自衛隊を違憲だと洗脳する教師の教えを無視する名誉毀損

 ついに、うちにも「オレオレ詐欺」がきたかと小躍りしました。おとり捜査に協力するか、ネタにするか。ところが電話の主は「名誉毀損」と叫びます。

 ニュアンスを伝えるためにデフォルメするなら

「メイヨキソーン!」

 ってかんじ。

 本稿は一部、重複する内容になることをお詫び致します。「名誉毀損」について、その後に分かった事実も踏まえ、整理し、新たに分かった情報を加えて大幅に加筆しております。

 名誉毀損で訴えるとした電話をひとことで表すなら「恫喝」です。声を荒らげ、論理的な説明もないままなのですから。

 身に覚えのない要求を、うっかり認めれば、同意したと受けとられかねず、それを理由に恐喝に移行しかねない、とは現代社会の常識です。また、多少の覚えがあったとしても、話し合いが成立しない相手に、不用意な同意を与えてはなりません。なにより「面識」もないのですから。

 2015年1月30日の金曜日、時間は午後2時30分を過ぎた頃の話し。予告もなければフォローもありません。だから「オレオレ詐欺」かと。

 電話の相手は田中稔氏。ネット上では「マザーアース」と異名がつけられた、ダーイシュ(イスラム国の蔑称)により命を奪われた後藤健二氏の母上に、あの記者会見を開くよう「勧めた」人物です。

 関係者の母を私は「ご母堂」と表記することが多いのですが、ツイッターで「葬儀の時しか使わない」という指摘を受け、その指摘に同意するものではありませんが、状況から今回は母上で統一します。

 オレオレ詐欺的電話の直後に、彼の名前で検索して、最初に見つかったのは同姓同名の「プロレスラー」でしたが、多分コレではないだろうと見つけた、田中氏のツイッターアカウントに私への言及はありません。いよいよもって「オレオレか」。

 月末の金曜日ということもあり、バタバタしながら、念のためにと、ご縁のあるジャーナリストに相談しながら放置することにしました。

 私の確認の後、田中稔氏はツイッターでこう主張していました。

 

 投稿時間は私への電話から、1時間ちょっと経過した午後4時となっています。アカウント入りで呼びかける「メンション」も、直接の呼びかけもなかったので、これに気がついたのは、週が明けた月曜日で、ようやく「オレオレ詐欺」の可能性が否定されます。

 わざわざカギ括弧付きで「呼び捨て」するところに、人間性が滲み出ますが、もっとも、当該ブログの彼を紹介する最初の箇所で、肩書きを紹介したのち「氏」が抜けていたので、それについても怒り心頭なのかもしれませんが。不手際は謝りますが、その後は「氏」をいれており、単なる「脱字」で他意はありません。もしかしたら「校閲の鬼」で怒っているのかもしれませんが。

 話しを金曜日の「オレオレ詐欺」的な電話に戻します。

 先のツイートでようやく明らかになるわけですが、電話口では

「名誉毀損だ、謝罪しろ、一日以内だ。いい加減なことを書くな。
 私の名誉を貶めた」

 という言葉ばかりが耳に残り、こちらの反論・・・とは、「週刊新潮」や「週刊文春」の引用と告げても、聞く耳を持ちません。

 田中氏が名誉毀損と叫ぶ、ブログは冒頭で

“先週の記者会見で「物議」をかもした、テロリスト集団「イスラム国」に拘束され、殺害予告を受けている後藤健二氏の実母の「石堂順子」氏。発言の一貫性のなさを「混乱」と擁護する声は、主に反体制派の活動家からあがりましたが、どうやら「確信犯」のようだと本日発売の週刊誌2誌「文春」と「新潮」が報じます。以下、両誌の2015年2月5日号(2015年1月29日発売)からの引用です。”

