大分の剣道部は体罰ではなく破壊目的の暴力

また体罰事件が明らかになりました。大分県の公立中学校の剣道部。外部指導者による暴行が映像に収められております。事件の経緯をかいつまんで説明すると、対外試合で生徒に暴行を働くシーンが何度も撮影され、それを問題視した保護者が学校に申し入れても無視をされ、教育委員会に申し入れて、ようやく問題のコーチが解任されたのですが、その後の調査を行わなかったとのこと。

で、明らかにしておきたいのはこれは「体罰」ではありません。「暴行」です。とくに最大の問題はこのコーチが生徒を

「斜め後ろから蹴り飛ばしている」

こと。背面からの攻撃は武士としてあるまじき行為。全日本剣道連盟は調査の上、彼の段位を剥奪の上、永久追放すべきです。

武士の魂なるものも、日本史を通史でみれば「笑」に過ぎないのですが、武道の本質は一瞬にして相手を殺すことにあります。だから平時にそれを学ぶものは高い倫理観を求められます。そして武道を嗜んだものなら誰もが知ることでしょう。

「背面からの攻撃、すなわち死角からの攻撃の危険さ」

人は正面からの攻撃は、本能的に防御するものです。ボクシングで言うブロッキングやダッキングでかわすことはできなくても、反射的に全身の筋肉が硬直することでダメージを抑えることができます。しかし、背面からの攻撃にそれはありません。だから急所攻撃と同様にやってはならないことなのです。

つまりことは体罰云々ではありません。あきらかに生徒に危害を加えることを目的とした暴力。傷害罪の時効はたしか10年。まだ間に合います。体罰は肯定します。しかし暴力は、しかも武を学ぶものが弱きものを殴打するとは論外です。

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