芝犬の噛み癖の躾け方。殺処分されたK太郎に捧げる

芝犬の噛み癖の躾け方。殺処分されたK太郎に捧げる


 近所の友達ワンコ、K太郎(仮名)が殺処分されました。たしか3才だったか4才。茶色の芝犬(赤芝)の元気なオスでした。理由は「噛む」から。近所の子供から、果てはご主人まで噛むようになったと。

 ペットは「命」です。人間と同じ「命」です。実に残念です。本稿はK太郎のような「犠牲犬」を少しでも減らすために記します。

 まず「噛む」のは躾でやめさせることができます。とりわけ仔犬のころなら、とても簡単に躾できます。犬バカ(溺愛)にとって甘噛みはそれも可愛く、どこまで見逃すか悩みどころではありますが、少々でも力を入れて噛みだしたら躾ます。

 躾の方法として、叱りつけて噛むのをやめさせる、というものを散見しますが、叱ってやめる犬ばかりではありません。また言葉による「叱り方」にもコツがあり、間違えれば吠え癖は治らないどころか悪化します。

 そこで「押し込む」。噛みついた手を、犬の口の中に押し込みます。さすがに土佐犬やドーベルマンにこの方法を試したことはありませんが、芝犬はもちろん、レトリーバーぐらいまでは有効でした。ただし、お試しの際は、自己責任で。

 芝犬どころかチワワであっても噛まれると痛く、とりわけ仔犬の歯は尖っているので痛い。噛まれたら反射的に引き抜こうとする、そして流血します。

 犬の歯は、捕らえた獲物を逃がさないように弧を描いており、「引き抜く」と、その歯が食い込む構造になっています。だから「押し込む」ことで被害を最小限にするという狙いと、これが「躾け」に繋がります。

 人間に置き換えてみれが単純なこと。口の中に異物が押し込まれたら「イヤ」なのです。そして「噛む=イヤなことが起こる」と学習すれば、犬は利口です。数度で噛まなくなります。

 噛むのを止めるごとに誉めてあげます。周囲の人間様が呆れるほど、撫でて褒めて、撫でて褒めて。

 犬バカな私は素手でグイグイ押し込みますが、女性や子供、老人、皮膚の弱い男性なら、「軍手」をしたり、タオルを手に巻き付けてトレーニングするのが良いでしょう。また、近所のペットショップの店長は、「グー」と握って口に近づけ押し込むと良いとアドバイスします。

 ただし、犬は人間の子供程度の学習能力と言われ、さらに仔犬の理解は人間の子供と同じく、反復しなければ固定化しません。簡単に言えば「繰り返し」が必要だということです。一度噛むのをやめても、しばらくすると「忘れて」しまうことがあるので根気よく繰り返すことが大切です。

 K太郎の悲劇は飼い主に全責任があります。ただ、飼い主からの証言だけながら、販売したペットショップ、ドッグトレーナー、獣医にも問題があった、と考えます。

 まず、飼い主はうまれてはじめて犬を買いました。それが芝犬の雄。初心者にはかなり高いハードルです。総じて芝犬の雄は元気が良くヤンチャで、賢い分だけ人間を値踏みすることがあります。

 だから、まずペットショップが、売るべきではなかった。あるいは「難しさ」を正しく伝えるべきだった、と考えます。「去勢」すれば大人しくなる、という意見もありますが、個体差と躾け次第で絶対ではありません。

 私がK太郎と会ったのは、彼の生後半年ぐらいだったでしょうか。我が家の愛犬「さくら(黒柴メス)」との散歩中に出会った元気な若犬。すぐに私になつきます。飼い主は始めて飼う犬ということで、K太郎が私にじゃれることを遠慮していましたが、仔犬はこんなものですよと伝え、簡単な「心得」をレクチャーをした記憶があります。

 その後、会うたびに私にじゃれつき、一方でご主人の引き綱にもしっかりと従っていました。

 ある日、飼い主が近所の子供を噛んだと嘆いていました。現場を見たわけでないので、理由はわかりませんが、突発的に動く子供の動きは、犬によっては脅威で警戒の対象。また子供の高い声も不安にさせるようで、吠え声に近いからかも知れません。話によれば子供2人で近づいたということなので、犬の左右に陣取ったのかも知れません。

 小学校1年生ぐらいでも、大半の犬より「上から目線」になります。一般論ながら、ここがポイント。

 芝犬の地面から肩までの体高は40センチほどで、目の位置は50センチほど。小学校1年生の平均身長が120センチ前後。大人の人間同士に換算すると、170センチの男性の前に、408センチの巨人が現れるようなもの。

 大人から見れば愛らしい小学生でも、犬から見れば大きな何かで、それが突発的に動けば「怖い」のです。まして左右に陣取られれば恐怖です。

 反対に幼稚園児や小学生が、遠くにいるときは「ワンワン♪」と親しげでも、近づくと怖くなり逃げ出したり泣き出したりするのは、身長120センチの児童にとっての芝犬は、大人にとっての秋田犬ほどのスケール感があるからです。

 その後、K太郎は吠え癖もついたこともあり、ドッグトレーナーに預けることになりました。一週間預けて十数万円。吠え癖は治りましたが、極度の人間不信に陥ったとのこと。人間不信にさせたドッグトレーナーに疑問を持ちます。

 ドッグトレーニングから帰ってきて、最初にあったときは、確かに私に対しても距離をとっていましたが、しばらくもせず、じゃれついてきました。涙が止まらなくなるので、以後、割愛しますが、最後にあったときまで、私には愛情を示す可愛い芝犬でした。

 K太郎の飼い主の家庭の事情で東北と東京の往復生活になり、東北では拾いのっぱらを楽しく走り回っているとのことでした。それから半年以上経った、今朝、飼い主だけが散歩していて、挨拶して「殺処分」を知ります。

 やはり近所の子供を噛み、果ては飼い主も噛み、この飼い主は犬を触れなくなったと苦笑いして「犬殺し」を告白します。相談した「獣医」によると「柴犬は仕方がない」。かみ癖は直らないとのニュアンスです。そして「しょうがない」から殺処分したと。

 飼い主からの話なので、本当のところはわかりません。そして飼い主の責任は重大です。しかし、ペットショップ、ドッグトレーナー、獣医師は犬のプロのはず。どこかで誰かが適切な手をうっていれば、K太郎はまだ元気に走り回っていた、そう思えてなりません。

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