フジテレビの韓流煽りとは

 高岡蒼甫さんのツイッターが物議を醸し、テレビ報道はされませ
んが、スポンサー企業の不買運動からボイコットまで騒動が拡大し
ております。

 ただし、ネット限定で。

 かいつまんで説明すれば俳優の高岡蒼甫さん…女優の宮崎あおい
(篤姫)さんのダンナさんといったほうが通りがよいでしょうか…
が、フジテレビの韓流偏向報道に噛みついたことに端を発します。

 いかようにも受け取れる文章ですので、原文はネットでみて
いただきたいのですが、私の理解はこんな感じ。

「日本が大変な時に韓国のテレビ局かと思わんばかりの
 偏った報道をしているなよ、フジテレビ」

 と、まぁこの騒動で面白いのは、総じてこういうコメントが
まかり通っているところ。

「タレントが局を批判しちゃいけない(だから干されても仕方がない)」

 ・・・局は権威ということ。公共の電波を「お借りして」事業
を営んでいるテレビ局を、その下請けであるタレントは批判しては
ならないというのが「常識」というところが問題の根深さを
表している・・・って気がつきましたか。

 完全な私企業なら自分の悪口を言うタレントを使わないのも
当然ですが、公共の電波を借りて「公平」な報道を義務づけられて
いる彼らにとって、自らへの批判も報道しなければならない・・とは
まぁ理想論であることは知ってはいますし、本件に関してフジテレビ

「高岡蒼甫を使いません」

 とコメントしたわけではありませんが、それが「常識」と語られる
こと・・・を、他局が避難しない時点で、テレビ業界の「常識」で
いわずもがなということです。

 日頃、他局のミスは蜜の味とあげつらう他局が静かに報道する
姿に同じアナのムジナをみつけましょう。

 だから、テレビなんて信用するな・・・とはいいません。
 だからテレビは分かりやすいとも言えます。

 日頃、日曜日の午前から午後にかけて、どうでもよい情報を
どうでもよい角度から報道するTBSの人気番組サンデージャポンや
アッコにおまかせで、新聞報道は紹介してもスタジオにいるタレント
へのコメントは求めません。

「芸能界のご意見番」

 としてなんでも語る和田アキ子さんが何も語らないところにすべて
が現れています。彼女の出自からもコメントを求めるには最適(これ
はいつもの芸能マスコミの手法的にどんな細い線でもたぐりよせ
コメントを求めるあれからすれば和田さんは適任といえます)で、
基本的に身内批判に厳しい彼女が高岡蒼甫さんと違う意見を持って
いるなら、それなりのコメントをだすことでしょう。

 意図的かどうかはともかく、「ポイントがずれたコメント」も
彼女の魅力なのですから。しかし、何も語りません。そこから
日本のタレントが割り喰っていることへの思いもあるのだろうと
邪推します。

 本当に売れている韓国系のタレントを取り上げるならまだしも

「これから注目の、いまイチオシの」

 と、まだ日本では売れてもいないタレントのために放送時間を
奪われているのですから。ならば、後輩のタレントを使って欲しい
と侠気溢れるアッコさんなら思わなくもあるまいに。

 ま、沈黙は金。テレビを見て不自然な沈黙をみつけたらニタニタ
して事情を斟酌しながらチャンネルを替えるのが21世紀のテレビ
視聴の作法なのです。

 この騒動について色んな「文化人」が絡んできていますが、
論点となるのがこの2点。

「視聴率」と「テレビ局は純粋な営利団体か」

 どちらも連動していますが、まず、視聴率について。

 一部に視聴率が良いから韓流を放送しているという指摘があります。

 関東キー局での視聴率をまとめたサイトの情報によれば、日中の
「韓流ドラマ」の放送については正しいと言えなくもありません。

 おおむね2位と3位をいったりきたりで、ずば抜けて良いとは
いえませんが、番組制作費のように変動しない「放映権料」だから
仕入れ値次第で元が取れる堅い=確実に儲かるコンテンツといえます。

