青山繁晴議員がテレビから抹殺された理由

 呆れを通り越して笑ってしまったのが、2017年7月10日に衆参両院で開かれた、加計学園の獣医学部新設の是非を巡る閉会中審査のテレビ報道。

 相変わらずの前川マンセー。

 女性限定の貧困調査官こと、前川喜平前文科次官を人格者であり、政府の弾圧に抗う正義の元官僚。歪められた行政に敢然と立ち向かうヒーロー。

 文科省による組織的天下りの発覚で「引責辞任」したと報じられますが、その後の調査で、審議官時代にみずから天下りに関与していたのが前川喜平氏。その人物がヒーロー扱い。

 もちろん、過去は過去。

 ながら、わずか半年前の話し。辞任という形式により、規定通りの退職金を、一説には8千万円も受け取ったとされ、当時は悪罵のつぶてを投げつけていた人物ながら、安倍政権に弓を引いた刹那に正義の仮面をかぶせるとは、敵だったワケありキャラが寝返り「追加戦士」となる戦隊ヒーローもビックリのご都合主義です。

 テレビメディアが取りあげたのは、民進党党首 蓮舫氏による「追及」。これが実に三文芝居。女優として芽が出なかったのも良く分かります。演技過剰さから覚えるのは違和感と不快感。

 組織的天下りが発覚しながらも「(次官の)地位に恋々とした」との菅義偉官房長官の発言を、前川喜平氏に言ったのかと訊ねてみせ「言ってない」との回答に「言ってないって? どういうこと?(意訳)」とドヤったあきれ顔。

 国会を開いてマスコミを集め、わざわざ聞くことではありません。前川氏への人格攻撃を批判する狙いでしょうが、前川氏の釈明は「辞任を決意していた」に過ぎません。それは「宿題やりなさい」と叱る母に、「いま、宿題をやろうと決意していた」と釈明する屁理屈ボーイと同じ構造です。

 また、参考人としての前川氏の発言は、憶測と推測ばかりで、客観的な証拠のないものばかり。その上で、いわゆる「怪文書」の出所は前川喜平氏その人ではないかという、自民党 平井卓也議員の指摘には「憶測があるが答えない」と回答拒否。

 先日、入党が認められ、自民党所属となった和田政宗参院議員は、早い段階で「あれはM氏の文書」と各所で指摘。

 彼は元NHKのアナウンサーでマスコミに人脈があり、M川さんなる元次官が、腹いせのためにマスコミに自ら売り込み廻ったもののだと紹介していました。

 公文書としての体裁が整っておらず、また次官を追いやられたいきさつもあり、あまりにも「怪しい」と各社が留保していた文書をNHKが報じ、朝日が飛びついたというのです。ここらの連携は、安倍憎し、安倍政権打倒のためで、和田氏は、彼らが一線を越えたと吐き捨てます。

 それは怪文書の入手先を隠したまま、怪文書を持ち込んだ当人に「確認」させ「本物」」と答えさせたということで、これがゆるされるならどんな捏造だって可能となります。フェイクニュースどころの騒ぎではありません。

 どこかの新聞がこの追及を、前川氏の信用を失墜させる目論見だと、批判的に記事にしていましたが、実はマスコミ報道の根幹を揺るがせる重大事ながら、それを深掘りしないのは、つまり彼らは知っており、そこに口をつぐむ共謀共同正犯であるか、恐ろしいまでの無能のどちらかで、後者の可能性も高いので結論は留保しておきます。

 いずれにせよ、証言も含めた状況証拠から、怪文書の火元は前川喜平氏であろうとの推測は、むしろ自然で、こうした彼の性格を加味した上で、彼が憶測と推論という「私見」を朗々と述べる真意を測れば、仮に事実が違っても「私見」と逃げるための予防策であり、すると「地位に恋々」にしても、菅義偉官房長官が紹介した

「3月の定年まで次官でいたい」

 という発言は確かにしていなくとも、

「春までは頑張りたい」

 ならば、確かに「言っていない」となります。もちろん、これは前川氏と同じ推測に過ぎませんが。

 このように、ツッコミどころ満載の前川喜平氏の証言を、一貫した態度、ぶれないと持ちあげます。ツイッターでは東北在住とおぼしき、日本共産党の立候補予定者が、理路整然と語る前川氏は信用できると持ち上げていましたが、理路整然とすすめた壮大なる社会実験が破綻したのは共産主義です。また、選挙のたびに、消費税廃止など、理路整然とできもしない公約を掲げるのも日本共産党です。

 なにより、前川氏がそうだとはいいませんが、理路整然と嘘をつくものなど社会には溢れており、なによりテレビ画面のなかにいるコメンテーターなる人種の得意技です。

 テレビが前川氏をかばうのは、類は友を呼ぶの格言かもしれません。

 加計学園の誘致に奔走した加戸守行前愛媛県知事も参考人招致されていました。彼はいいます。

《岩盤規制で歪められていた行政が、特区によるドリルで穴をあけることで歪みが正された(要旨)》

 他にも獣医師会が抵抗勢力で、文科省は門前払いをしつづけたなど、当事者ゆえの「肉声」も数多くあり、それを引き出したのは青山繁晴参院議員(自民)でしたが、これらの大半は「報道しない自由」により、新聞ではわずか数行に矮小化され、テレビメディアはほぼ報じず、青山繁晴議員などは、その存在すら報じられていません。

