かつては「BIG tomorrow」などを愛読しており、久しぶりに手にした「成功心得」の本書はなんだか新鮮でした。
著者の小宮一慶氏は「成功には法則がある」と「はじめに」で切り出し、最たるものを「考え方」とまとめます。
確かに。しかしそれはデカルトの「我思う故に我アリ」と同じで、逆にズルイ。何でもありですから。
本書は成功した人の発言を紹介し、コンサルタントの著者が解説を加えていくのですが、読了し、仮に「成功法則はありますか?」と訪ねられたならこう答えます。
「基本を持つこと、守ること」
京セラの創業者稲盛和夫氏の言葉を紹介していますが、その解説の小見出しが的を射ているので、それを紹介します。
“変えられないことより、変えられる自分自身の行動や考え方を変えていく”
カトリック系の宗教番組のスローガン
“暗いと不平を言うよりも、すすんであかりをつけましょう”
に通じ、子供のころは、誰か灯りをつけてくれないかと願ってごねて、親に殴られていましたが、依存心を減らす、すなわち自立して、この言葉の大切さを知ります。
そして稲盛和夫氏の指摘も同じです。
つづいて伊藤雅俊氏。イトーヨーカドーの中興の祖、というか、事実上の創業者の言葉。
“すべてにわたり考え方の原点は、まずお客さまに求めなければならない”
そのままWebに通じます。ソーシャルマーケティングだとか、オウンドメディアだとかしゃらくさい。まずは客に訊け。
どれもこれも「基本」ばかり。だから大切なのだとしみじみ。
■一生成長し続ける人が大事にしている、五賢人の言葉
http://www.as-mode.com/check.cgi?Code=4797380233