少し、運命のお話しを。
あのとき、母親の営む内職工房を実母の手により「クビ」にされて
いなければ、パチンコ屋でバイトすることはなかったでしょう。そして
生涯の伴侶はパチンコ屋の前にあった八百屋の娘です。
会社員として社会復帰したのは広告代理店の営業で、数々の「社長」と
出会い、彼らの「成功物語」を耳にし、目にしてきました。
そして「独立」・・・することを妻に切り出すと、中学を卒業して
新潟から上京し、火力発電所に勤める予定が渋谷で豆腐を売ることに
なり、スーパー店員を経て、八百屋に拾われ、その八百屋を継いで
自営業を営んでいた両親に育てられた彼女は反対しません。彼女に
とって「勤め人」のほうが珍しく、そういえば結婚してはじめて
もらったボーナスの明細を見て、えらく感心していたことを思い出します。
彼女の人生においてはじめてのボーナスだったのです。
話を戻します。振り返ると「運命」は私に独立することを定めて
いたように感じます。
だから冷静になるのです。「成功物語」に。
こぶりなものまで含めて「成功物語」は溢れていました。
正直、憧れるものもあります。
しかし、大半の「成功物語」は時代、あるいは偶然というファクターが
支配しており、インターネット黎明期の成功物語は今では通用しないのは
ホリエモン氏、三木谷浩史氏、のやり方を今に当てはめれば簡単に
理解できることでしょう。
時代や偶然を綺麗に加工すれば「運命」。
成功物語をみたらこう呟いてください。
「運命は真似できない」
もちろん、成功物語から学べることはありますがね。
■道玄坂でひと儲けできた時代という「成功法則0.2」(マイコミジャーナル)
http://journal.mycom.co.jp/column/itshacho/067/index.html