 なお、放送法第4条4には《意見が対立している問題については、できるだけ多くの角度から論点を明らかにすること》とあるが、前川氏の主張と明らかに対立する加戸守行氏の意見を報じないテレビメディアの大半はこれに触れていることになります。

 前川氏を擁護する民進党や、メディアは「安倍政権に都合の悪い情報を持っている人物。だから官邸は人格攻撃で貶めている。すなわち前川氏を守れば、官邸は窮地に陥る」との論理なのかもしれません。

 これを北村晴男弁護士がフジテレビ『バイキング』で明確に否定します。

《次官ということは全てを知っている。それこそ官邸に不利な情報だってあるはず。それを前川氏が出せなかったということは、すなわち「ない」ということ。疑惑はなかったことが証明された》

 面従腹背を座右の銘とし、現役時代は言えなかったとすることを、朗々と語る前川喜平氏なら、本当に疑惑があって、それを知っていて、いま黙っている合理的な理由はありません。

 そもそも議論がぶっ飛んでいるのは「天下り」とは何かがすっぽ抜けていること。

 青山繁晴議員が指摘していましたが、前川氏は、それは本質でないと論理をすり替え、それも私見ながらも言論の自由が許すとしても、地上波テレビ報道では、ほぼ触れません。

 加計学園が獣医学部を新設すること、そこに首相の友達だからという利益供与があったのか否か。これもしかるべき証拠を揃えてから、手続きに乗っ取り確認すべきですが、一方の本質は「天下り」にあるのですが、こちらを報じません。

 天下りの何が問題か。

 前川喜平氏は「良い天下りもある」的な発言もしていました。これは天下り擁護論の代表格で、役人が身につけた知見を民間で役立てるというもの。

 しかし、専門の技官ならともかく、いわゆる「官僚」は2〜3年で部署を移動となります。

 お受験エリートの彼らは、短い期間に資料を読みこみ、その道の専門家と渡り合えるようになるほど、勉強が得意ということですが、民間で求められる業務は、既に資料が存在するものではなく、その資料を作り出すための新しい取り組みの方です。

 行政のプロではあっても、法律の隙間をかいくぐることもある民間とは異なるというか、逆にそれを得意としたのが、あの「村上ファンド」の村上世彰(よしあき)氏。

 通産省(現経産省)時代に見つけた企業統治の穴をつき、退官後に巨万の富を得たのと同時に、恐怖を持って日本企業の経営改善を迫りました。

 村上氏とは、民間においても一頭地を抜く能力のある官僚なら、天下りは不要であることを示す傍証です。つまりは「天下り」にぶら下がる官僚は、その能力がないという仮説がここに立ちます。

 仮説を元にすれば「そもそも良い天下りはない」という結論が導かれます。

 それだけ優秀な官僚ならば、退官後に「起業」して、独立独歩でそれぞれの企業と対等な立場からビジネスパートナーになればよいだけのこと。それができないのは言わずもがな。

 天下りの問題とは所属省庁が握る「利権」と直結するところにあります。

 文科省のAさんを、Bという大学が受け入れたら、助成金が支給され、許認可が簡単に降りる。一種の贈収賄、これが天下りです。

 文科省の差配できるお金とは、すなわち税金です。
 ざっくりといえば税金の横流しが天下りなのです。

 ここに視点を置くと、文科省が獣医学部の新設を認めなかった理由、岩盤規制をつくった理由がスムーズに見えてきます。

 既存の獣医学部の利権を守ることで、天下り先を確保しやすくなるという図式です。安倍政権に批判的なネット民は「学部を増やした方が天下りはしやすくなる。むしろ規制するほうが天下りはしにくい」と寝言を吐いていました。

 そもそも天下りは禁止されています。文科省は事実上、組織ぐるみで犯罪をしてきたわけですが、学部を増やして、その分、天下りポストを得るなど、共産主義者が許しても日本の法はそれを認めません。

 また、既得権を守るから、その見返りを求めることができるのです。

 それをしていたのが前川喜平氏です。
 どうして彼がヒーローになるのでしょうか。

 官僚が退官後、まったく別の分野の職に就くのなら、だれも天下りと責めはしないでしょう。ところがそうでないから問題で、ついには法的規制までかけられている、それを組織ぐるみで破っていたのが文科省であり前川喜平氏です。

 ここに補助線をひくと一気に報道の構造がわかりやすくなります。マスコミも、このおこぼれに預かる一人、既得権側だということです。

 元毎日新聞記者、元TBS解説員の龍崎隆氏は、いま流通経済大学スポーツ健康科学部教授です。他にもあげればきりがないほど、テレビコメンテーターには「教授」「客員教授」「特別講師」の肩書きを持つものがワラワラ。

 研究者や専門家としてテレビに出演している人はともかく、先のように元新聞記者や、フリーアナウンサーもいて、こうした状況証拠を総合してみれば、前川喜平氏とは「先代親分」であり、つまりは重要な身内。

 だから、天下りにメスを入れようとする青山繁晴議員を報道から抹殺します。本騒動を巡る報道を「反安倍」だけでみると見誤ります。

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