反米自虐「ホワイト・ギルト」への伝統保守の反旗〜江崎道朗〜月刊 正論7月号より

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楽しみにとっておきすぎていた江崎道朗さんの

“反米自虐「ホワイト・ギルト」への伝統保守の反旗”

 に唸りました。三行でまとめるとこんな感じ

・オバマ大統領は共産主義者(あるいはシンパ)
・だから米国解体を目指している
・そこへの嫌悪が、トランプ躍進へと繋がっている

 映画、書籍の記述を拾い出し、状況証拠ながらバラク・オバマの人物像を描き挙げます。

 それは確信犯の鳩山由紀夫、賢い菅直人、現実的な志位和夫ってところでしょうか。※志位氏のみ敬称略。

 オバマが世に出た背景に「ホワイト・ギルト=自虐史観」があると指摘します。

 欧米キリスト教社会への批判であり、そこに人種差別を絡めるという、ただし、ちゃんとした歴史に触れている日本人はさして珍しくもない価値観ですが、だからオバマは広島に訪れたとみることもできます。

 科学が色んなことを解明していく時代にあり、

「世界は神が作った」

 を無条件に信じることは困難ですし、知識層の呪縛を離れた庶民にとって、歴史を現代的価値観で捌くことは自然なことです。間違っているのに、理解しやすいことが優先される典型で、民主主義の限界に通じます。

 そしてこちらも主張の数々が、事実誤認と無知に立脚(立ってないじゃん)しているトランプ氏ながら、左翼と闘う田母神俊雄・・・もといネトウヨと見れば、彼の人気も納得できるというもの。

 ここでいうネトウヨとは、パヨクが叫ぶネトウヨで、つまりはパヨク以外ということ。

 安倍首相をヒトラーに重ね、独裁者と叫び、日本は危険な国だと涙を流し、人種差別を放置しながら戦争しようとパヨクは火病り、そこに挟む反論どころか、賛同しないすべての存在を「ネトウヨ認定」してみせますが、すべての報道機関における安倍内閣の高い内閣支持率が証明しています。

 民意はネトウヨにあります。(※しつこいようですがパヨク用語のネトウヨ)

 それと同じ現象が米国でおこり、その旗頭がトランプだということです。

 江崎道朗さんはトランプを支持しているわけではない、と考えますが、米国もサヨク・リベラルに毒されているという視点は目からウロコ。

 ハリウッドや金融、報道、IT関連がリベラルに毒されているのは知っていましたが・・・って、そうか、点と点が線となる指摘です。

 ただし、トランプ現象のひな形は日本にありました。

「橋下旋風」

 がこれ。威勢の良い言葉、空気、雰囲気の「フワッとした民意」を掴み、またそれを許す大阪人により起こった現象。裏返しに関西圏から外には波及しなかったのは県民性の違い。

 そして関西人とアメリカ人の気質の近さは、民俗学的に検証されたものではありませんが、随所で耳にし、トランプ大統領の登場を予感させます。

月刊 正論7月号「国防の礎に目を向けぬ者たちへ」
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