事実を踏まえず大衆の面前で自説を開陳するものは「バカ」

 解散総選挙の風に、狼狽しているのが左翼メディアです。テレビ朝日「モーニングバード」もそのひとつ。なりふり構わぬ「政権批判」が持ち味ながら、解散の大義は「増税延期」になるので、それへの批判は「増税賛成」と黒か白か、善か悪か、白鳥かカラスかの単純化は、どう時間帯の想定視聴者である「主婦」がもっともよろこぶ構図。だから、曖昧で呆けた内容しか語れません。

 そこで気を吐いていたのは宮田佳代子。はきはきと中身のないことを語るのは、リベラル系の得意技。保守派、すなわち日本古来の価値観をもっていれば「恥ずかしい」のでできない芸当。

 宮田佳代子の解散に当たる主張をひと言でまとめればこう。

「争点を教えろ」

 バカですか。もうすぐ50才になんなんとする、おば様は恥を知りなさい。民主主義は自ら助くる者を助くのであって、与えられるものではありません。仮にそれを与えるものがあれば、それが「報道」の仕事でしょうに。あなたのすべき仕事を放棄し、政府の、正しくは自民党への責任転嫁は醜悪です。

 仮に個別政策に是々非々があっても、「パッケージ」として選択するのが「政党政治」であり、一方で「社会保障費削減のために高齢者医療の自己負担額増加」といった、嫌われる仕事も「パッケージ」には含まれており、「いいとこ取り」をしたいのなら、自ら政策を抱げ選挙にでればよいだけのことです。

 もちろん、批判はあるのが正常ですが、あまりにも漠然とした「甘え」をハキハキと主張されても呆れるしか打つ手がありません。

 反日アジテーターに成り下がったテレビ朝日社員 玉川徹曰く。

「特定秘密保護法、集団的自衛権、脱原発など、国民の過半の了解を得ずに、進めておいて増税だけ国民に信を問うのはおかしい(発言要旨)」

 これをバカと言います。なぜか? これまた議会制民主主義を理解していないからです。個別事案のすべて国民の信を問うのであれば代議士は不用です。政治を委託しているのです。また、すくなくとも「脱原発」においては、それを掲げて候補者は過半数を得ていません。2年前の衆院選挙でも、1年前の参院選挙でも「脱原発」を掲げた候補者や政党の結果が散々だったことを玉川徹は忘れているのか、記憶から消し去っているのかはともかく、いずにせよ事実を踏まえず大衆の面前で自説を開陳するものを「バカ」と私は評価するのです。

 そして松尾貴志。基本的に彼は頭の回転が良い人物とみています。「キッチュ」と呼ばれた芸人時代は楽しんでいたものです。彼は言います。

「解散しなければ景気が良くならないというのはおかしい(同)」

 議論のすり替えです。玉川徹にも通じますが、持論のために都合の良い事実だけを取り上げるのはリベラルや左翼の得意技で呆れるしかない卑怯なやり方です。事実関係が無茶苦茶です。解散は増税延期のための方法論で、増税により景気が冷え込むことは、97年と今年とで証明された「事実」であり、さらなる悪化を避けるための「増税延期」であり、景気を良くするためと言うよりも、「ブレーキを踏まない」ためであり、論理飛躍も甚だしいクレーマーです。

 つづけて松尾貴志。

「国民のバランス感覚が問われる(同)」

 その言葉をそっくりそのままお返しします。

「報道のバランス感覚が問われる」

 と。

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