貧困JKとNHKの捏造封印にみつける陰謀論

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 シルバーウィークの最中、陰謀論を楽しんで見ます。

 状況証拠をつないだだけながら、左派により見事な連携を見つけるのです。仮にこれが見立て通りなら、連中のお得意の歴史の書き換えです。

 情報はフローからストックの時代へと移り変わり、その変化はネットによりもたらせたものです。テレビや新聞、雑誌の「ネタ」を、誰もが気軽につぶやけるようになり、ひとつひとつは些末なものでも、全国民、世界中がよせる塵芥は、ことわざを越えたビッグサンダーマウンテン(意味なし)となりました。

 松本伊世の歌詞にあった「読み捨てられる雑誌」のように、マスメディアの発信する情報は蒸発するかのように消えてなくなったのが「フロー」の時代。余程の専門家でもなければ、過去の情報を精査することはできませんでした。

 これがネットに「ストック」されるようになります。そして誰もが膨大なマスコミ情報、あるいはSNSの個人的発言まで渉猟できるようになり、困ったのは左派、リベラル、いまならパヨクな著名人と報道機関。

 筋金入りの左派はともかく、己の思想信条と気分を元に、その場限りの発言を繰り返していたことが、次々と明らかにされるようになったからです。

 朝日新聞における慰安婦の訂正もそのひとつであり、デモの人数の水増し報道も同じです。

 保守派と右派、なにより善良な日本人にとって朗報ながら、今回紹介する陰謀論が、万が一、事実だとすれば、パヨク勢力は本来得意とした歴史の書き換えを、既存メディアを巻き込む形で仕掛けているということで悲報へと変わりかねません。

 事の起こりは8月18日のNHK「ニュース7」。

 神奈川県のJK3(女子高生・高校3年生)「うらら」さんが、経済的理由から専門学校への進学を諦めた、と県内のイベントで語ります。

 さらに母子家庭で、家庭にはエアコンがなく、夏場は冷凍庫で凍らせた保冷剤を巻いたタオルで涼をとるとは私と同じで、なるほど私も貧乏なんだなぁとニヤニヤしたものです。

 というのは、いまどき生活保護世帯でも、エアコンの保有も使用も認められており、要するにやりくりの問題か、私のようにノーエアコンを目指すライフスタイルかの話しなのでしょう。すなわち貧困に結びつけるなら「情弱(情報弱者)」です。

 まともな日常生活が過ごせないレベルなら「生活保護」があり、「生活全般」から、一部補助、授業料免除まで様々なレベルがあるものです。

「うらら」さんが高校を卒業するまで、こうした公的支援を受ける方法もありますし、さすがに高校3年生になれば遅きに失したとはいえ、それなりの成績を収めていれば、奨学金を受け取ることができ(返済アリ)、ちなみに私も受給しており、学費を支払った残金は家計にいれいたものです。

 貧困報道に接して、イラッとくるのは「教えてやれよ」。この国は、想像以上に手厚い福祉政策、プランが用意されているのです。ただ、本当に必要とする人に「情報」が届いていない事例は少なくありません。

 話しを貧困JKに戻します。就職を見据えて、キーボードのブラインドタッチの練習をしようにも、パソコンを買えないので1000円ほどの「キーボード」のみを購入し、練習しているとは懐かしい。

 私がソフトハウスに入社したとき、ブラインドタッチを覚えるのに使ったのは、コンピュータの教則本の付録だった「キーボードの配列表」の「コピー」です。小泉今日子主演の大映ドラマよろしく「紙のキーボードじゃ指が沈まない」と繰り返したのは言うまでもありません・・知らないか。

 ネットの特定班は優秀です。画面に映った学習机のペンを、定価2万円はする高給画材だと特定し、一気にNHKへの捏造疑惑が吹き上がります。

 ネットの特定班と右派は重なることが多く、慰安婦や歴史認識、植民地支配などで、油断と隙を見つけると自虐史観を拡散し、時に捏造かと思わせる編集をするNHKは監視対象となっています。自発的な手弁当のネット民兵によって。

