電気は大切でしょ。ニタリ

 昨夏より15%の節電を義務づけた「電力制限」が解除されました。

 鉄道のダイヤが通常に戻り、制限していたエアコンも通常どおり
となり、近所のドラッグストアは煌煌と電気を浪費しています。

 石原慎太郎都知事にやり玉に挙げられた「パチンコ店」は、いま
だけなげに節電をしています。いいんだよ、パチンコなんて、と
私はいいません。娯楽というのは無駄なもので、詐欺に近い勝率し
か見込めない宝くじに比べれば、可能性のあるギャンブルですし、
そもそも人生などギャンブルなのですから。

 東電は電気料金の値上げを要請しています。原子力の代換えと
しての火力発電にかかる経費の上昇分です。上げ幅には議論が残る
としても大方の見方は「仕方がない」です。

 ちょっと考えてください。

 日中、ガラガラの電車を走らせる電力。寒すぎてカーテンを
羽織る社内の冷房。手元が充分以上に見える店内の照明。誰も乗ら
ずに下り続けるエスカレーター。

 この「浪費する電力」も、火力発電による割高な電力がつかわれ
ています。

 一方、電力制限が解除されたからと、一般家庭で誰もいない部屋
のエアコンをいれるでしょうか。誰もいない部屋の電気を灯すでしょ
うか。取り付けたLED電球を外すでしょうか。

 また、家庭の電気代はせいぜい、毎月1万円前後として、それを
100万円単位で使う事業者は少なくありません。その大消費者の
発電も割高に行われています。

 ここで穿った見方をしてみましょう。

「東京電力は電気を使って貰えれば儲かる」

 のです。かかる経費の値上げは認められているからです。そして
震災以前の「浪費生活」にわれわれが、戻ったとすれば、電気への
依存度も同じく戻り、「電気を提供してくれている東電」へのチェッ
クが緩む・・・ことを期待している人はいないでしょうか。

 そこに

「電気は大切でしょ。ニタリ」

 と笑うデンコちゃんがうっすらと見えます。
 もちろん、現時点でというか、民主党政権は東電を破綻も国有化も
しないといっているので「営利企業」です。だから、彼らの
レーゾンデートルは儲けをだすこと。ニタリとするのは当然です。

 だからこそ、「政治」の出番で、この秋以降も節電に協力した
企業の法人税の減免などで、電気料金の値上げという「国民負担」
を少しでも軽くすることなどを求めるのはドジョウさんには難しい
話しでしょうか。

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