時計の針を約1週間前の7月21日に戻します。午後4時半〜5時半の間の訪問との約束が、5時25分になり「10分遅れる」と電話がはいり、蕎麦屋の出前を疑いましたが、これは杞憂。5分遅れで到着しました。
TOSHIBAのロゴ入りジャンパーを着ていたので社員のようです。
20分ほど、あれやこれや見ての結論。
「コンプレッサーの不具合という初期不良」
なんでもメーカー独自で5年の保障を設定している、基幹部品の故障なのでタダ。妻はやったと喜ぶも、壊れなければ、毎日氷を買い出しに行く苦労もしなかった話し。
もっとも運不運は人生ゲームの表と裏。この程度の不幸ならラッキーに喜ぶ妻の方が賢い生き方なのでしょう。
それでは修理かと思えば、部品がないとのこと。溶接も必要な大修理で、理想的には「貸出機」と引換に持ち帰り、工場内で修理したいところだが、貸出機が出払っているので、それを待つといつになるかわからないとのこと。
何度か電話で確認するも、貸出機はどうにもならない。どんだけ東芝の冷蔵庫は壊れているのか、と突っ込まなかったのは、10分遅れますと連絡しながら5分の遅れで間に合わせた態度を誠実と解釈していたから。
代替案は、我が家での修理です。
作業予定は6〜7時間。部品や道具を用意しなければならないので、土曜日の23日の午後4時の再訪でどうか。
・・・午後4時に修理を始めて最短でも夜の10時。その間、キッチンは使えず、外出も出来ない。社員は邪魔にならないように作業するといいますが、そうもいきませんし、エアコンなどは修理直後から使用でき、熱帯夜から逃れるためにその提案を受け入れる人もあるでしょうが、冷蔵庫は修理が成功しても、庫内が冷えるのに半日はかかります。
しかも必ず直るとは約束できないといいます。100%と保障しないところは技術者です。信頼に値しますが、ならば夜の10時まで待っても無駄骨の可能性もあります。
これをそのまんま「客としての率直な気持」と告げ、無理だと回答。続けて「こちらの希望だが」と、仮に土曜日の朝一番から作業にかかって貰えるなら、土曜日で構わないしありがたいと。要は「時間帯」の問題だと伝えます。
本部(支社)とその場でやり取りしてこれを了承。無事、23日の土曜日の朝一番に修理がなされる予定でした。そしてそれまでは氷を継続購入。だいたい1日に2回ほど。
当日の23日、朝。社員から電話がはいります。埼玉南部のお客にどうしても行かなければならなくなり、伺うのが12時過ぎになると。
最初の「遅刻」の件があるので、素直にこれを信じます。そして12時前から出掛けもせずに待てど暮らせどやってこず、12時30分を過ぎた頃でしょうか、14時〜16時頃になると。
なんだよ、結局、当初の時間かよ。
やってきたのは15時30分頃。当初案より30分早く、約束より5時間30分の遅れです。
毒づくよりも早く作業させます。部屋の作り上、キッチンとガレージが接し、掃き出しの窓があるので作業はスムーズに進み、6時間はかかる予定が、終了したのは19時30分ちょっと。約4時間ならば上出来とは、そもそもの標準作業時間が分かっていないので錯覚かも知れませんが、とにかく無事に完了したとのことにホッとします。
早く修理を完了して貰うには、作業スペースを確保しておくこと。見た感じでは冷蔵庫の周囲1m以上の余白が欲しいところ。前後ろに廻り作業するので。あと、雑巾をあらう水場(キッチンなら洗い物などをあらかじめ片付けておく)も確保しておくと良いでしょう。
この後も次の現場に行くというので、お茶代を渡して作業完了。お茶代とは現代的な価値観において不要という意見もあるでしょうが、現場経験者として寸志を渡すのは、過去の自分へのご褒美でもあります。
はてさて、無事冷蔵庫が稼働。翌日も冷蔵庫あけると、若干の匂いがしますが、これも冷えれば消えるだろうと楽観視していました。
ところがなかなか匂いが消えず、冷やしたビールがなぜか温い。そして決定打となったのが、日曜日に購入した合い挽き肉が火曜日には完全に傷んでいたこと。
これはおかしい、と温度計を冷蔵庫にいれて測ると11度。
冬場の常温。肉も腐れば牛乳も傷むはずです。
月曜日の時点で、冷えの弱さに気がついていましたが、冷凍庫にいれていた氷も、製氷機も稼働し溶けていなかったので、気のせいかと思っていましたが、冷蔵庫も野菜室も11度。
やや冷えている冷蔵庫。使いものにならないので、再び社員に連絡。今夜9時に、庫内温度を測りに来るそうです。続きます。