まず、大江さんの沖縄ノートと比較して決定的に違うのは「取材」に
よるものです。
１次情報しか持ち得ない微妙な感覚は報道などのプロによりそぎ落と
され、演出された加工された２次情報から第三者がえることが不可能です。
大江さんが綴る１次情報は「活動家」の日頃の振る舞いや、デモを
傍観者として「見学」している様にとどまります。
一方、本書では集団自決といわれる現場（広義で島全体とします）
に居合わせた人たちの声を集めます。
大江さんの思索を若者の苦悩としてみるのならば一読の価値はあり
ますが、歴史を証明するものとするのに私は明確な反対の立場をとる
こともやぶさかではあるまい。
・・・いかんいかん。大江沖縄ノート風になってしまいました。
（つづく）
■沖縄戦・渡嘉敷島「集団自決」の真実—日本軍の住民自決命令はなかった!
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