楽天がカードの宣伝をばんばんやっているが、相変わらず詐欺的というべきか、世間知らずと言うべきか、それはすなわち「楽天経済圏」という特殊な世界のタワゴトかもしれません。
カードのポイントをお皿に換えていませんか?(要約)
CMでナレーターがこう呼びかけます。いまどき、クレジットカードの利用で溜めたポイントを「お皿」に換えることをすすめるカード会社がどれだけあるのでしょうか。マイルやTポイント、商品券と交換できるのは常識です。すなわち「通貨」と同じ価値を持つもので、逆に楽天市場の中でしか使えない「楽天スーパーポイント」にしかならないのなら、楽天カードのデメリットの方が大きいのです。
きっと楽天のカード担当者は「ヤマザキ春のパン祭り」と勘違いしたのでしょう。
楽天市場ですべての消費を賄っているのならお得かも知れません。しかし、そうでないなら楽天カードの利用は閉じた世界に依存するリスクを孕みます。具体的に言えば、楽天はルールを都合良く変更してきた実績に事欠きません。ポイントに関しては消費者に不利益を与えるので、楽天市場の出店者=事業者相手のように簡単にはできませんが、そのリスクは自己責任として理解した上で利用すべきでしょう。もちろん、これは他のクレジットカード会社のポイント制にも同じことが言えますが。
ただ、CMに感じる偽悪性に、企業体質が透けてみます。