お利口さんが議論する経済対策は根本がずれている

 首都圏JR各駅から喫煙エリアが撤去されたと報じられました。

「時代に逆らうヘビースモーカー」

とプロフィールにあるとかないとかという「伝説」を耳にして
以来、松たか子さんのファンである私はベビースモーカー。吸わ
なくても禁断症状は出ませんし、「仕事モード」の時は一切吸い
ません。

あくまでオフの「嗜好品」という位置付けですが、但し、肉体
労働のあとはなんだか吸いたくなります。まさしく「いっぷく(
もともとはお茶のことだったようですが)」として。

で、まぁ正直に告白すれば明日タバコがなくなっても困らない
喫煙者の末席にいる私が述べるのはフェアではありませんが、

「だったら売らなきゃいいのに」

と呟きます。論理的にはJRとは無関係とはいえ、道義的には
連続性が認められる「国鉄」時代の借金返済にタバコは使われて
おり、しかしそれでも喫煙者を排除するというのですから、まぁ
嫌煙家が掲げる

「周辺の健康被害」

を錦の御旗に見立てて

「即時廃止」

は正当な国権発動ではないかと。
そして街角に目をやります。足立区の区樹「さくら」の花びら
がひらひらと舞い降り薄紅で装飾した墨絵のように町を彩ります。

「タバコを買うなら足立区で」

同様のキャッチコピーは他区、他市・・・神奈川ではなくなる
のでしょうが・・・もあり、つまりはこういうこと。

「タバコからはいる税金だけはゲットだぜ!」

・・・これも拝金主義というのでしょうか。

喫煙・禁煙・嫌煙の話ではなく「お金」の話。

タバコは文字通り「煙」となる非生産的な消費活動です。
もっともそれは嗜好品としてはある意味「潔さ」すら感じます。

無駄と分かっていてもお金を使っているのが喫煙者です。

さて、未曾有という過去におとずれたことのないという表現に
連座して100年に一度という期限付きの形容がなされる不況下に
おいて景気対策が叫ばれています。

そこであえて暴言を吐きましょう。

「消費は馬鹿が支える」

タバコもしかり。お利口に考えればタバコなどもってのほかで
その分を健康に投資した方がよいとなります。しかしスモーカーは
モクモクとお金を煙にかえて税金を納め、国鉄の借金を返済してい
ます。

「グルメ」も同じです。健康を考えれば腹八分目で粗食が一番と
いいます。しかし、脂がしたたり落ちる焼き肉はやめられず、
願わくばケーキは「ホール」にナイフをおとしたいものです。

コーラなどの炭酸飲料のとりすぎが良くないと分かっていても
一汗かいたあとの喉ごしはこの世の快楽を独り占めしたような
征服感に浸れます。もちろん、ビールも。

そう、酒は百薬の長といいますが、飲み過ぎは厳禁ですが、
「左党(酒飲み)」は医者が許容する摂取量など

「舐める程度」

と納得しません。

エコのご時世ですから自動車も電気やハイブリッドがいいので
しょうが、単機筒エンジンの唸りに痺れ、スポーツカーの加速に
垂れ流されるガソリンは必要経費と割り切ります。

映画館に行けば1800円ですがレンタルビデオ店の100円
デーを利用すれば18本見ることができお得です・・・が、わざ
わざ交通費まで使い足を運ぶ人がいます。

まだまだ類例を挙げればキリがありませんので結論を述べます。

「お利口さんが議論する経済対策は根本がずれている」

例えば最近あがっている議論に「贈与税」があります。
平たく言えば金持ちが子供達に生前贈与としてあげる金額を
増やしてそれにより消費を喚起しようというものです。

今の贈与税は110万円を越えると発生するのですが、これを
200万円にするというもので、するとこういう指摘がなされ
ます。

「金持ち優遇」

貧乏人との税のバランスを指摘する一見、正論です。が、
世の中を知らない青臭い議論です。

金持ちは会社を作るか政治家になります。会社を作り、資産の
大半を会社名義にし、その株式という形で徐々に相続(方法は
多々ありますが例えば給与の一部などで)させていけば、合法的
に資産を継承することができます。

政治家などはもっと「阿漕(あこぎ)」で政治団体の資金を
プールさせておけばこの団体の相続に税金はかかりません。
世襲政治家が生まれやすい土壌はここにもあります。

つまり本当の「かしこい(社会的正義という尺度はここに含ま
れませんが)」金持ちというのは現行制度でも充分に優遇策を
講じているのです。

私なら贈与税をこうします。

「向こう3年間、年間3000万円まで贈与税を非課税」

110万円を200万円などというケチな話ではなく、どんと
3000万円。それも3年間。

既に述べたようにかしこい金持ちというのはこれも活用します
が私の狙いは馬鹿による消費拡大です。

成金リッチの父親は溺愛する馬鹿息子に3000万円を
プレゼントしました。

突然のボーナスに馬鹿息子は趣味に使います。

「パパ、僕フェラーリ欲しかったんだ」
「そうか、おまえもそろそろフェラーリぐらい乗らなければな」
「でも、お金が無くなっちゃう」
「来年もあげるから安心して使いなさい」
「わーい! やったぁ!」

てなことが3年間続きます。
これが1年だとさすがの馬鹿息子も「自己防衛」に走るかも
しれませんが、3年間貰えるとなると馬鹿が暴れ馬に変身します。

「中長期で見て将来の希望がなければ消費は拡大しない」

というのはお利口ちゃんの意見に過ぎません。馬鹿は刹那的で
近視眼的に消費するものです。1回限りならさしもの馬鹿も気が
つきますが、3回もチャンスタイムがあるなら1回ぐらいと浪費
します。

そして・・・浪費は甘い蜜のようなかぐわしい芳香を放ちます。

「パパ、今度はムスタングが欲しいんだ」
「パパも昔は憧れたものだよ」
(以下、同文)

昔は「三代目は身上を潰す」いわれていました。ところが皆
小利口になりなかなか潰れません。そこで「贈与税」です。

つまりこの私の提案は金持ち優遇ではなく馬鹿息子、そして
いまでは馬鹿孫、馬鹿甥、馬鹿姪に金を惜しまない金持ちの
金を社会に還元する

「富の再分配政策」

ということなのです。
繰り返しますが利口な金持ちは現行法制化でもしっかり節税し
相続しています。彼らに金を使わせるのは至難の業です。しかし
馬鹿は簡単に使います。そして消費を喚起します。

馬鹿というあんたが一番馬鹿。

今回「馬鹿」を多用している私の為に記します。

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