2012年米国大統領にみる弱者の時代

米国大統領の速報値ですがオバマ勝利を受けて日本と重なりましたので短めのエントリーを。

弱者が強者を駆逐する時代と曽野綾子さんのエッセイ集のタイトルにありましたが、これが日米に重なります。社会的弱者の立場に立てば、強者の側、既存勢力の側はとても攻撃しにくくなるのです。例えば熾烈を極めたとされるネガティブキャンペーンで肌の色はもちろん、宗教や出自を攻めることはタブーです。当てる的が極端に小さいのがオバマ。一方、社会的実績を叩き出しているロムニーの的は大きく、金持ち批判は伝統的な庶民のレジャーです。

人種の違いで人を区別することはいけないと言いつつ、黒人のオバマ支持率は91%と産経新聞が報じています。そこにある基礎票は人種の違い、肌の色に由来するものではないでしょうか。しかし、当然ながら反対陣営が攻めることはできません。

日本に重ねればどうかといえば、高齢者を筆頭とする「弱者」が選挙を左右します。そして手厚い保証と少ない負担で財政を圧迫していきましたが、後期高齢者のような話をしただけで「弱者イジメ」とされるのですから。それに便乗して政権交代も起こりましたし。

結局、民主主義とは欠陥を内包しながら、他よりまだマシとつかっているシステムだということです。まぁ日本が残念なのは民主主義を礼賛するに飽き足らず、米国大統領選挙を見て「直接選べるって素敵やん」と本気で信じている阿呆が有識者として各種メディアに登場することです。

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