 とわざわざ断っているのに、

「私のことを書いている。名誉毀損だ」

 で、どの箇所が彼の名誉を毀損しているのかは、電話からはまったく理解できなかったのです。

 彼の主張が明らかになったことで、電話において「オレオレ詐欺」的な色彩が加わったのは象徴的であります。

 田中稔氏が名誉毀損とする「ひっぱりだした」について、彼に尋ねてみると、「失礼な」だったか「ほら、また」のどちらかだったような気がしますが、言下に「ひっぱりだした」を否定して、こう述べました。

「(石堂順子氏から)頼まれたから。私はあそこの会員だから、とってあげたの」

 「あそこの会員」に「エッヘン」と擬音が聞こえたのは、先のツイートでわざわざ会員になった経緯を書いていることからも、空耳ではないでしょう。限られた文字数を考えれば、会見経験からの「効果」を喧伝するほうが、石堂順子氏に会見を薦めた意義が強調されるとは余計なお世話。どんな文章書こうとも、それは「表現の自由」。

 田中氏の発言が事実ならば主従が逆転しています。

 残念ながら録音がなく、彼が否定すれば水掛け論になるのですが、この発言をしっかりと記憶しているのは、田中稔氏の電話による主張が正しければ、確かにその後の私の指摘、すなわち「政治活動」とする論拠が怪しくなるからです。

 慌てて取った手元のメモに、「田中→×」とあるのは、仕掛けた方が逆という意味です。

 それでは私はどうして「ひっぱりだした」とするかは、ブログの冒頭で述べたように、愛読する「週刊新潮」と「週刊文春」からの引用であり、そこに田中稔氏の言葉として「勧めた」とあったからです。

 そして「新潮」では、発言内容について「戦略的」と答え、効果があったと自画自賛しています。これについてはダーイシュ側のコメントがとれない限り、確定診断はできませんが、リアルタイムで「ニコ動」を見ていた人なら、誰もがその戦略に疑問を持ったことでしょう。

 私が「政治活動」とした理由は、田中稔氏という人物の背景です。

 ウィキペディアを引くと「首相・村山富市の官邸・公邸付き秘書」とあり、「新潮」も「文春」も「社会新報 編集次長」と紹介します。「社会新報」とは「社民党」の機関誌です。

 その社民党といえば、常日頃から真言密教におけるマントラのように「憲法9条」と「脱原発」を執拗にくりかえし唱えており、石堂順子氏の記者会見における「ライブトーク」で「原子力は地球を汚す」と繰り返したのは、「混乱」によるものとしても、事前に発表した「声明文」には「憲法9条」と「原爆」が盛り込まれています。

 さらに社民党の副党首 福島瑞穂氏といえば、先週も紹介したように、みなが後藤健二氏の安否を気遣うなか、永田町の路上で事実上の「政権攻撃デモ」で踊り狂った人物。

 これらの「状況証拠」からの結論が「政治活動に利用」です。

 自ら望んで所属した団体や環境と個人の間には、強い同一性があるとわたしは考えます。朝日新聞の言説が「朝日的」になるように、「ネトウヨ」の言葉が汚くなるように、テロリストが狂信的な発言を平然と繰り返すことも、巨人ファンが強くなければ野球はつまらないと広言する巨人ファンも同じです。

 背景からかかるバイアスを読み解くことも「リテラシー」です。

 まして社民党といえば、執拗に安倍政権を、独自のバイアスで批判し続けてきています。過去の言動から、現在の行動を読み解くのはむしろ自然です。

 ただし、本件に関して田中稔氏が電話で告げたように、石堂順子氏に「頼まれた」のならば話は違ってきます。

 人命がかかっており、漏れ伝わる情報から、後藤健二氏とは疎遠だったとはいえ、お腹を痛めて生んだ子供のために、なにかできることを願う母の気持ちは理解できます。

 だから、田中稔氏の発言をメモしたのです。そしてそれならば、訂正も、場合によっては謝罪だって怯みません。私は朝日新聞でも左翼でもありません。

 名誉毀損による提訴をちらつかせる中で、私が田中稔氏に直接、確認をとらなかったことも詰(なじ)られました。

「あなたもジャーナリストを名乗るなら」

 裏付け取材をしろというニュアンスでご指導賜りましたが、知り合いの新聞記者やジャーナリストに確認したところ、

「記事の引用でしょ?」

 と笑われました。

 ちなみに本件を相談した、報道関係者が口を揃えて言うのが

「韓国の件と同じ」

 産経新聞の加藤達也前ソウル支局長が、現地の記事を引用して書いたところ、その記事は訴えられず、加藤前支局長だけが名誉毀損に問われ、出国禁止と軟禁状態におかれている韓国による人権蹂躙事件です。