 知人の主婦によると、あの時間帯(午前も午後も)見るものがない
と愚痴をこぼします。韓流のファンというより、こうした時間つぶし
の受け皿にはなっているのでしょう。

 それなら自局のドラマを再放送すれば・・・とはいきません。
 いま、連ドラはすぐに「DVD-BOX」として別売りされ、あるいは
レンタルビデオに降ろされるので、安易に再放送すれば小銭が稼げ
ないのです。ここでも「銭」です。

 一方で、TBSが鳴り物入りでプレミアムタイムに放送した「アイリス」
は作品のクオリティはともかく、視聴率的には惨敗でしたし、
同じくTBSという点から、番組作りの問題もあるのでしょうが、いま
話題の韓流タレントを起用したゴールデンタイムの番組が早朝の
番組に負けたとネットで話題になったのは記憶に新しいところです。

 このことから、

「視聴者が見たい番組というより経済合理性が高いから韓流」

 と見ることができます。

 そしてこれは次の論点である「テレビ局は純粋な営利団体か」へと
繋がります。

 被災地の東北3県を除いた地域でのデジタル放送への完全移行で
かまびすしい昨今ですが、それは限られた電波資源の有効活用という
お題目がありました。

「放送電波」

 とは好き勝手に使えば「混線」して、その用をなさなくなるので
国家が管理して振り分けています。テレビの電波ももちろん同じ。

 はい、このデジタル移行にともない難視聴地域などにアンテナを
立てる事業などに使われている補助金の原資は

「携帯電話の電波使用量」

 が大半です。つまり、テレビ放送を維持するために、テレビ局以外の
お金が使われている事業が純粋な営利団体といえるのかということ。

 国家体制に保護された事業が、さらに営利目的に走ることに違和感を
感じないのであれば、いずれ中国共産党に国家統合され属州になって
も問題なく暮らしていけることでしょう。もちろん、イヤミです。

 フジテレビの社員の平均年収は1500万円といわれています。この
多寡を判断するにはフジテレビが公共放送として、どれだけ社会貢献
しているかか、あるいはフジテレビという営利企業が、儲けに応じた
適切な電波使用量を納めているかによります。

 安いコンテンツを仕入れて、国家に保護された有利な条件で換金する。
 これで「高給」をとっているとしたら社会正義はどこにいくでしょう。

 いま「フジテレビ」に代表されるテレビ局の拝金体質をわれわれ
国民は今以上に強く認識する必要があるでしょう。

 今回の記事を書くに当たり調べて面白いことがわかりました。

「フジパシフィック音楽出版」というフジテレビの子会社が多くの
韓流歌手の版権を抑えているということをJASRACのデータベースで
知りました。

 韓流びいきの答えがでました。

 フジテレビの韓流煽りとはお台場合衆国。

 つまり、自社の利益のためなら、すべての電波を宣伝に使い倒す。
 いつもの夏の醜悪なフジテレビの光景です。自局開催のイベントを
24時間宣伝しまくるあれです。ここに韓流という商材が加わった
通販番組(のような利益至上主義)がフジテレビとみればすべての
合点がいきます。

 だから、夏になると「めざましテレビ」をほとんど見なくなります。
日本人だからなのでしょう、

「恥じらい」

 がないものが嫌いなので。いま、「お台場合衆国」と「韓流煽り」
を除くと、めざましテレビでみるものがなくなるかもしれません。

 韓流については一定のマーケットがあることは確かですが、社会現象
かといえば「微妙」である証拠が女性誌の表紙に現れています。

 女性誌は表紙に並ぶタレントの名前で売上が極端に左右されます。
 つまり、ここにどれだけの紙面を割くかで「(女性層の)本当の人気」
が見えてくといっても過言ではないでしょう。7月のあたままでは
今大ブレイク中とされるチャン・グンソクさんが繰り返し表紙を
飾りましたが、ここ最近急減速。

 さすがにネタがないだけかも知れませんが、女性誌は売れるのなら
ムリクリでもネタを創り出すだけに不思議です。

 K-POPについても・・・と字数(時間)が尽きたので、こちらは
いずれまた。と、いうかK-POPってなに? と。

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