青島達也を使い続けるフジテレビの人材不足

コンフェデイタリア戦。日本は負けました。地力の差ですね。2点目を取ったぐらいまではなかなか「サッカー」をやっていた我らがサッカー。それを過ぎてからは「団体行動」。それも下手くそな。一方のイタリア。これは前回のブラジルを見てても感じていたのですが、2・3回パスを回すと、すぐに調子を取り戻す、つまりサッカーを楽しみ始めるのです。はっきりいって本調子とは言えないブラジルですが、ボールを持つとサッカー小僧の集団になるところが、団体行動を目指す日本との違いです。

4対3というスコアは12年前なら考えられなかったこと。2001年、翌年のワールドカップ日韓共催を目前とした埼玉スタジアムの国際戦としてのこけら落としはイタリア戦でした。トッティがいた時代の話し。このときは1対1の引き分け。ただ、いまでは世界で高い評価を受ける埼玉スタジアムも、柴が根付いておらずずるずるべりべり剥がれる始末で、それが原因か、国歌斉唱が工藤静香でその音程に魂を抜かれたのか、イタリアのやる気がないのが手に取るように見える試合で、その頃から比較すれば、まともに試合になっているだけと評価もできます。ただ、わたしの頭の中はワールドカップ優勝を描いているので、惜敗と誇る気持ちにはなれません。

もう、フジテレビのサッカー中継は見たくありません。青島達也アナウンサーが下手すぎます。名前を連呼するのでよければ、ニコ動のテロップの方が100倍マシです。というより、アナウンサーどころか、大の大人として日本語の構成力が酷すぎます。例えばゴールキーパーの川島永嗣を紹介するくだりでベルギーリーグにいることを紹介した後、接続詞もないまま「イタリア留学の経験があるので思いだしているにちがいない(ニュアンス)」と、それは対戦相手のイタリアと絡めなければわからない話ですし、ただ、留学時の川島永嗣はすでにプロで、イタリア代表への思いをもっているとの連想は妄想以下の発想です。

先制点を取った直後、シュートのこぼれ球に走り込んだ前田に対してはこう「惜しみなく」。バカか。前半の早い時間にフォワードがこぼれ球に駆け込むのは時給の範囲内。マクドナルドで店員がポテトを進めるレベルの基本動作だよボケ。

そして2点先制してからは浮き足だって、視聴者に何も伝えません。サッカーのセオリーとして2点差とは、不吉な数字なのですから。まして早い時間なら、試合終了までに一点取られる可能性が高く、すると追いついた側はあと1点と気勢が上がり、取られた側はもう1点取られたらと不安の影に支配されます。今日の試合結果がすべてを物語っていますが、サッカーファンなら常識です。吉野家でつゆだくとオプション注文できるぐらいの常識です。

そのくせ、選手の所属チーム名をこれ見よがしにかたり、緊迫した場面では名前の連呼。だからニコニコ動画だって。

3対2の局面。つまり逆転された状態を青嶋達也はこう表現します。

「逆転を許している形の日本」

許可したわけでも、一時的なものでもありません。2点のアドバンテージから3点取られひっくり返されたのです。

「逆転を許してしまった日本」「逆転されてしまった日本」

でしょうが。試合は進み4対3。彼は言います。

「逆転された日本」

いえ、正確には

「突き放された日本」

です。出し抜き、追いつかれあっさり抜かれ、なんとか追いついたら、突き放された状態の表現に逆転はないでしょう。

また残り1分半の状態は、逆転の可能性やらを解説者に一から語らせようとする場面ではありません。ワンプレー、ワンチャンスを待つ時間、あるいはロスタイムがどれだけあるのか・・と、そのロスタイムもどうやら把握していないようです。実況席の責任ではないとすれば、よりフジテレビにサッカー中継の資格はありません。どこの局でも「ピッチレポート」ととして、グランドレベルのアナウンサーや解説者がいて、ロスタイムを確認し、中継に載せるものだからです。これはしあい状況を伝えるために見逃すこともあるアナウンサーをフォローする機能です。

ピッチレベルは渡辺和洋アナウンサー。パワハラ不倫が発覚して、しばし謹慎後第一線に復帰し、先日は矢口真里の不倫をしれっと語る厚顔さはさすがフジテレビ、最低です。もっとも番組は「とくダネ!」で司会者の小倉智昭氏も、かつてラジオ局アナウンサーと不倫が報じられたので、スネに傷持つ仲間と言えますが。

結論を述べれば、青嶋達也のサッカー解説技術はニコニコ動画レベルで、それは彼の責任ではありません。人の能力には限界があり、適材適所で述べれば青嶋達也にサッカーの解説は荷が重すぎたのです。采配ミスです。渡辺和洋に矢口真里の不倫を語らせるようにです。

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