天皇陛下が「生前退位」のご意向とNHKが報じ、宮内庁の山本信一郎次長はこれを否定。天皇陛下のご年齢から、我ら民草の感覚で忖度するなら、実にわかりやすいニュースでありながら、同時に違和感を覚えたのも事実。
なぜなら、ご公務の軽減すら考えないかの日頃のご様子、日本各地での震災、被害には可能な限り迅速に行幸啓され、慰霊の旅もお続けになっています。あえて俗な言葉で表現するなら、「天皇であることの運命」と一体化されているかのように見えたのです。
また、公にかかることに陛下が言及することは滅多にない、しかし、ハッキリ言えば声を大にして叫ぶほど、日常的に皇室への特段の敬意を示すことのない私でさえ、「あぁこれで陛下の肩の荷が、わずかばかりでも軽くなられるのなら」とにじんだ涙を否定しません。
これも週刊文春がスクープと銘打ち「皇后陛下が雅子妃を叱った!」という事件を、まるで「その場で見た」かのような記事の続編で、どこかの誰かが陰で糸を引いているネタと見るのが妥当ではないかと。
ただし、政前退位については、制度としてあったほうが良いと考えます。日本史を引けばたびたび登場することで、むしろ今の終身制のほうが異例なのですから。
そして一報に接したとき、私は泥酔状態。ということで、さらには民草レベルの感覚からの暴言ながらも、まず、思いが至ったのは先の皇太子妃殿下について。
いまだ病の完治は見えず皇后陛下の激務はお難しいかと。その時、今上陛下のもと「生前退位」が制度化されていれば、「次」への禅譲は可能となる。何年の後かはともかく現在の皇太子妃殿下のご負担を合法的に軽くすることができる。これまた不敬を承知ながらも、そんな妄想がよぎったものです。
いずれにせよ、各所で繰り返していることですが、大臣の認証は憲法に定められた天皇陛下の国事行為。これを「憲法改正」して「改造内閣」は皇太子殿下、あるいは親王殿下でもOKにして、さらにラディカルに換えるなら、3度目以降の改造内閣なら旧皇族までいれてもいいんじゃね(平板)。とはいささか飛躍しますが、さらに夢想を重ねるなら、この提案はともかく「憲法改正」への議論の高まりへの援護射撃・・・はないか。