 根は素直な私は、教えはすぐに実行します。本人確認です。田中稔氏に「新潮や文春に載っていたが」と、本人確認すると

「記事はみんなデタラメだ」

 と一蹴。それはそれは。ならば、訂正は避けられません。だからこちらも彼の教えに忠実に、「本人確認」と「週刊新潮」の編集部に電話を掛けると、わざわざ取材した記者に確認をとってくれ、録音から文字起こししているので間違いないとのことでした。

 また、記事を担当した記者からも、直接メールが届き

「田中氏の発言こそがでたらめです」

 とありました。

 そりゃそうでしょう。

 つまり、石堂順子氏の会見を「勧めた」のは田中稔氏であることは間違いありません。そもそも彼自身の、先の宣戦布告的なツイートで「薦めた」といっているのですから。語るに落ちるとはこのことです。

 彼のツイートに

“「ひっぱりだした」を「薦めた」と言い換えただけでは”

 というツッコミが入っていましたが、私もそう考えます。

 なお「勧めた」と「薦めた」の表記の揺れは、前者は「新潮」「文春」より、後者は田中氏のツイートを採用しているからです。

 ならばやはり「政治活動」という解釈は、それほど突飛なモノでもないでしょう。そしてそうした「社民党一派」への思いは、私の思想信条の自由に過ぎません。

 百歩譲って、あの会見に限っては、まったく政治活動としての意図がなかったというのなら、訂正を求めれば良いだけの話しで、

「名誉毀損で訴える」

 とは。

 言論を発する側にある身で、その手段も媒体も持ちながら、尚かつ、公党の機関誌の要職にある人間が言論で反論せず、法廷闘争に持ち込もうとします。特に社民党は原色レベルの「護憲」を主張し、その護るべき憲法には「表現の自由」も「言論の自由」も含まれているのにです。

 仮に裁判になった際、私の主張はここで述べた通りで、公開された情報を統合しての判断としか言いようがありません。反対に田中氏は、会見における「戦略性」から、政治的意図がなかったと証明できるのでしょうか。

 存在しないものの証明は「悪魔の証明」ですが、少なくとも「誤解(だとして)」が生まれる可能性をどれだけ想定して、人の命のかかった、なにより登壇者の息子の命のかっている記者会見に対して、どのような「戦略」を設定し、その際の影響や余波について、どう想定していたかを明らかにする必要があると考えます。

 それを立証できない限り、無意識的に政治活動をしていた、すなわち「いつものクセ」であるという批判をかわすことはできません。

 テレビや新聞では「編集」されていましたが、記者会見で「混乱」を続ける石堂順子氏を見かねた、ある外国人記者は

「(息子が拘束されて)泣いていないか?(要約)」

 と質問しました。誰もが「母の涙」と理解しました。心情に訴えるのは万国共通の武器であり、憎むべきテロリストに対しても有効だという一縷の望みにかけたのですが、彼女はその期待に応えることはありませんでした。

 役者ではないので無理と言えばそれまでですが、そこでも「自説」を繰り返す姿に「ニコ動」は失望とある種の批判で埋め尽くされており、やはり「戦略性」に疑問符がつきます。

 「混乱」していても何かをしなければという気持ちもあるでしょう。それを理解して最善を求めるなら、後藤健二氏の奥様のようにコメントのみを発信する方法もありましたし、

「ビデオメッセージをYouTubeで拡散」

 のほうが、戦略性が高かったことでしょう。ビデオメッセージなら編集が聞きますし、YouTubeなら即時に拡散できるからです。

 今回、ご縁のあるジャーナリストや雑誌編集者など、多くの方の教えを請いました。IT系の世界でも訴訟は珍しくもありませんが、基本的には「話し合い」により問題点を整理し、改善や対策により解決を試みるからです。

