名護市長選挙後に聞こえてくる「断末魔」


 2018年2月4日投開票された沖縄県名護市の市長選挙。米軍普天間基地の移設先である「辺野古」を擁する自治体の首長選挙。

 安倍政権・与党の全面バックアップを受けた、基地移設に原理主義的反対派ではない渡具知武豊(とぐち・たけとよ)氏が当選しました。積極的賛成と書かないのは、名護市民も悩んだ果ての決断だからです。

 ただし、そもそも論でいえば、すべての手続きが完了している以上、機械的に移設作業が進められ、可能な限りそれに協力するのが法治国家の国民であり自治体ながら、なぜか「左派」を名乗る方々はこれに抵抗します。

 基地反対派の抵抗がそれですが、いまだに「トランプ大統領」を認めないかの米国リベラルも同じくです。

 グラミー賞その他の芸能を政治舞台にするのは、ご勝手に。といったところで、それはエンタメですから「いやなら見るな」の話し。

 ちなみに視聴率の凋落激しいフジテレビ。かつて栄華を誇っていた頃に「イヤなら見るな」とはフジテレビの発言ではなく、ナインティナイン岡村隆史のラジオでの発言。

 グラミー賞の視聴者数も「イヤなら見るな」。露骨なトランプ批判に視聴者は飽きており、ロイターはこう伝えています。

《CBSは29日、第60回グラミー賞授賞式の米テレビ視聴者数が、前年から600万人超減少したと明らかにした。グラミー賞は米音楽界で最高の栄誉とされている。
 授賞式は28日に3時間半にわたり放映された。CBSはニールセンのデータとして、米国でのテレビ視聴者数が1980万人だったと発表。これは2006年以来の低水準となる。2017年は2610万人だった。》
https://jp.reuters.com/article/grammy-audience-idJPKBN1FJ0F2

 一般的な感覚を持つ市民、国民からすれば、ある極端な政治信条に触れたとき、しばらくの共感はあっても、それを執拗に繰り返されれば嫌気がさすもの。

 例えば「らっきょう」が好きな人がいたとして、その「らっきょう愛」を熱く語られたとき、何度かは面白がって話しに耳をかたむけ、お愛想的に相づちをうったとしても、会うたびどころか、電話やLINE、メールなどで、執拗に「らっきょうをヨロシコ」と繰り返されたら嫌いになる。こともあるということ。

 平昌五輪を前に執拗にマスコミ、すなわち新聞やテレビといった「オールドメディア」が繰り返す「韓流マンセー」に重なります。

 好き嫌いの明確な感情がなくても、不可思議を通り越して異様な韓流文化やタレントの紹介はもちろん、

「大ブーム」

 という前提での切り取り方に、皮膚感覚(市民感覚・街角雑感)からの温度差、すなわち違和感は「嫌韓」に転じやすいものです。

 先日、ある主婦がこう言っていました。

「韓国は嫌いって思うほどよく知らないけど、テレビの嘘は大嫌い。
 チーズダッカルビ? 食べたことないし」

 似たような現象が、名護市でも起きていると、ネット番組「真相深入り虎ノ門ニュース」で報告したのが、「琉球新報、沖縄タイムスを正す県民・国民の会」代表運営委員で、日本文化チャンネル桜沖縄支局キャスターと活躍している我那覇真子さん。

 名護市の市民のなかには、辺野古への基地移設反対派の、執拗で違法性を孕んだ「抗議活動」に嫌気がさすものが増えていたと報告します。

 当地や、そこに通じる公道を封鎖し、勝手に検問をしている姿はマスコミでは報じられませんが、ネットで拡散されています。また、親戚を含めた横のつながりが沖縄は強く、すでに首都圏では失われている「クチコミ」による地域情報の共有は健在です。もちろん「クチコミ」にLINEなどが使われることもあります。

 すると、誰か一人でも「検問」にあえば、それが拡散され、左派の、つまりは基地反対派の違法活動は名護市民に共有されます。

 我那覇さんによると、劣勢を感じた基地反対派は、投票に際して応援している気持ちを伝えるためにと

「応援しています」

 と投票用紙に書き込むように触れ回っていたようです。これをやると「無効票」。つまり、敵陣営の投票を妨害する活動を、積極的に基地反対派が行っていたということで、これもまた一般市民の離反を招いたといいます。

