もうすっかり呆れ果てているのがモリカケを報じるマスコミ。
動画の配信をはじめたことも手伝って、伝わってくる国民の声は「マスコミって本当にバカ」。
対するパヨチンさんはネタが出るたびに、ひゃっほーいと歓喜の雄叫び。ここで確認の意味を込めて「パヨチンさん」を説明しておくと、劣化した左翼や、左翼風のネット民、あるいは反自民、反政府、反安倍はそれぞれ政治信条ながら、これをこじらせて、良いことと悪いことの区別がつかなくなった人々を「パヨク」とよびます。
パヨクの語源は、反安倍で反原発の闘士を名乗るアカウントが、イラストレーター「はすみとしこ」さんの風刺作品を寄稿したフェイスブックに「いいね!」をクリックしたユーザーへ、アカウントザックリと言えば
「人種差別主義者のブ●野郎の個人情報を盗み出してすべて晒してやる。震えて眠れ!」
みたいなことを宣言し、一部実行していました。また、その流れでITセキュリティ業界の大物であることを吹聴し、そのノウハウと人脈を駆使するとまで豪語していました。
ただ、この人物、各所で手柄自慢をしていたこともあって、かなり早い段階で人物の特定がなされていました。
そのことから匿名のはずの人物の自宅まで特定され、そしてこの手の活動で高名な弁護士が、法的手段を匂わせネット民を威嚇したことで「答え合わせ」が終了。
さらに元電脳アイドルで、元プテラレンジャーの「千葉麗子」さんが、脱原発活動時代にとても親密なお付き合いをしていたかで、その氏素性が完全に暴露されます。
これがK氏。なお、はすみとしこさんも、千葉麗子さんもそれぞれこの事実を公表しているので、お名前を使っております。
匿名アカウントを良いことに、職位による立場を利用した恫喝やらの悪行が次々と暴露され、さらにセキュリティ企業「エフセキュア」の幹部だったことも特定され、喧伝していた立場が事実と白日の下に晒されたので大騒ぎ。
あえて社名を記しているのは、この「エフセキュア」は業界では名が通っており、いま何かと話題の防衛省にもがっちり食い込んでいるから。それはそれは大騒動。国会質疑にまで登ります。
お上の仕事も請け負うセキュリティ会社の幹部が、会社の技術と人脈を駆使したと喧伝して、個人情報を入手し拡散、さらにまだ配下の者がいると、これまた余計なことまでK氏は宣言していたのですから大問題。ながら、この時もマスコミは「報道しない自由」を行使します。
だからか、余計にネット民は盛り上がります。
妻帯者のK氏ながら、千葉麗子さんと親しい交際をしていたとき、K氏は彼女に挨拶して送ったメッセージが
「ぱよぱよちーん」
諸説ありますが、意味は不明。
ここで終わっていれば、恥ずかしいとは言え、誰もが多少は経験したことのある、恋愛初期の暴走で、そして老いらくの恋にはありがちな醜聞に過ぎず、ネットスラングとして定着しなかったかもしれませんが、直後から連続して、K氏と同じく匿名の闇から攻撃していたアカウントらが、やはりK氏の所属していたとされる「しばき隊」や、そのシンパで、実名と職場が次々と明らかになります。
ハッキングや流出ではなく、こうした攻撃やデモ活動のたびに彼らは「自慢」をしており、その投稿に散らばっていた「個人情報」からの発覚なので、ほぼ「自己紹介」です。
そして自爆するたびにネットでは
「ぱよぱよちーん」
が繰り返し引用され、さらにこれを用いた、本来は左派の著名人にまで攻撃を仕掛け返り討ちにあい、ネット民がやんや喝采をあげて定着していった。これが2015年11月3日から年末にかけての約2ヶ月間の出来事です。
この「ぱよぱよちーん」と「左翼」が合体して「パヨク」。略称が「ぱよちん」。だから本質的な意味の「左翼」とは異なり、時を経て今は
「反安倍をこじらせすぎて論理不明の言説を発する人」
というニュアンスといったところで、親韓、親北、親中、兼米、反日というアクセントが加わることもあります。
こうして「パヨチン」さんを振り返ったのは、いまのモリカケを追及してはしゃぐマスコミの態度がそのままこれだからです。
己の職業を利用して、敵対勢力を攻撃し、優越感を自慢していたら、その攻撃の刃が己のクビを切ったK氏や、その仲間の姿に重なるのです。
朝日新聞が4月10日の朝刊で「スクープ」した「首相案件」と記された文書にしても、普通に情報を読み解く能力があれば、「国家戦略特区」を指すことは明らか。
もちろん、安倍首相が
「加計学園の加計孝太郎、こーちゃんって呼ぶオレのマブダチだから、リクエストにすべて完全に応じろよ。そうすればオレの懐も潤うし。うししし。で、やらなければ、お前、クビね」
と、指示したという動画でもでてくればアウト。特に金銭授受の証拠がでれば完全勝利。
しかし、それがない「口利き」だけなら全く問題が無いというのが事実。
だって、政治の世界で「口利き」はよくある話し。もちろん、違法性がなく、行政の方向性と整合性がある場合に限りますが、陳情に応じて政治家が口利きをするのは普通のこと。
私が言っているのではありません。「森友学園との土地取引を巡る決裁文書の書き換え」で明らかになったことです。鴻池氏や平沼氏、鳩山氏など、数多くの政治家の名前がでてきて、訳知り顔の政治アナリストなどが解説していました。
もう少し、身近な話しに置き換えれば、公明党や日本共産党が得意とする「生活保護」などがこれにあたります。
