エアコンと原発

 甥日記の更新が止まったままですが、ひさしぶりに別ネタを。
 弊社ブログでも掲載しますが、エディターを立ち上げるのが
面倒だったわけで・・す。

 現在の事務所の気温が34.8度。もう汗をかいている感覚は
ありません。常態化しているので。加齢から今年こそはエアコンを
つけて仕事しようと目論んでいた矢先の原発、停電、節電で
今年もいけるところまではノーエアコンでいっております。

 ところがここにき「無理するな」という論が目立ちます。
 熱中症になるよりエアコンを使え・・・というのですが、これを
一般論で言えば

「論理の飛躍」

 です。いわば一夜の食べ過ぎで生活習慣病を心配し、一食
抜いただけで栄養失調を懸念するようなものです。

 またこうした論理の飛躍に気づかない人は、同じ口で原発の
危険性をさけび、言外に停止をほのめかします。

 いずれにしろ長期的に見れば原発は「つなぎ」の技術で、
永遠に使えるものではありません。しかし、いますぐ停止
・・・しても私は良いと考えている理由は後述・・・できる
のでしょうか。

 電力各社の発表を信じれば、各地で電力不足が生じます。
 すると節電どころではなく、電気がなくなります。
 無理する、無理するなのレベルではありません。
 ない袖は振れず、電気が止まればウォシュレットも沈黙します。

 ならば「無理するな」という人は、少なくともこの夏だけでも
原発は止められないと言及しなければ論理的整合性がとれない
のです。あるいはファンタジーです。まるで憲法9条があれば
他国が攻め込まないという幻想です。もっとも、無理するなと
いう人ってこの主張が好きな人が多いのですが。いわゆる
「電波系」というのでしょうかね。

 だからわたしはいいます。

「少しだけ無理しろ」

 私の商売はできんが止まれば仕事になりません。だから、
まぁできる範囲ということで、ずっとノーエアコンなのです。

 論理の飛躍はやめてくださいね。病人にまで使うなとは
いっていません。しかし、「少しだけ無理」これを換言すれば

「我慢」

 ということです。
 今日、伺った事務所は涼しく、ホッとしていると事務の
お母さんが暑い暑いとぼやきます。温度計を見ると28度。

 日頃30度越えの事務所で仕事をしているので、28度なら
快適ですが、日頃エアコンをかけているお母さんにとっては
不快な蒸し暑さなのでしょう。

 原発の稼働を是としたとだけで非国民といわれそうですが、
恩恵もうけており、大人としては選択可能な現実の中から
次善でも選択しなければならない時があり、エアコンを使え
と呼びかけるなら、一方で原発の利用を認めなければならない
ということです。

 わたしは原発をすべて止めて良いと考えています。
 それは正義感からでも義憤でも危機感でもありません。

「本当に大停電が起こるか」

 という電力会社の数値への疑問がひとつ。これだけ
嘘や事実隠蔽が続いている会社を信用するほどお人好しでは
ありません。

 理由はもう一つ。本当に停電があちらこちらで起きた時に
見えてくる現実です。これは計画停電で実感したこと。それを
日本全国が経験すれば、原発についても、電気についても、
電力会社の横暴についても、ついでに述べれば政府の無策も
痛感することでしょう。

 夏は暑いのです。少しの「我慢」を思い出す、最初の夏に
なればと期待しています。

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