震災が起きる前、起きてからの備え

TS3V0070 

 熊本地震の犠牲者に哀悼の意を表し、被災者の皆さんが、一日も早く日常を取り戻すことを祈念しております。
 
 熊本地震が証明したように、前震、本震、余震の区別は、いまの技術では特定できません。

 揺れが収まり、収集した記録から推定するに過ぎないのです。
 つまり、一度揺れたら、しばらくは揺れる覚悟をしておかなければならないということ。

 目安は一週間。
 地質学者などによれば、今回も東日本大震災も数年単位の警戒が必要ですが、日常生活とのバランスからの目安。

 その間、「一階」にいるときは細心の注意が必要です。
 まるでだるま落としのように一階が「消失」するケースは、阪神淡路大震災から確認され続けています。

 2階以上なら安全とは言いません。比較において「マシ」という話し。熊本地震では納屋の2階にいたお年寄りが亡くなった事例もありました。冒頭に掲載した建築中の建物をみると、耐震性を高めるための筋交い(バツ印のように施工されているところ)の太さが、1階と2階で全然違うことが分かります。

 2階を支える1階は、2階の重さにも耐えるために、重くて強い素材を使っており、倒壊時はこれが襲いかかるのですから、どちらが安全かは一目瞭然です。これも「一週間」と同じくバランスの問題。

 余談となりますが、2001年のワールド・トレード・センターに航空機が突入し、建物が崩壊した事件で、事前にビルに爆弾が仕掛けられていたと言った「陰謀論」がでていましたが、建築のプロは一笑に伏したものです。

 高層建築はもちろん、建物はすべてバランスをもって設計され、下が重く、上は軽くすることで、必要充分であり最小限の資材での施工を実現します。これは「コスト」そのものです。そしてこのバランスが崩れれば「自壊」のは当然で、海外などで行われるビルの爆破解体も、必要最小限の爆薬を使って、ビルのバランスを崩させるのです。

 震災時には「陰謀論」が流通しますが、震災直前までは「日常」。だから「常識」で考えれば、陰謀論というデマに振り回されることはなくなるので、この「余談」を頭の片隅にいれておいてください。
 
 話しを備えに戻します。なにより平時からの「水」の備蓄が不可欠。

 一人一日2リットルは必用とされ、家族の人数×3日間が最低ライン。一週間分あれば尚良しです。

 警戒時、お風呂のお湯は簡単に捨てないようにします。
 断水時にこの水はトイレに利用できるからです。
 また、ヤカンや鍋に水を溜めておくのもよいでしょう。
 
 さらに「ノートパソコン」をフル充電しておきます。
 古くて使わなくなり、押し入れにしまっているものがあれば、これも引きずり出しフルチャージ。

 「スマホ」のバッテリーがわりになるからです。
 
 被災したら、極力身体を動かします。
 エコノミークラス症候群への心配ではなく、身体を動かせば、不安をひととき忘れられるからです。地域ボランティアへの参加などでもOKです。

 慰めにもなりませんが、大きな揺れの後、しばらくは余震が続きますが、揺れれば揺れるほど、大きな地震の発生確率は下がる・・・期待してください。理屈はそうなっています。そして、被災もまた日常です。だからこそ、わずかにその余裕が出来たなら、酒を飲み、甘味を食べ、歌を歌うことを楽しんでください。

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