 そして民意は下されました。自公の与党が支援した渡具知武豊(とぐち・たけとよ)氏の当選です。

 基地について積極性は控えた上で、地元経済の振興を掲げ、それが支持されての当選ながら、地元紙の沖縄タイムス、朝日新聞はこうした「民意」を否定します。

 選挙翌日の2018年2月5日、《【記者の視点】名護市長選 陰の勝者は安倍政権 陰の敗者は…》と題した記事はこう始まります。

《名護市長選の陰の勝者は、安倍政権だった。そして陰の敗者は、この国の民主主義だった。》

 辺野古移設の反対を掲げて当選した、稲嶺進前市長は基地建設を阻止するために動いていたが《安倍政権は、既成事実を積み重ねて市民の正当な要求を葬った》として《民意を背負えば、小さな自治体でも強大な権力に対して異議申し立てができる。沖縄に辛うじて息づいていたこの国の民主主義と地方自治は、ついにへし折られた》と結びます。

 民意は野放しではなく、その前段で交わした約束があればそちらが優先されることは、我が国ではもちろん、国民に自由が許された民主主義国家では当然のことです。

 交わした約束は守られる、と誰もが信じ、そうであるから自由が約束されているのです。

 基地の移設にしても、長い間の交渉を経て、妥協・打算といってしまえばそれまでながらも、苦渋の決断で移設とそれを受け入れた先人達が交わした約束を、後の人が選挙に勝ったからと、正当な手続きを踏まえずに「やっぱやめた」が許されるのなら、誰もその人と約束など交わせなくなります。慰安婦の不可逆的解決を約束した「日韓合意」と同じ。

 約束を守る。これは民主主義の大前提。だから、正当な手順を経た果てに、辺野古に移設された基地を撤去できる可能性だってあるのです。いまはまだ、果てのない旅路のようであっても。

 そもそものこの大前提をすっ飛ばして「民主主義の敗北」を掲げているのが沖縄タイムス。

 この記事を書いた阿部岳記者というのは、記者と言うより活動家的であるとして、ちょっとした有名人で、昨年、ベストセラー作家の百田尚樹が沖縄で公演した際、そこに乗り込み、発言の一部を切り取り

「差別だ!」

 と中傷し、百田氏が丁寧に説明しても、説明を一切受け入れず、差別と感じたから差別だという論を展開。

 見てきたように語れるのは、この様子を先の我那覇真子さんが、機転を利かせて「ネット生配信」し、即座に拡散・共有されていたから。この動画が拡散されていなければ、百田氏の発言は「差別」とだけ切り取られ加工され歴史に刻まれたことでしょう。

 朝日新聞も同様に《(社説)名護市長選 民意は一様ではない》と、名護市の民意を見下します。

 選挙結果という最大の民意をスルーして、個別政策や感情の世論調査から「基地移設反対」に都合のよい「民意」だけを拾い出して記事にします。

 個別事例をあげつらうなら100%民意など存在しない、いやあるとすれば、そもそも民意をなど汲み取らない全体主義の国ぐらい。朝日新聞が思いを寄せるかの中国や北朝鮮ですね。あと、事後法をゆるし、約束を反故にできると考える韓国とか。

 それは朝日新聞の理想であっても、我が国の政治システムは民主主義で、それは機能しています。機能しているからこそ、悪夢の民主党政権が生まれ、「最低でも県外」とあのバカ、もといルーピー鳩山がほざいて、沖縄を混乱させました。

 そして我が国の民意は、悪夢を払拭するために安倍晋三総裁を擁する自民党を選び、名護市民は渡具知氏を新市長に選んだのです。

 我那覇真子さんは、反基地活動家や左派の過激な妨害、選挙活動(工作)への名護市民の疲弊を伝えます。

「彼ら(反基地活動家及び左翼)が頑張れば頑張るほど嫌われていく(発言要旨)」

 グラミー賞で米国セレブがトランプをDisるなか、大統領の支持率は上昇しています。沖縄タイムス、朝日新聞その他が喧伝しても、彼らの望みと反対の選挙結果がでています。

 もちろん、すべてではありませんが、安倍晋三総裁となり前人未踏の国政選挙5連勝を記録しているのは、まさにこれです。

 民主主義が破壊されたと嘆きながら、民主主義の結果を受け入れない。選挙が終わるたびに、そんな人たちの「断末魔の声」が聞こえるかのようです。

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■【緊急リポート】名護市長選で渡具知武豊氏勝利、で湧いてでるパヨチン語録

■名護市長選挙ではじまる「徴兵制」というパヨチンさん

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