韓国軍を見殺しにせよ

南スーダンでのPKOを活動中の自衛隊が、同じく国連傘下で活動中の韓国軍に弾薬1万発を供与しました。韓国軍、韓国、そして国連からの要請を受けたもので、これにお馴染みの左翼陣営は粘着質にからもうとしています。

特定秘密保護法への援用も試みるも、苦しいのは「韓国」がからんでいること。左翼陣営に一度汲みすると、それはそれと、論を分ける思考回路が無くなるようで、「韓国」という文字を見た瞬間、従軍慰安婦などという虚構と、植民地支配という事実誤認に立脚した「謝罪回路」が起動します。

強烈な批判は素朴な疑問を生み出します。

「弾薬を供与しなかった場合、韓国軍はどうなった?」

韓国外務省は「あくまで予備」と強弁しますが、世界中から失笑を買っただけ「恥の上塗り」といいます。これについては後に触れるとして、仮に弾薬の不足により、韓国軍に死傷者が出れば、あるいは韓国軍が守る難民に被害が出れば、世界中から非難されたのは我が国日本であり、非難の最前列には韓国人が並ぶことでしょう。

そこで武器輸出三原則など、すでにドジョウが代表の民主党時代に見直しが始まっている、古い証文を持ち出して非難しようとし、あまつさえ要請から「わずか一晩で」と攻撃を試みますが、本当の戦場の攻撃は、わずか一晩の猶予さえ与えてはくれません。

端的にいえば「論外」なのです。

そして論外は韓国外務省も同じ。

一人前の軍隊は自己完結能力をもっているものです。兵舎をたて、橋を架ける能力はもちろん、武器弾薬に食糧の補給ルートを確保しているから思う存分戦えるのです。

塩野七生の『ローマ人の物語』によれば、

“古代ローマはロジスティクスで勝つ”

といわれます。ロジスティクスとは兵站とも言え、食糧はもちろん、近代戦においては弾薬も含まれます。弾のないライフルは棍棒ぐらいの攻撃力しか無くなります。

韓国外務省の強弁を信じるとしても、予備とはいえ、その予備を補給できなかった韓国軍に欠陥があるのです。それは軍そのものではなく、政治的な事情かもしれませんが、民主主義国家において軍はシビリアンコントロールされるもので、政治のバックアップがなければ軍は機能できないのです。

もっとも最近の韓国軍は「徴兵逃れ」の横行から、規律の緩みが甚だしく、それが原因による補給の不足かも知れませんが。

武器弾薬の詳細には詳しくはないのですが、今回供与された弾薬5・56ミリ弾から、韓国軍の装備をウィキペディアで引き、K2というアサルトライフルであると仮定します。

発射速度は1分間に700〜900発。供与したのは1万発。フル連射で最短11分の攻撃力しかありません。

中央日報によれば、現地に派兵されているのは280人あまり。一人当たりでは35.7発。先の連射ならわずか2.37秒。

それでも緊急として、供与を求めたところが現地の実感です。急激に治安の悪化が懸念されたのか、単純に補給の不備による不足なのか・・・それとも、

「敵の襲撃情報を得たことによる装備増強」

かはわかりません。ちなみにそうであるなら、これは特定秘密保護法の対象となります。ペラペラと語れるものではありません。語れば韓国軍を死地に追いやる可能性も否定しきれないのです。

とにかく、一連の報道で今回の供与を否定や反対、不用だったかのように論じる、韓国外務省と小金稼ぎのコメンテーターや、知識人と自称する左翼シンパをみつけたら、「バカ」の烙印を押して結構です。

しかし、安倍首相の強運を見つけます。これが韓国でなく、米軍・・・ありえませんが・・・や他の軍隊への弾薬供与なら、執拗に責めたてたものであろうに。

韓流マンセーのしつこい、テレビ各局(広告代理店も絡み)は韓国軍を見殺しにせよとはいえませんからね。

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