足立区の一極集中具合という実状

仕事が詰まっているので本日はいきなり本題。

「足立区の教育格差を助長するか? 学力テストで予算格差」

足立区話なので区民の視点より。

今朝の「とくダネ」などでも取り上げられておりましたが、

「足立区はそこまで教育レベルが下がっているのかね」

このことに不満げな小倉智明さんは吐き捨てるようにいいます。

・・・おいおい、教育費や下層社会でオモシロおかしく取り上げ
といてそりゃないぜアミーゴと呟いてしまいました。

とかく悪平等や無競争、教員の評価制度には厳しい指摘をするの
に本当に差をつける施策をすると

「いかがなものか」

はどうでしょう?

これは足立区内の小中学校で

1:学力テストの結果
2:クラブ活動の取り組み
3:学力テストの伸び率

によって「特別予算」に差をつけるというものです。

小倉さんが否定する理由として

「公立学校は平等でなければ」

といいますが、これはあまりにも実体からかけ離れているタワゴト
といいます。

教員の質が均等でない以上、平等なんてあり得ない幻想です。

そして学力テストの結果ばかりを取り上げて

「勉強ばかりが全てじゃない」
「学力の高い学校ばかりに生徒が集中する」

といいます。

・・・あの、矛盾してません?

勉強ばかりが全てじゃないというお題目が正しければ、学力の高
い学校にばかり生徒が集中する分けない・・・はずですよね。

レトリックにもならない自己矛盾ですが、未履修問題も含めて、
こういう発言をする人が多いのです。

それにこの「差をつける予算」は、いわば

「臨時ボーナス」

のようなもので、月給に当たる基本的な予算は今まで通り「平等」
に支払われますし、その逆に

「できない学校(学力に問題があるところ)」

には「特別なはからい」をいまでもしているのです。

つまり、今年までの方法は

「できない方に予算」

が配分されており、がんばって学力を上げている学校には「恩恵」
がなかったということなのです。

だから、ある意味「フェア」な配分でありチャレンジなのです。

そして、注目ポイントが「3」の「伸び率」です。

私の母校「足立区立江南中学校」は、私の在校時代は足立区36
校中30番でした。まぁ学力的にも生活態度も誉められることの少
ない学校でしたが、今では1位2位を争う学校になっています。

我が社の専務は竹ノ塚駅すぐ側の「有名区立中学校」で、ここは
昔から文武両道、文化面でも「優秀校」でした。

確かに「学力」や「クラブ活動」だけなら、予算は偏って配分さ
れるでしょうが、「伸び率」なら今はランクの低いところにでも
可能性があるのです。

ちなみに足立区でみると「クラブ活動」が活発な学校は、総じて
学力の高い傾向にあります。これは学校運営が上手くいっているこ
との善循環といえるでしょう。

しかし、「3」があることによってボンクラ学校にだって一発
逆転の「目」が生まれます。

今回の施策は実態を知っている人たちが作ったなというのが
感想です。

だから「足立区民でない奴にガタガタいわれたかぁない」と。

また、「めざましテレビ」で、足立区の保護者としてインタビュ
ーを受けていた女性も

「生徒が一箇所に集中する」

のようなことをコメントしていましたが、これは

「現状をしらなすぎる保護者」

の発言です。

我が社の専務が中学生だった20年以上前から、

「越境通学」

は当たり前で、遠くは埼玉県の同級生がいたそうですし、
今足立区は「学校選択制」で、希望校を選択できるようになった
結果、優秀校の

「競争倍率」

は跳ね上がっているのです。

そしてこれは「関係者筋」から聞いた話しですが、学校のセンセー
だって

「駅前の便利な学校」

を希望するので、立地の良い学校には優秀な先生が集まりやすい
という、教員の労働事情というのも学校運営に影響しています。

だから「平等」なんて幻想です。

しかし、我が母校「江南」はどうして軌跡の学力回復を実現でき
たのでしょうか?

これは後輩達の名誉のため、また聞きの空耳の話しかも知れませ
んという前置きで。

「生徒数が以上に減少したため、マンツーマンに近い授業が実現」

されたという噂が。10人を割る学年生徒数。
そう、その様はまるで「塾」。と。

しかも「学力テスト」の時には、学力に若干の不安のある生徒が
風邪を召したとか召さないとか。
それにより平均点が急上昇したとかしないとか。

あくまで噂です。母校の名誉のために。

しかし、「できる学校」に集中することにより、過疎となった
学校では

「超少人数学級」

が実現して「3」の伸び率をグンとあげることができるかもしれ
ないのです。

そして「超少人数学級」になれば、

「熱意とやる気のある優秀な教師」

が一人でもいれば「変革」をおこすことだってできます。
私の母校の学力アップに貢献したとされる先生は、その後、専務の
母校である「優秀校」の管理職として栄転していきました。

つまり、単純に「配る金」だけにフォーカスを当てれば、格差を
助長するかも知れませんが、その内実と、

「足立区の一極集中具合という実状」

を知っていれば、批判なんてできないのです。

それに革新系の強い土地柄か、組合活動に熱心な自分の権利を
熱愛している労働者・・・もとい、教師がいまだに多いことも無関
係でないことを付け加えておきます。

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