 一例を挙げれば、日本の台湾統治をテーマとした『JAPANデビュー』は裁判沙汰になっており、現総理と故 中川昭一氏による政治介入があったと左派が騒いだ当該番組とは、到底裁判と呼べないイベントを垂れ流した『問われる戦時性暴力』についてです。

 その他にも鳥越俊太郎氏の家系図を捏造した疑惑の『ファミリーヒストリー』や、多重債務者を「演出」した『クローズアップ現代』もありました。

 本件も同じ「捏造」のベクトルで盛り上がります。

 しばらくもせず「うらら」さんのSNSアカウントが特定されます。決め手となったのは、彼女がNHKの番組で披露した『ワンピース』のイラスト。

 すると貧困JKながら1000円を超える豪華なランチや、通常版より高額な4DXのワンピースの映画(推定2700円)を何度も鑑賞し、舞台(推定7800円)を見てEXILEのライブ(推定7000円)をみて、その他、限定版のDVDボックスにワンピースグッズの大人買いとおぼしき豪遊を披瀝していたことでネットは「ぜんぜん貧困じゃねーじゃん」「またやったよ、NHK」と炎上状態。

 私の感想は「だから貧困なんだよね」。

 お金持ちほど慎ましく、たまの散財はしてもそれを繰り返しません。余裕の範囲で遊び、将来のための貯蓄を忘れず、学生時代のアルバイト代や、お年玉を学費に廻したというエピソードは枚挙に暇がありません。結局、親がだした事例も多いのですが。

 生活に余裕があるから貯蓄に廻せる、とは一面の真実に過ぎず、貧困な環境にいると、散財したくなるものとは私的経験ですが、いままで出会った豊かではない人々、豊かになりそうにない方々に通底します。

 将来への備えという発想に疎く、目先の快楽に弱いのです。この理由は格差社会ではなく、周囲の大人の責任。

 目先の漫画一冊を我慢して、参考書を買い、特待生なり奨学金を狙う、という方法があることを教え、それを応援することをしない大人の責任。もちろん18才のJK3なら、当人も応分の責任がありますが。

 「うらら」さんへの個人攻撃も散見しましたが、それはネットではよくある光景で、褒められた行為ではありませんが、ネット社会のある種の有名税ながら、その手のサイト(まとめサイト)に触れない限り目にすることもないものばかりです。

 ゴミ箱の中の生ゴミは、わざわざ蓋を開けてのぞき見ない限り不快になることはありません。

 なにより批判の本流はあくまで「NHKの捏造」。

 「うらら」さんが住む神奈川県の「かながわ子どもの貧困対策会議」に、NHKの記者を確認。さらに日本共産党機関紙「赤旗」までが連動した動きを。

 いずれも状況証拠に過ぎないながらも、日頃の行いからの推測として「NHK」の「政治活動」への批判が渦巻いていたのです。

 ここに参議院議員 片山さつき氏が参戦し左派発狂。

 片山氏は貧困問題に取り組んでおり、その視点から番組を見ていたそうですが、捏造ならば大問題という立場から、NHKに確認しただけに過ぎませんが、国家権力の濫用的な批判が繰り返されます。

 片山議員の発言に機を見つけたのか、ここらから左派と目されるメディアや識者が発言をはじめます。

 散見した論点は「女子高生イジメはヤメロ」「貧困は社会問題」「ネット民は卑怯者」てなところでしょうか。さらに相対的格差へと論点をずらせば何でもありです。少し前に触れた「尾崎豊」と同じです。

 え? NHK批判だよ、のツッコミはかき消されるのは、もはやメディアスクラムになっているから。論点をすり替えての批判を紹介するのは、左派メディアばかりで、いずれも政権批判へとつなげます。

 また、ネットの「ストック」から攻撃される(自業自得なんですが)左派メディアの日頃の意趣返しなのか、ネット民への攻撃も加わります。女子高生を虐める卑怯者という批判がこれです。

