投票」でやっぱり罰ゲーム。主張に賛同しませんが、宇都宮健児氏だけは「政策」はハッキリしていますが、彼が出馬したの四択もやっぱり罰ゲーム。

 ネットで不確かな情報を拡散していると批判され「デマ杉」と呼ばれる上杉隆氏に、在特会の元会長 桜井誠氏にマック赤坂。以下同文です。そういえば「インターネッ党」はどこにいったのでしょうか。どうせ罰ゲーム。生き恥をさらしに出てきて欲しいモノです。

 ならばいっその事、鳥越俊太郎氏が都知事になるのも一興と考えます。「話題(ネタ)」だけは事欠かないことでしょうし、確実に都政は混乱し、パヨクへの「会心の一撃」となることでしょうから。私は絶対に投票はしませんが。

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