敵性外国人の制限

 喉元過ぎれば熱さを忘れる。

古人は素晴らしいなぁと呟きます。そして悲観論に立てば、
人類は退化し続けており、文明の進化と称するものは全て退廃に
すぎないとアンニュイを気取ります。

例えば古代ローマ、例えば古代中国、そしてぐいっと時計の
針を近代に引き戻した日本国の明治期。果たして我々は胸をはって
進化しているといえるのかと問われたときに私はこう答えるで
しょう。

「わかりません」

肩すかしのようですが、何を持って「進化」とするかの尺度に
より異なり、こと人間の精神文化とするとしても、日本も江戸期
か明治期かでも違い、もちろん中華文明とキリスト教、ユダヤ、
イスラム、ゾロアスターでは異なり、総括してひと言で述べよう
という願望が幼いのではないかと考えるからです。

頭上を越えれば飛翔体を忘れる。
喉元の話とは北朝鮮です。

今度は六カ国協議から離脱するとお家芸である瀬戸際外交を
展開し始めました。そうこれはお家芸。国家のというか歴史的な
背景を見ても、中華帝国との微妙な距離感のなかで生きてきた
歴史がそうさせるのではないでしょうか。

同じ韓半島の南側の韓国が前政権時に「バランサー論」を
展開したのも同根・・・親北政権だったこともあるでしょうが、
繋がります。

それではこの瀬戸際外交を許せるかと言えば・・・ここで
考えるのが考える主体、すなわちあなたや私が何人であるかと
いうことです。ナショナリズムを誹る向きもありますが、
平易な言葉で述べれば

「おまえは何者だ」

ということで日本国の立場として考えれば許してはなりません。

そして経済制裁へという話が出てきます。
するとこの国は本当に良い国だなぁと思うのはこういう反論が
でてくることです。

「効果が薄い」

良いと思う理由は2点。ひとつは有り体に言えば敵国である
北朝鮮にこの期に及んで親しみをもって接する連中の発言を
許容する「言論の自由」があることで、ひとつは

「合理性の追求」

という戦後復興を支えた日本人の生真面目さにです。

ただこの場合の制裁に関しては的外れな議論で、日本国の立場
を明らかにするパフォーマンスとして外せません。この場合は
中華文明と西洋・・・いや、日本以外の文明で考えると明白で

「ノーと言わなければイエス(と、受けとられても仕方がない)」

がグローバルスタンダードだからです。

日本人は・・・と自虐論を展開する人たちはこのグローバルと
歴史的背景を無視して語る傾向があります。

例えば終息に向かったタイの暴動ですが、ある識者はこれもまた
お題目のようにグローバル化と絡めて語っていましたが、暴動を
影で指揮していたというタクシン元首相のルーツはチャイニーズで
その利権争いという話もあれば、一方でタイは国王への尊敬が
深い国でこれを軽んじたことがタクシンの躓きだったという話も
あります。

また、「新聞」などによれば農民と都市部の住民の格差による
ということで、それはグローバルではなく「内政」に関することで
もちろん、完全に諸外国と切り離して論じるのも暴論ですが、
なんでも西洋基準のグローバルで語ることは輪をかけた暴論なの
です。

アラブ諸国でも近い影を見ることができます。王国もあれば
部族長の権限が強い国(正しくは地域)もあり、それを西欧的に
民主主義で計るのは無謀です。

ご近所で見ましょう。

毒入り餃子、宮古島に観光に来た原子力潜水艦、日本大使館へ
の官民挙げた破壊活動。

喉元を過ぎて忘れがちですが謝らない国があります。

ガス田の開発契約を一方的に破棄しておいて、今度は技術的な
支援をロシアは要求してきたと今朝の新聞で報じられました。

些末な政治屋の失言を地の果てまで追いかけ謝罪を要求し、
かろうじてとはいえ信義や仁義の残る日本には理解しがたいこ
とではないでしょうか。

しかし、これが世界のリアルです。

そして喉元を過ぎても熱さはメモリーしなければなりません。
さらにはリメンバーも。

グローバルチックにまとめてみました(笑)。

北朝鮮は日本人を拉致してミサイルを作り核開発をしています。
これはグローバルに照らし合わせても許されないことです。

で、一段飛躍させれば日本国としては六カ国協議どころか

「国交断絶」

も選択肢ですが、悲しいことにそもそも国交がないので切る
ものがありません。まぁしかし、本当にマスコミでは言えない
ことですが歴史を紐解けば、

「敵性外国人の制限」

とは日系アメリカ人も大東亜戦争中にうけたもので、
この可能性も視野に入れるという議論が起こらない日本は
とにもかくにも本当に良い国です。

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