スクープをパクッったとライバル誌「週刊新潮」に告発され、当事者の出版取り次ぎ「トーハン」がその事実を認めながら、記事で一切触れない「週刊文春」。お里が知れるとはこのことを地で行く姿に驚きもしないのは、すっかりパヨクな紙面になっていることからも明らか。
リベラルや左翼を名乗るものに嘘つきが多く、パヨクになればそれはより鮮明で、カニが横歩きするぐらいの自然な振る舞いだからです。
そんな「週刊文春」に「怪文書」を配布した本人とされる、文科省前事務次官 前川喜平氏が登場。和田政宗参院議員のツイッターによると、かなり前から本人がマスコミに持ち込んでいたとのこと。
M氏がメディアに持ち込んだ文書。朝日以外が記事にしなかったのは、M氏以外に裏付けが取れずM氏自身が作成し持ち込んだ可能性が否定できなかったため。詳細はブログに書いたが、メディアに持ち込んだM氏が文書を持っているのは当たり前のこと https://t.co/CaTfZl1MKd
— 和田 政宗 (@wadamasamune) 2017年5月23日
和田氏がM氏としているのは、文科省の天下り発覚で辞任し、いまは私人ということからの配慮ですが、本人がマスコミに登場しておりますので、本稿では前川喜平氏として続けます。
朝日新聞に続き「週刊文春」にて「独占告白」します。
一方の「週刊新潮」は官邸側の「前川潰し」を報じています。「さわり」だけ触れておくと、前川喜平氏の証言の信憑性を毀損するために、子飼いの読売新聞を使って「風俗通い」をリークさせたというもの。
確かに天下の読売新聞が、元事務次官とはいえ、いまは私人の下ネタを報じたのには違和感アリアリ。「忖度」が働いたことは間違いないでしょう。
風俗とはデートクラブで、男女の出会いの場という体になっており、外形的に違法性を問うことは困難。文春で前川氏本人も、違法性はないと断りつつも通っていたことは認めています。しかし、実際的には「売買春」の相手を見定める場所で、ならばその機能を知っていたかどうかには答えていません。突っ込めよ、文春。
ウィキペディアに妻子の記述がないので、ゲス不倫の類ではないようですが、グレーゾーンの施設に出入りしていた事実の掘り下げこそ、週刊誌の独擅場のはずが読売新聞にお株を奪われた・・・という反省は新潮にも文春にもありません。
独占告白を読み解くと「総理の意向」という「忖度」の形跡が随所に確認されますが、決定的な証拠は一切ありません。
対して《獣医師会に近い麻生先生や森先生が反対しているということは、私も担当者から聞いていましたが、(松野文科)大臣も非常に懸念していました※括弧内筆者》 と、反対側の、つまりは「規制維持派」の先生(議員)への「忖度」も随所に登場します。
また《獣医師会の方々が松野大臣のもとに陳情に見えた時がありました》とも告白します。これ、別の角度で見れば
「岩盤規制の破壊を目指す官邸と、既得権益の保持を目論む業界団体」
ということです。
さらに独白では安倍首相と加計学園の理事長の親しさを知ったのは、昨年の十月で、先の陳情団が昭恵夫人のフェイスブックを印刷してきたものを見てのこと。
《『総理のご意向』という言葉にプレッシャーを感じたのは確かです。ここまで強い言葉は経験したことがありません。》
とは小見出し的につけられたリードで前川氏の言葉。これを感じながら、加計学園と総理の関係を「知らなかった」のに「忖度」していた。ただのマヌケでしょうか。いや、官僚様は勉強エリート。加えてトップに登り詰めるような人物は、失点を避けるための方策を打ち、それこそ適宜「忖度」を加えるもの。
という一般論で捉えれば、文春の「独白」とやら自己弁護と、某かの自己実現のためと解釈できます。この自己実現を「天下りでの引責辞任への意趣返し」というのが先の和田氏などの見立て。
そしてハッキリしていることは、出自不明の怪文書にせよ、独白にせよ、現時点において首相の違法性や直接関与は一切ないということです。だから批判は雰囲気と思いこみです。
さらにいえば、前川喜平氏は「忖度」していたことを認めています。役人は忖度するもの。だから首相の責任が、とはなりません。忖度とは当人の与り知らぬところで行われるものですから。