締め切りはそば屋の出前と一緒

平日の夜にどこかで祭りがあるのかと見まごうばかり人がいました。

全盛期のバブルを知っていると、まだ寂しい感じはありますが、
同時に「平成大不況」と重ね合わせると盛り上がっていた上野の
繁華街。

昨夜、インプレスR&Dの「ウェブ担当社フォーラム」の編集長
の安田さんをはじめ、編集部の方と打ち合わせをしました。
もちろん、うちあわせです。夜であっても打ち合わせです。
微量のアルコールは喉と舌の潤滑油として。

オフレコ話をちらつかせて業界人を気取る悪趣味は持ち合わせて
いませんし、商売上の「守秘義務」は当然のことですので、内容は
連載コラムで皆さんに楽しんでいただければと思うのですが、
一つだけ。

「締め切りは守られない」

他人が嫌がることはしてはならない。亡父の教えです。
締め切りは一般的な商売においての「納期」です。
納期厳守は信用を積み上げ、信用は現金以上の財産となります。

ところが。
守らない人が多いそうです。

この4月で部署移動となり、私の担当さんが代わってしまうと
いうことで、編集長より

「ミヤワキさんを担当して一言」

とふられました。
自分の評価を目の前で聞くのは複雑なものです。
こういうドキドキ感は父の日の授業参観で父の似顔へ描き、
張りだされた前衛画のような自分の姿を眺める父を横目で
見ていたときを思い出します。

「・・・とにかく・・・締め切りを守っていただけるのがスゴイ」

・・・なんだそれだけ。もっとこう体験に裏打ちされた素晴ら
しい美文名文・・・ま、これもないでしょうし、あったらおべっか。
己というものを多少は知っているつもりです。

間髪を入れずに安田編集長が「そう!それはスゴイです!」と
かぶせてきます。

聞くと、守らないそうです。多くの方が。

時間があればもっと文章は良くなるでしょう。
面白いエピソードも盛り込めます。
しかし、納期は納期。

「いまできるベスト」

と、割り切って入稿し、校閲された仕上がりをみて反省します。

そして

「次に書く記事は生涯最高にしよう」

と。

インターネットというと、ともすれば「最先端」の世界にいる
はずのウェブ担当社フォーラムの連載が

「締め切りはそば屋の出前と一緒」

という昭和の頃からのステレオタイプだったのは驚きです。
この点の正直な感想は非公開版で。

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