選挙区内に生活保護の受給要件を貧しい人がいると聞けば、そこの地方議会議員は喜び勇んで出掛けていき、行政窓口(区役所や市役所)に足を運ぶようにアドバイスをします。
議員はやってきた有権者を生活保護の窓口まで案内し「宜しく面倒見てあげて」と窓口職員、すなわち公務員に「口利き」をします。
これで「便宜」が図られたのなら、この議員はアウト。有権者への利益供与として買収行為にあたりますし、窓口職員や決済した職員も公務員法に触れてアウト。
つまり、これで逮捕されていないということは、これらの地方議会議員による「口利き」は合法の枠内で、換言すれば、制度に疎い市民にアドバイスしただけ、ということに過ぎません。
話を戻せば、首相案件とあったからと、それだけでは違法性を問うことなど不可能であり、また、朝日新聞がスクープした文書にあった、ザックリと言えば
「国家戦略特区という仕組みが、いま勢いがあるからそっちがいいよ」
てなアドバイスにしてもなんら違法性がない、ということ。
さらに、この書面は、獣医学部誘致を悲願とする愛媛県の職員のメモ書きだと、現愛媛県知事も認めましたが、アドバイスをしたとされる柳瀬唯夫首相秘書官(当時)が、昨年の国会で追及されたときも今も、マスコミは
「面会していないと言っている」
と報じますが、正しくは
「(面会したかは)私の記憶にはない」
と答えています。
これなど、森友騒動における先の証人喚問も含めた佐川宣寿前国税庁長官(当時の責任者)の「証言」の、片言隻句を捉えて、元財務官僚の山口真由氏や、ミスターゆとりこと、元文科省の寺脇研氏、また知事経験もある片山善博氏などの、「元役人による官僚答弁解説」に従えば、柳瀬氏の証言とは、あのロッキード事件で有名になったこの台詞と同じということ。
「記憶にございません」
記憶違い、忘却、うっかりミス。もちろん、確信犯的にたばかることもあるでしょうが、これを執拗に追及した果てに困るのは、うっかりミスを常態化させているマスコミです。
いや、人間だもの。そんなのあるに決まっている。だから、問題の本質は何か。そう気づき始めている国民が多いのです。
ついでにいえば佐川宣寿氏を証人喚問しても、「刑事訴追の恐れがあるので答えられない」と言われる可能性があると、テレビは執拗に解説しておきながら、その通りになったら「疑惑は深まった」。
普通の記憶力と読解力があれば「おいおい」と呆れることでしょう。
さらにもひとつ。昨年の籠池泰典被告を証人喚問した際、そこでの発言について「偽証罪に問われる証人喚問での発言は重い」と、「昭恵夫人から金もろたで」って話しを騒いでおいたのなら、佐川宣寿氏の「昭恵夫人も首相も、すべての政治は関与していない(要旨)」との発言も同じく尊重しなければ、マスコミはただの嘘つきに成り下がりますが、そうなっています。
もう、良いことと悪いことの区別がつかないようです。
決裁文書が書き換えられ、日報が隠され、だから昨年の総選挙は「解散総選挙ではなく改ざん総選挙だ」と、民進党の大島九州男氏が叫んでおりましたが、この人「参院議員」なので、仮にまた解散総選挙が行われても屁のカッパ。いわば絶対安全圏から石を投げているだけ。
だいたい、確かに重大な問題とは言え、それが公文書の全部というのなら、すべての役人の仕事は否定されます。例えばラーメン屋で、一杯のラーメンに髪の毛が入っていたとして、その一杯にとっては重大で、再発防止は求められますが、だからとそれまで販売したすべてのラーメンに髪の毛がはいっているはずだ! とは悪質なクレーマーのロジックです。
そしてこれについても、現職時代に文書の書き換えを自慢げに告白する寺脇研氏のような人物もいて、つまり「安倍政権だから起こった重大事案」というより、役人文化としてあったものが、なぜかいま、集中的に漏れ出ていると見るべきでしょう。
だから社会正義の実現のためには、いまマスコミが追及すべきは
「誰がリークしている」
で、この一部については江田憲司議員が、うっかりその人物が特定できるツイートして、ネット民に告発されるという珍事が発生しており、ことの推移を見守りたいところですが、いわば内部文書を恣意的に選別してマスコミに、それも反安倍に近いメディアに提供しているとすれば、倒閣のための工作活動で、スパイ防止法がある海外なら「死刑」になりかねない重大事案、という危機意識をマスコミから感じることは一切ありません。ヤバイね、この国。
さて、一事が万事で、丹念にワイドショーなり、ニュース番組をみて、それを記憶しておき、論理的に整理すると、彼らが執拗に続けた「追及」とやらが、その他の「疑惑」の大半を「否定」する材料になっているのです。
匿名の闇に隠れていると思い込みつつ、自らの氏素性を特定する情報を晒し続けた「パヨチン」と重なります。繰り返しになりますが、良いことと悪いことの区別がつかなくなっている姿も同じく。
いま、パヨチンさんは、パヨチンさん界隈以外では嘲笑の対象となっています。その姿はまるで、明日のマスコミを見ているようです。そして「こんな人たち」」に、国民の公共財である電波を預けているのが、つくづくイヤになる日々です。
こちらは関連した動画↓
■朝日新聞の「首相案件」。 問題の本質は役人にある|マスコミでは言えないこと#87