中国の統計発表をうけて、一段高に弾みがついた日経平均株価ですが、それでも反発は弱く、この1ヶ月で100万円ほど損しておりますが、株式投資は自己責任。ちょっと前のめりに投資したのが失敗です。
昨日も日銀会合が行われ、黒田バズーカどころか、黒田日銀総裁が口を開くたびに株価は下落しています。
一段の金融緩和があると期待していたマーケットが、彼の消極的な発言を聞くたびに失望と見切り売りをしているからです。
そして政府も静観を決め込んでいます。
じわじわと円高が進行しているのも、政府にとっては追い風です。
実際には、円安になっても輸出が伸びていないので、円高はむしろ資源の仕入れコストを下げるので有利にみることもできますが、それでも下がる株価は失政によりますが、マーケット関係者とは常に言い訳を用意しなければならない職種で「円高」を理由として重宝します。
そしてこのまま12000円台まで下がることも視野にいれなければなりません。この数字はちょっと極端な気もしますが、なぜなら年金の運用を行うGPIFによる株式の買い入れは6月から始まるからです。
つまり、株価が下がれば安値で購入することができ、それだけで「高い成果」を誇れるからです。
追加金融緩和をしたくない日銀と、手柄が欲しいGPIFと政府と、すべての利害が一致しているのですから、具体的な対策を講じる理由がない・・・に、加えて、マスコミです。
集団的自衛権は懇切丁寧に取り上げるばかりに、景気対策、株価対策を報じる時間と紙面がなくなり、株価対策が見逃されています。
そしてそれも「コミ」での、このタイミングでの集団的自衛権を巡る議論を始めたとしたら、安倍首相の狡猾さに背筋に冷たい汗が流れます。