3回泣きました。
一度目は無農薬リンゴを諦めかけたときのお嬢さんの台詞に。
二度目はキャバレーの店長の優しさに。三度目は・・・秘密です。
不可能と思われた無農薬リンゴに挑戦した男の物語で、ひらたく
いえばただあきらめずに続けたに過ぎません。
とんでもない農法を開発したわけでもなく劇的な災害がヒントを
与えたわけでもないのです。
正確には諦めたと告白します。人生そのものを。
そして捨ててこそ浮かぶ瀬もあるとはこの場合正しい表現では
ありませんが、実を捨てようとしたその時に啓示が与えられました。
が、そう簡単には問屋が卸さないのですが・・しかしできました。
1時間ちょっとで読了しました。
著者には申し訳ないのですが、物語の輪郭を浮き彫りにするために
様々なトリビアを織り交ぜており、普通の文章として面白いのですが
実在する主人公のあがく人生のエピソードの前には色を失います。
つまりは「とばし読み」。主人公だる木村秋則さんに関する
ところだけ読む疾走感に時を忘れて締め切りに追われています。
■奇跡のリンゴ
http://www.as-mode.com/check.cgi?Code=4344015444
巻末の茂木賢一郎さんの解説も蛇足です。