ジャーナリストの上杉隆さんが、小沢一郎氏の強制起訴について
いくつかの雑誌で疑問を呈しているといいます。これは産経新聞に
毎週土曜日掲載されている
「花田紀凱の週刊誌ウォッチング」
で知ったのですが、要約すれば「記載期日の違い」で、起訴される
ほどではないといい、また問題視される
「現金で4億円もっていて、銀行から金を借りるのはおかしい」
ということについて、上杉隆さんはこう反論します。
「事業経営者なら手持ち資金を残すために融資を受けることは
よくあること」
これに対して、花田紀凱さんは小沢一郎さんと中小企業経営者を
一緒にしては困ると、政治資金規正法などへと言及するのですが、
上杉隆さんも花田紀凱さんも「資金繰り」に困ったことがないの
だなぁとニタニタしてしまいました。
えっとね。まず、事業経営者という件についてはひとことで
結論をだします。
「借り入れで発生した手数料と利息以上に利益がでる」
と、見込めたから借りたと小沢一郎さんが告白したのなら、
上杉隆さんの主張になるほどと唸り、同時に次の結論が
導き出されます。
「政治屋ってそんなに儲かるんだ」
あるいは
「購入した土地は収益物件なんだ」
前者はまさしく「政治と金」、後者は「政治資金団体は営利目的
じゃないないだろ」と突っ込みが入ります。
そしてもうひとつ。
「4億円、さらっと金を貸してくれるんだ」
銀行は金を貸してくれません。それでは貸した理由はといえば、
「それ以上の資産がある」
あるいは
「金を貸すメリットがある」
たしかに記載だけで挙げるには無理がありますが、
「市民感覚」
からすれば、擁護には自ずと限界があります。