 私が手がけた商品が、某大企業の商標権侵害が疑われたとき、先方の法務担当者(弁護士)と問題点を確認し、改善策を提示し、こちらの落ち度にも拘わらず「迅速な対応感謝致します」とお礼のメールが届いたものです。

 それがいきなり「名誉毀損」で、脳裏よぎったのは「スラップ訴訟」です。裁判をちらつかせ口封じを狙うもので、最近では170人の大弁護団を従えて、西岡力氏を訴えた、植村隆元朝日新聞記者の提訴や、いわゆる「吉田調書」報道に異議を唱えた門田隆将氏を恫喝した朝日新聞があります。

 系列からどれも左寄りなのは偶然でしょうか。

 同様にご縁のある新聞記者のアドバイスで、

「本人確認した方が良い」

 とのこと。電話を掛けてきたのが田中稔氏でなければ、逆に問題になるということです。そりゃそのとおり。そして、今週の月曜日(2015年2月2日)に電話確認すると、本人に間違いなく

「内容証明を送りますから待っていてください」

 と、この日は落ち着いた声でした。

 言論には言論で。

 これは有名無名、収入の多寡に関係なく、文字を耕すもののルールだったと記憶しています。本稿でたびたび紹介する

「自衛隊を違憲だと洗脳する教師(公務員・日教組)」

 でも、

「話し合い」

 の重要性を訴えていました。日教組と社民党は異なり、社民党と田中稔氏は異なるといえばそれまでですが。

 そして大事なことなので、明言しておきます。

 仮に事実誤認や誤解、見解の相違において、彼の発言を紹介したり、あるいは訂正したりすることを、拒否したことはありません。本稿でも重大な事実誤認や、誤字脱字でも謝り続けてきました姿勢は、相手が誰であっても変わりません。

 しかし、具体的な問題箇所を示さずに謝罪を迫り、謝罪しなければ裁判に訴えるという人間に対して、事実確認もせず下げる頭を持っていないだけです。

 冷静に考えれば分かることです。一面識もない人間から電話を受けて、

「ブログはでたらめだ、謝罪しろ、裁判だ!」

 いわれて、はい、そうですかと信じる・・・人が、オレオレ詐欺とかにひっかかるんでしょうね。

 しかし、ふたたび田中氏のツイートを読み返すと、

「日本外国特派員協会」

 とあります。ここで会見を開いて、母上の会見を開いた趣旨をつまびらかにすれば、わざわざ裁判所のお世話になることもないのですが。

 というより、影響力を測る指標のひとつの目安となるツイッターのフォロワーで比較すれば、私の1800人ちょっとに対して、田中稔氏は24888人(本稿執筆時)。13.8倍です。

 まるで国民ひとり一人の隅々まで、田中稔氏の行動における解釈を統一しなければならないとすれば、全体主義か独裁者か、思想統一を目論む発想に、馬脚があらわれます。

 というわけで、唐突にメルマガやブログの更新が止まれば、刑事事件として立件され、拘置されているのかもしれません。ま、宿泊先は近所の小菅でしょうが。

 そして裁判の前に、お願いがあります。

 ぜひ、この事実を「拡散」してください。メルマガはそのまま転送いただいて結構ですし、ブログにも転載するので、ツイートでもリツイートでもなんでも。

 これは表現の自由を守る戦いとは叫びません。社民党から日本を守るための戦い・・・あ、矮小化しちゃった。

2015年12月14日追記

 社民党の来夏の立候補予定者における過去の言動において、一般常識的に首をかしげる事例の告発がネット上で相次いでいるのですが、その過程でやはり田中稔氏は訴訟をちらつかせて、発言を封じようとしていたとのことです。

 両者は政治的に近い立ち位置のようで、なんだか「ぱよちん」な空気がただよ宇のでタグを追加しておきます。

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