正しくは民主党だけではない

 語るに落ちるとは野田ドジョウ首相のことです。

 もういい加減、政治以外のことを書きたいのですが。

 ドジョウはいいました。

「野党に法案をつぶしたらどうなるのかを考えていただく」

 もちろん、消費税の議論はこの国の行く末を照らすか暗くする
かの一大事で、次の選挙で与党に返り咲く(単独は不可能ですが)
である自民党が協力するのは当然のこと・・・とは、正論ですが
机上の空論でもあります。

 というか、それを求めること自体が民主党の病巣というか
体質であり、当然のように報じる大マスコミが批判精神という
牙をなくした座敷犬の告白だワン。

 まず、先の発言「民主党大会」。いわば、自民党のいない席上
で喧嘩をふっかけているということはいわずもがな。

「いや、議論を呼びかけている」

 と思ったあなたはこの2年半ですっかり「民主党イズム」に
毒されています。仮にこの発言がルーピー鳩山やお遍路 菅なら
ば人間的未熟さと同欠落を優しい目で見逃してあげて、そう好意的
な解釈も成り立たなくもなくもない。が、発言者は

「民主党きっての演説の達人」

 とは同党の参議院議員 大島九州男氏のブログにあった言葉で
就任以来、ドジョウを礼賛する冠として使われていました。

 ということは「つぶしたら」というネガティブな単語のチョイス
には意図があると見るのが当然で「考えていただく」が「恫喝」に
あたるというのは明白。

 どうせ喧嘩を売るなら所信表明なり、逆に自民党大会に乗り込ん
で発言する、あるいはそれこそ「将軍様死去」という国家危機にも
平然と新橋の街灯に「お出かけ」しようとしたように、街頭演説で
国民に問いかけるのならまだしも、民主党大会という

「お身内」

 に威勢の良いこといっている内弁慶。
 というか、正面切って議論を交わさず逃げ回り、身内の前では
喧嘩を売る人間と「信頼関係」を築けというのが無理な注文です。

 ところがメディアと民主党の連中はこういいます。

「国民のために協力しろ」

 野党が与党をチェックすることで、一党の暴走を抑えることが
できますし、なにより与党・民主党がしようとしていることが
国民のためにならなければ、あらん限りの手段を講じてブレーキ
をかけるのが野党の仕事で、かつての民主党が「活躍」したことが
なんどもあったことを私は評価しています。

 あ、「ガソリン値下げ隊」ではないですよ。

 そしてこの台詞を民主党の連中が語るときには見えない括弧が
頭についているのです。それを炙り出すとこうでてきます。

「(俺たちのいうことを丸呑みして)」

 鳩山政権が誕生した直後の振る舞いを私はこう評しました。

「民主党であらずんば人に非ず」

 当時から野田に替わっても「思想」はやはり同じでした。
それは

「敗者は勝者の足の裏を舐めろ」

 といわんばかりの絶対服従、議論の拒否です。野田の言葉にも
溢れています。彼らのいう「協力」とは「同意」です。

「そんなことはない、話し合いに応じ、妥協すべき点は妥協している」

 ほんと? 無策の結果、野党案を丸呑みした話しなら耳にしますが、
与野党合意で廃止したはずの「子ども手当」をしつこく、形を変え
て残っていると機関誌で宣伝したり、来年度予算に

「こどものための手当」

 を盛り込んだりと、積み上げた小さな信頼を「缶蹴り」のように
崩すのはいつも民主党です。

 そして菅直人(尊称すら略)のように頭ごなしに、しかも「電話」
で野党筆頭党首に「協力しろ」というような連中と胸襟を開いて
話などできないというのが、普通の感覚です。

 ここでしつこく民主党を指摘する理由について。

 もちろん「ダメ」だからですが、その「ダメ」さについて
「マスコミがいわない」からです。「言えない」というより彼らの
多くが政権交代が失敗だったと「総括」できていないことから
クビのすげ替えの野田によって、ひとつでも手柄を立て欲しいと
願っているからでしょう。マスコミの「アンチ自民党」は一般人の
常識以上です。

 これは私見ですが、良いお家柄に育ち勉学優秀で一流大学を出て
一流企業に入社し社会正義の代弁者という慢心が政治の前では打ち
砕かれた挫折への復讐心と見ています。あとは左翼崩れも。

 そしてその野田首相、と菅直人、ルーピー鳩山の時代から

「日本の未来」

 に関わる重要事案を軽々しく決めようとしていることです。

 最低でも県外の普天間、中国傾斜、温暖化ガス25%削減、
外国人参政権、そして震災後の脱原発、TPP、消費税増税に
女性宮家創設などなど。

 一方で、円高、レアアースやエネルギーといった資源確保に
無頓着で、農業にはばらまきなどのいわゆる「経済無策」で、
なにより震災復興を軌道に乗せる前に「やりたいこと」ばかり
を増やしているので、その端から追いかけても、実はまだまだ
ネタが溜まっている状態です。

 ちなみに「自民党」もダメダメです。

 かつての自民党なら協議に応じながら、世論に訴えかけつつ
敵陣営を切り崩すなど「悪党」らしい戦い方をしたものです。

 また増税議論でもそれこそ「国民のためになるなら」と
自民党内の議論を「ニコニコ動画」の自民党チャンネルで公開す
るなど鷹揚さを見せつけるチャンスで、端的に述べればわたしも
含めた40才以上の「アンチ自民」の洗脳を受けている連中の
票など切り捨て、30代以下の若者に「実力」を見せつける
絶好の機会・・・であることに気がついていないのでダメだこりゃ。

 もしかしたら既に「実力」が枯渇しているのかもしれませんが。

 40才で線引きしたのは私自身が経験していることですが、
人生の大半を「アンチ自民党プロパガンダマスコミ報道」に接し
ているので、その洗脳は深いからです。消去法的自民党支持者の
私でもうっかりすると洗脳が蘇るほどです。その点、日本新党
以降の政権交代ムーブメント、そして民主党の躍進などからしか
政治をライブで見ていなければ、洗脳が浅い傾向があります。

 話を戻します。

 ねじれ国会をスムーズに運営したいのであれば、頭を下げる
立場

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