中小企業を笑顔で虐める大企業

 今回は前置きなくはじめます。そもそも論、学歴編。

まず、学歴は不用です。は正解です。そして続きます。

学歴は必要です。絶対です。

結論は人生。必要な人には必要で、不用な生き方を選んだからと
いって、卒業証書でお尻を拭けば、お尻が痛いのでやめておいた方
がよいでしょう。

ちなみに私が保有している「資格」は、小学生のときに取得した

「ジュニアリーダー」

の下からふたつ目のものを除けば、原付自転車と普通自動車免許
で、制度が変わったお陰で「中型車」にランクアップしたのは
嬉しい限りです。あとは高校卒業資格。

社会人になりプログラマーとして情報処理2種(当時の資格です)
を受験するように酒席で命じられ、日曜日に仕事に関することは
一切したくないと即答して以来、資格とは縁がなく、学校の類に
通ったことがありません。

そんなわたしの今の商売に学歴は不用です。が、しかし、
現行の日本国においては「学歴」は、ないよりあった方がマシです。

西洋の格言だったと記憶していますが、

「知識は旅の荷物になりません」

だから身につけておけてという意味ですが、これを学歴に置き換
えたのが現代日本の常識といえるでしょう。

つまり、私もくれるものなら欲しいなぁとは思います。

なぜか? 便利です。出身大学は話しのタネにはなりますし、
同窓生や近所の大学出身と言うだけで大卒の人は話がもりあがるの
ですから、きっと大学にはそれだけの魅力があるのか、なにか
秘密の宗教儀式でもあるのだと高卒、プータローあがりの私は
睨んでいます。もちろん、冗談です。

大学全入時代とは、進学希望者と大学の募集人数が均衡したことを
意味し、大学さえ選ばず、資金的に許せば、希望者全員が大学に入学
できるようになったということです。

これにより大学浪人はいなくなったかといえば、さにあらず。

「どこの大学でも良いわけではない」

のは当然のこと。しかし、一方では大学と名が付けばという理由で
志望をだし、「経営」のために学生を集める大学も少なくありません。
と、いうより有名大学も少子化の波の中、学力レベルが満たなくても
お客さんとして入学させる傾向が強くなっています。

そしてサービス業の理です。客の質が下がれば店の質が下がります。
急激な質の低下は目に付きますが、真綿で首を絞めるようにジワジワ
と下がったことにより、質の下がった客を相手に商売をしなければ
ならなくなると次の問題が発生します。

大学は規定の単位を取得しなければ進級できず、単位を取るには
一定の学力が必要です。と、ここで断っておきますが、そもそも論
です。コピペのレポートでも昇級させる大学はそもそも間違っている
という視点で綴っております。

ところが質の低下が顕著になると起こることは、

「大量の落第生」

です。分かりやすくすれば、次年度には大量の「一回生」が
誕生してしまうということです。中には落第に嫌気がさして
退学する生徒もでてくるでしょうし、そうなれば「月謝」を
集金できなくなってしまいます。結果、進級レベルを引き下げます。
単位そのものは減額できませんが、単位のレベルを下げれば嵩上げ
できるのは、ボックスティッシュをみれば明らかです。

パルプと原油価格の高騰にあえぐ一方、デフレ圧力から低価格の
維持を義務づけられた製紙メーカーは、一箱あたり2枚組200枚
入りを180枚、160枚、なかには150枚と、「中身」を減らす
ことで、見た目を維持することに成功しました。大学の単位で同じ
ことが起こらないと誰が断言できるでしょうか。

しつこくなるので、これを2回生、3回生とは繰り返しませんが、
卒業生まで繋がるのは火を見るよりも明らかです。

それでも「大卒」です。

いま、大企業を中心として卒業後3年間は「新卒」として
扱おうという「超バカ」な動きが出ています。「考えようよ」が
テーマの本稿においてここまで直球で書くのは珍しいところに
委ねた心情を斟酌していただければ幸いです。

そもそも論です。「学歴社会」を守ろうとするから、こうした
馬鹿な発想が生まれるのです。

いやいや、日本の社会が「会社員」を最良とし、街角の中小企業を
笑顔で虐める大企業を最上とするのならそれもありでしょうが、
他方では

「日本の産業は中小企業が支えている」
「大企業でも潰れる時代」

と、中小を持ち上げ、大企業への疑問を呈しているのは
ダブルスタンダードどころか、こう断じます。

「嘘つき」

と。
大企業批判が目的ではありません。議論を単純化するために
「笑顔で虐める」と書きましたが、中小企業の現場にいると、
そう表現することに違和感を覚えないことだけは添えておきます。
特に悪意はなく、個人的に良い人でも、これはビジネスと会社を
理由に・・・と、脱線するので今回はここまで。話を戻します。

で、スーパーウルトラ就職氷河期ですが、それでも優秀な学生は
就職を決めています。

はい、そもそも論がここでも登場。

「大企業の採用基準に満たない大学生が増えていませんか」

と、いうこと。あるいは、

「大企業が採用しない大学から応募していませんか」

前者は個人の努力ですが、後者は今でも残る・・・とされる
「学校差別」です。

あるんです。学歴差別のなかには出身学校による差別が。

そしてこれは「民間企業」なら取り締まりしようがありません。
自社の社風に合わないという理由は差別にはなりませんから。

さて、それは良いことか悪いことか。

答えは冒頭の「学歴は必要か否か」に帰結します。

学歴差別するような会社に入りたいか、学歴差別するような
会社の商品やサービスを買いたいか。

答えを強要しませんが、私の答えを述べておきます。

「気にしない」

学歴とはプライバシーに属することですから、他人の性癖と
同じくらいの興味しかありません。

つまり私が「欲しいなぁ」と思ったのは、来るべき未来のために
「バイアグラ」や「オットセイのエキス」を貰えるなら、欲しい
という意味です。

でも、日本社会ではこのバイアグラが珍重されています。

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