 仮にこれが「個人」なら、某かの法律に触れることでしょうが、「匿名のネット民」という仮想人格、仮想集団を設定することで、社会正義を演じて見せます。左派による「批判ロンダリング」です。

 とはいえ、

「NHK 捏造」
「NHK 貧困JK」

 としてネットには数々の「証拠」がストックされており、いずれかのときに振り返るものがあれば、瞬間冷凍された「事実」が発掘されるはず・・・でした。

 先々週発売の「週刊文春(2016年9月15日号)」の《ネットメディアの化けの皮》と題した、見開き2ページの記事が掲載されます。

 この騒動を報じた『ビジネスジャーナル』が、捏造した記事を掲載したことを詫びたという事実から、ネットメディア全体を批判する仕立てになっています。

 記事は凡庸。天下の文春が掲載するクオリティではありません。要は適当な取材とコピペで、信用なりませんよという批判ですが、そんなことはネットメディアの読者なら知っていること。

 ネットメディアとは、ある種のバイアスと手抜きを踏まえて読むもので、左批判に立脚する『保守速報』を見て、中立性がないと憤慨するものは、さすがのパヨクでもいないでしょう。

 記事への捏造批判はともかく、いわば「その程度」の媒体をわざわざ取りあげるとは、ネットの存在感がそれだけ増したのかなぁ、しかしそれもいまさらなのになぁと、それも理由として先週から文春の購入を見送りました。

 そして紙媒体のネットへの影響力は限定的というか選択的で、ネット民が好み求める記事以外、天下の文春の発信であってもネット世論に微力すら及ぼしません。

 ネットに不都合だからというより、《化けの皮》と見得を切られても、「知ってるよ」といいうレベルの話しだからです。

 すっかり沈静化したはずの「貧困JK捏造疑惑」。それをわざわざ天下の文春が蒸し返したことに違和感を覚えていた三連休の最終日、毎日新聞がこれに続きます。

 毎日新聞2016年9月19日の朝刊。連休で記事がなかったからか、記事が少ない時期を「狙った」のかは分かりません。

 内容は「ビジネスジャーナル」の捏造の事実関係に触れたもの。文春の記事をさらに水で薄めたような内容。

 騒動のはじまりから1ヶ月、文春の記事から10日以上、なにより「ビジネスジャーナル」が記事の取り下げと、「お詫び」を掲載したのは8月31日の話しで「ニュース性」はすでになく、続報らしい続報もありません。

 ふと気になって「検索」してみてからが「陰謀論」。

 片山さつき氏がNHKから事情を聞き、その話をシェアしたのが8月23日で、このときすでにネット上の話題は沈静化していました。むしろ盛り上がっていたのは「片山さつきバッシング」。自称保守なる論客(笑)まで噛みついていました。

 安倍政権が憎くてたまらない記事が数多く掲載される『リテラ』も8月23日に噛みつきますが、これは想定の範囲内。『保守速報』が左に厳しいなら、リテラは左以外のすべてに厳しいとはネット民の常識です。

 呼応するかのように女性のための情報サイトを謳う『messy』も差別をキーワードに8月26日に批判を展開。

 もっとも、この頃、ネットの話題はリオ五輪閉会式における「アベマリオ」に移り、翌週の8月末には蓮舫氏の二重国籍の「特定」に話題が移り、『ビジネスジャーナル』による8月31日の訂正は、先の「批判ロンダリング」の勢力が騒いでいたぐらいのこと。

 というより、そもそも『ビジネスジャーナル』の記事ですら、ネット上での騒動が事実上収束していた8月25日の配信。『NHK特集、「貧困の子」がネット上に高額購入品&札束の写真をアップ』と題した記事は、すでに出尽くした出涸らしのため、特に話題にもなっていませんでした。ネット民は「燃料(続報)」がないとすぐに飽きます。

