■徹底解析!! Facebookというビジネス
ステマといわれたくないので告白しておくと献本していただいた
本です。つまり買っていません。というか、拙著の編集者が担当し
ており送られてきました。
で、タイトルとみて「けっ」と礼賛本かと放置しました。
ツイッター社会論でひと山当てた出版社だということも理由です。
ところでツイッターで出世した津田大介氏がテレビに登場する度に
ネットブックを持参していますが、まるで林家ペーさんにおける
使い捨てカメラに見えて、すでに芸人としての風格が漂っているのは
流石ですね。
各界の著名人がそれぞれの立場からFacebookを語ります。
ただし、この各界と言ってもWeb業界で戯れている連中なので
基本礼賛ベクトルです。冷静な議論のふりしてマンセーと叫ぶのは
工作員と同じレベルです。これも芸風。家電芸人を思えば優しい
気持ちになれることでしょう。
しかし、本書の素晴らしいところは本当に批判的な意見を掲載
しているところ。
「ウェブはバカと暇人のもの」で一躍オピニオンリーダーとなった
中川淳一郎さんの論はいつもの感じのWebとの距離感ですが、
こうした視点は少ないのでいつも注目しています。
そして秀逸なのが山田順氏の考察
「フェイスブックの危険な落とし穴」
は、アメリカ社会の特殊事情からあぶりだしていて必読です。
結局、アメリカは超格差社会で、民族差別というか住み分けが
できていて、惜しむらくはIT業界のセレブに「ユダヤ人」が多い
ことにも踏み込んで欲しかったなぁと。陰謀史観になると論点がず
れるので難しいところではありますが。
さらに先の中川淳一郎さんの考察で「なるほど」と自分をみつけ
ました。詳しくは本書を手にとって欲しいのですが、
「Web業界では学生時代にもてなかったであろう人間が活躍して
いる」
という指摘。わたしが冷静な視点を持ち続けられるのは、おこが
ましいようですが学生時代は結構モテたからなのかと独りごちまし
た。勝手に捕捉すればWebに過大な幻想をもてるからこそ、
はまり込んで作り込んでそこに居住できるということかと。
■徹底解析!! Facebookというビジネス
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