後藤健二氏ご母堂 石堂順子氏会見から分かったこと(まとめ)

 イスラム国に拘束され、殺害予告を受けているジャーナリスト 後藤健二氏のご母堂、石堂順子氏が外国人記者クラブで会見を開きました。

 会見とその他の報道を総合して分かったことを以下にまとめておきます。

昨日になって初めて後藤健二氏と嫁が電話で交信
この表現から「通話」と特定できない。LINEなどのチャットの可能性もあり
義母にあたる石堂順子氏と嫁に面識がない
 会見の中で「交信」相手を「嫁を名乗る」と表現していた

後藤健二氏は妊娠中の妻をおいてシリアへ発った
 会見の中で「生まれて2週間の子供をおいて」と石堂順子氏は繰り返していたが、TBS「ひるおび」が報じるフリップで「妊娠中」とカギ括弧で示していた。同じくTBSの「いっぷく」によれば、常岡氏らが「無謀」と指摘するほどの、超短期スケジュールを予定していたので、出産前には帰国している腹づもりだったのかもしれない。
(追記)NHKの6時のニュースでは石堂順子氏の発言そのままに「誕生後」にシリアに発ったと報道。
後藤健二氏のシリア行きを知らされていなかった
 健二は優しい子だから、心配を掛けまいと知らせなかったのではないかと述べていた。
日本政府、関係者からの接触はない
 だろうね、としか言いようがない会見でした。
石堂順子氏の御尊父は軍人
つまり後藤健二氏の祖父。それもトップの方だったと発言。
石堂順子氏の祖父は教育者
つまり後藤健二氏の曾祖父。朝鮮マサンなる服を着ていた。石堂順子氏の発言のニュアンスからは粗末なもののよう。
石堂順子氏は原子力を地球を汚すものと捉えている
会見中、なんども繰り返し発言。質疑応答でも質問に答えず、自説を開陳していた。
親戚は石堂順子氏の会見に反対
記者会見の冒頭「どこで調べたのか」とまるで脅迫のような中止要請があったと切り出したが、会見途中に「親戚」と自ら告白。ちなみに会見そのものは昨夜からリリースされており、仮に後藤健二氏の従兄弟やはとこがいて、安否を尋ねて「ネット検索」していれば入手可能な情報です。

 主語も時系列も、はっきりとせず、息子の殺害予告に「混乱」している割りには、原子力への苦言はしっかりしていて、また、自らの「主張」だけははっきりと何度も繰り返す、不思議な印象しか残らない会見。

 取材に駆けつけて外国人記者らは「母の涙」「痛切な訴え」により、同胞(ジャーナリスト仲間)を救出したいと願い、助け船をだすなか、それを無視して自説を繰り返す石堂順子氏の態度に首をひねります。

 それもあってか、通訳は石堂順子の発言を相当「意訳」しているようで、英語は不得手な私ですが「長さ」だけでもそれを理解できます。

 こうした記者会見は終了後、労いとこの場にでてきた勇気に敬意を表し、相応の拍手が起こるものですが、二度の拍手の機会ともに「まばら」だったことが、彼女が世界に与えた印象を全て物語っているように感じました。また、会見の最後の最後に「これからも地球のために頑張ります」と発言。そして降壇からフレームアウトするまで「笑顔」がこぼれていたことは特筆すべきでしょう。

 後藤健二氏とご母堂、石堂順子氏の苗字の違いはあるが、筆名の可能性もあり、なにより家庭の事情をそっとしておきます。人生いろいろ、家庭も色々、苗字もそれぞれ。

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