 ところが『ビジネスジャーナル』の訂正記事が転電されると、これを合図にか「ネット批判」の記事が雨後の竹の子のように量産されます。

 毎日新聞は9月3日のウェブ版で、やはり「貧困」をテーマに活動するNPO法人ほっとプラス代表理事 藤田孝典氏による「貧困」を切り口とした記事を掲載。

 週刊文春の記事は9月8日。
 そして9月19日の毎日新聞、さらに<記者の目>と題してやはり「貧困」だけに焦点をあてた西田真季子記者の記事が9月20日のWebに踊ります。

 それぞれの論点(争点)に多少のズレはありながらも、共通するのは

「ネットが炎上したのはNHKの捏造疑惑にある」

 というファクトを抑えていないこと、触れないこと。ネット民が盛り上がったのは、あくまでNHKへの捏造疑惑です。

 ところが貧困、ネット民、匿名からの攻撃と、論点をそれぞれの立場からずらしていく「批判ロンダリング」です。

 こうした事実のすり替え、歴史の上書きは左翼勢力の得意とするところ。

 毎日新聞が左寄りであるのは周知の事実。NHKも以下同文。

 週刊文春の左傾化著しいのは、対談企画の人選や、コラムからこぼれる政権批判に確認できますが、なにより文藝春秋社の社長は、有田芳生参院議員の盟友とのこと。

 そして、先の『リテラ』と『messy』は、ド左の『サイゾー』が運営するネットメディアで、騒動を起こした『ビジネスジャーナル』も『サイゾー』が運営しています。

 奇妙にも点と点が線で繋がります。

 実際はわかりません。

 少なくとも『リテラ』は捏造を受けて釈明記事を書き、無関係を主張し、仮にそれを信じるとしても『ビジネスジャーナル』側の思惑はわからず、書いた記者の名前はわからず、保存された当該記事にあたると、文責は「編集部」にあります。

 ならば、雑誌版を含めて『サイゾー』に確認する反政府的な「方針」に従った『ビジネスジャーナル』が自作自演の自爆記事を書いた可能性が無きにしも非ず。

 それに『messy』がそれに飛びつき、文春と毎日が乗っかった。
『リテラ』はいつものこと。というより、想像と思いこみを下敷きに安倍政権を悪罵するリテラの釈明を、額面通りに信じるということに抵抗があります。政権批判はともかく、思いこみの激しさはサイコパスレベルで、サイコパスの自己弁護のすごいところは、自分が思ったことを事実のように語れるところにあります。

 また、左派にとっては所属組織や媒体よりも、価値観の共有こそが優先されることは、各省庁に役所、NHKを筆頭とした報道機関と様々な企業に潜り込む「細胞」からも明らか。

 証拠はなにもありません。

 シルバーウィークの合間の陰謀論としてお楽しみいただければ幸いです。こうした自爆テロ的疑惑のある記事について

 「メディアとしての信頼が失われるようなことをするのか」

 との反論は当たらないでしょう。ネットメディアの記事は、みな話し半分未満で受け取っていますので。『ビジネスジャーナル』にしても『リテラ』にしても、鵜呑みにするのは情弱と嘲笑されます。

 ただし、この陰謀論は「検索結果」として実を結んでいます。

 いま、NHKの捏造批判は検索結果の下位に追いやられ、ネット民が特定した「ストック」が、人の目の触れない地下空間へと封印されつつあるのです。

 検索結果はグーグルのアルゴリズムによるので、さすがの左派もここに潜り込んでいることは考えにくいのですが、同じキーワードを盛りこんだ別の意見を、数多く発信することで、都合の悪いコンテンツを下位に押し下げる手法は、ネット業界では常識的に知られている手法です。

参考記事(笑)

■毎日新聞
http://mainichi.jp/premier/business/articles/20160830/biz/00m/010/005000c
■リテラ
http://lite-ra.com/2016/08/post-2516.html
■messy
http://news.biglobe.ne.jp/trend/0826/mes_160826_1757357518.html

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