日本のIT、もしくはICT、そしてSaaSに関する
すべての課題と問題点が本稿には詰まっています。
Web担当者フォーラムの連載で「学級委員長タイプ」
として指摘した技術屋やIT業界人の陥るのはここの
ギャップが大きいと言ってもいいでしょう。
本稿に登場する営業マンは「事務手順が違う」ことを
理由に不満を述べました。ところが「学級委員長」たち
ならこういうでしょう。
「便利な方に合わせるべきだ」
アメリカでSaaSが広まるのもこの合理性ですし、
IT業者であるはずの「株式会社 楽天」が、
セールスフォースというSaaS屋さんのサービスを
導入したのもその合理性が技術屋魂を凌駕したからで
しょう。もっとも技術屋としての矜持などはなから
もっていないのかもしれませんが。いやいや、
ビジネスと見れば機をみるに敏な創業者のDNAが
そこに発現したかのようです。
で、現場の人間はといえば仕事の手順が変わることを
大袈裟に嫌います。人は保守的で、便利と他人が言っても
自分が便利と理解しなければ分からないのが
「非学級委員長タイプ」
です。
理屈は分かった。が、やるのは俺たちだ。
まぁそこで登場するのが旧日本陸軍士官のような社長で
それもまた現場と学級委員長を混乱させるのですが。
プロ(業者)に発注したのに上手くいかない理由の
すべてをまとめてみました。
OA化0.2。軍靴に合わせる理不尽(マイコミジャーナル)
http://journal.mycom.co.jp/column/itshacho/010/index.html