都政の二元代表が小池百合子都知事閣下様を生み出したことを語らぬ中田宏の選挙活動 #ウェイクアップぷらす


 日テレ系、読売テレビ『ウェイクアップぷらす』で、元横浜市長 中田宏氏が妄言を吐いておりました。国政に転じようと試みると何度もつまずき、維新の周辺でなんとか引っかかるも続かなかった理由は、こうした事実の理解に難がある、つまり、政治家として致命的な欠陥があるからでしょう。

 ちなみに「テレビ芸者」的なテレビコメンテーターは、記憶力や分析力よりも、プロデューサーの意向を忖度する能力が求められる職種。さらにいえば、横浜市長を中退してからしばらく、今話題の「加計学園」が運営する岡山理科大学の客員教授をしていたとウィキペディアにあります。

 明日投開票の「東京都都議会選挙」で問われる「二元代表制」について。小池百合子都知事閣下率いる「都民ファーストの会」が第一党になると、本来、それぞれ都民に選ばれる知事と議会が相互に監視する「ダブルチェック」が働かなくなるという批判に中田宏氏が反論します。

《自民党時代も知事とグルになっていた。どちらも自分たちの番じゃないから文句言っているだけ(要約)》

 多くの自治体は二元代表制をとっており、例えば足立区では、現区長の近藤弥生氏は親の代から自民党なのですが、区長出馬にあたり自民党を離れています。形式論という建前もありますが、一方でとある自民党区議にからは「共産党に優しすぎる」と陰口を叩かれるほど、「首長」として全体の奉仕者たらんとして、絶対的な人気を誇る区長です。

 都知事、県知事、市長、東京23区の区長などには「大統領的絶対的権限」が与えられるので、これにブレーキを掛ける役割として「議会」が存在します。

 中田宏氏の発言が「妄言」であるなによりの証拠を示します。

《都議会はこの5年間で2人の都知事のクビを取った》

 ゲス添え、こと舛添要一氏は昨年で、猪瀬直樹氏も怪しげな政治資金を追及し、辞任に追い込みました。政策的なチェック機能でないのは残念ながら、知事とグルになってなぁなぁてきな中田宏氏の指摘を妄言とする理由です。

 少々、余談に逸れますが、「都民ファーストの会」は、選挙ビラ(チラシ・フライヤー)で「都議会って、何しているの」とあげつらい、ホームページでは勉強しないと揶揄していますが、これは「天つば(天に向かって唾を吐く)」。

 議会が機能し、ゲス添えを追い出したから、小池百合子都知事閣下様が出馬する機会を得たのですから。つまり、都議会、過半数を占めた都議会自民党が、小池都知事を誕生させるきっかけを作ったということ。いま、唾を顔にかかっているのは都議会自民党ですが、次は誰に向かって降りかかることやら。

 その前の石原慎太郎氏は元自民党とはいえ、元々は傍流。圧倒的人気で都知事になったものの、それこそ議会を仕切っていたとされる「ドン内田」が「抵抗勢力」となり、議会の空転が予想されたところ、週刊誌情報ながら、石原氏がドンに頭を下げることで、正常化へと向かったということは、強すぎる首長を牽制し制御した議会、と二元代表制がバッチリ機能していた証拠となります。

 この「ドン内田」の情報とは、小池百合子都知事閣下様が「都議会のドン」と名づけ「敵認定」してからこちら、閣下の御用機関と成り下がった報道各社が「見てきたよう」に報じたもの。

 石原の前の青島幸男は「都市博中止」以外の政策は、ことごとく議会に潰されていました。その前になるとやや怪しくなりますが、青島都政で四半世紀前のこと。すくなくともこの20年以上は、都政において二元代表制は機能していたのです。

 中田宏氏がタレントやお笑い芸人なら、目くじらも立てませんが、彼は元「政治家」です。それも数年前まで現役の国会議員で、東京に隣接する横浜市の市長。それは「認識力」と「分析力」の低下と同義で、リーダーになってはならないタイプ。テレビって素敵ですね。「政治の劣化」を「可視化」してくれるのですから(イヤミ)。

 というより、これも巧妙な「選挙活動」。中田宏は日本新党時代のかつて小池百合子都知事閣下様の「秘書」をしていたから。

 つまり「姉御」のために、公共の電波を使って援護射撃をしたということ。こういう人物を出演させ、その方向から発言させる。微に入り細を穿つが如く、政権攻撃の手を緩めないメディアということです。

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