匠の国日本〜職人は国の宝、国の礎〜

私は「雑学集」を好みません。それは幼き頃の浅はかさからです。

ゴマブックスの「話のタネ本」などで仕入れた知識を喜んでいた
ら自分の話す言葉がどんどん「空虚」になっていくことを知ったと
きからです。

だから昨今の「雑学ブーム」に登場する「雑学芸人」が嫌いです。
雑学を仕入れる前に「芸を磨け」と。

こういう評し方をするのは著者にとっては不本意かも知れませんが

「愛ある雑学書 インジャパン」

です。久方にがつんときた雑学書でした。これは日本人の嗜みと
して身につけておくべきものかと。

「白洲次郎 占領を背負った男」「福沢諭吉 国を支えて国を頼らず」
の北康利さんの新書です。

時は神話から現代まで自在にタイムワープを繰り返し「職人」に
迫ります。

看板に偽りなし。
職人が支えた「歴史」として日本史を別の角度から見ることがで
き唸りました。

「職人とはなんぞや」

とご高説を垂れるものではありません。付随情報の紹介も、余談と
断りながら脱線する様も嬉々とし、何より筆者の「楽しい」が溢れ
その昂揚感は何かと勝手に夢想するに

「あ、職人の国に生まれて良かった」

という充実かと。

日本酒、漆器、和紙、茅葺、金箔、和ろうそく、織物、
仏像と修理、人形、日本刀、花火、陶芸

これらを第三章テーマとして「現代の匠」に迫ります。
そして「職人の復権」へと。

失っては取り戻せないもの・・・確かに多いのです。

些細なことですが今年賑わせた「閏日のシステムトラブル」など
旧世紀にプログラムを学んだ人間には信じられない凡ミスです。こ
れも需要に追いつかずに伝承を先送りにして仕上げを優先したこと
が理由なのでしょう。

「こつこつものをつくるよろこびを感じる」

日本人特有のメンタリティのようです。

■匠の国日本〜職人は国の宝、国の礎〜
http://www.as-mode.com/check.cgi?Code=456969683X

ブログ村に参加してみました。宜しければ右バナーをクリックしてください→ にほんブログ村 政治ブログ メディア・ジャーナリズムへ
にほんブログ村

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください