2次元のアニメがなくなるのではないか

 オリンピックが盛り上がってきました。
それもこれも昨日のスピードスケートで銀、銅のメダルゲット。

・・・う〜ん、蓮舫さんなら2位でいいのだというかもしれませ
んが、私は1番が大好きで、マーケティングの視点からみれば
1番とそれ以外の経済効果は雲泥の差で・・・が、しかし。

優等生的発言をしますが、7位、6位、5位、そして4位と

「積み上げた愛子ちゃん」

モーグルの上村愛子選手の健闘も同じ輝きを放ち、手を叩き
本日の女子スピードスケート500mの吉井小百合選手の5位、
小平奈緒選手の12位、新谷志保美選手は14位、そしてそして
5大会連続出場の岡崎朋美ちゃんの16位だって立派に戦った
結果です。

ところが新聞紙面にメディアの扱いはメダル偏重。

これは何度も幾度も繰り返し触れていますが、

「日本人が一方向に流れる傾向を否定しないが、
もっとも同じ方角をむき我先にと猛進するのはメディア」

なのです。

これは習性や性癖のようなものですが、もうひとつこの傾向を
助長する要素があります。それは「スポンサー様」。

基本、広告主の悪口はいいません。
そして「トレンド」という提灯記事でイルミネーションを飾り
ます。

最新「トレンド」は「3D」。

映画「アバター」のヒットに家電各社が夏のボーナス商戦には
揃えて来るであろう3D対応テレビをもって「3D元年」と大騒
ぎしています。

まぁブルーレイが妄想したほど売れていないことの反動で

「次」

を期待する構図は、ウィンドウズの新OS発売特需に浮かれた
時代と全く同じです。

ブルーレイに関しては、いまでも「VHS」での録画に
不便を感じない世帯も少なくなく、再生専用のDVD機器は
プレステにパソコンとあるので「レンタル」はそちらで、録画は
連ドラやバラエティ番組なので画質を気にしなければ「ビデオ」
でも我慢はできるというものです。

ここからDVD、ハードディスク、そしてブルーレイへと
駆け上がる必然性は「ビデオが壊れてから」・・・もとい、
地デジに完全移行して「録画ができない」という必要に迫られ
てからでしょう。

しかし、家電メーカーは来年2011年7月の地デジ完全
以降まで手をこまねいていては株主に突き上げを喰うので、
なにかと見渡した視線の先に移ったのが「3D」でした。

以前より開発はしていましたし、技術的にはかなり前から
騒がれていましたが、「ソフト不足」も同時に指摘され、
出所は覚えていませんが数年前の記事にこうありました。

「専用のゴーグル(メガネ)でわざわざテレビを見る層は
限られている。テレビは家族の団らんの象徴でもある」

昭和のセンチメントを禁じ得ませんが、ゴーグルなしで
3D映像が見られるようになるか、あるいはマウント型という
(呼び方はそれぞれでヘッドマウントやアイディスプレイ等)
ゴーグルの内側の文字通り「目の前」で映像が展開される
3Dの普及が早いのではないかという論旨でした。

それが昨年末から今年に書けて一気に世論(せろん)は
3D待望論だとメディアが提灯に火を灯します。

アバターを見て弊社の専務(奥さん)はリバース寸前でした。
私の飲んでいたアップルティーを差し出すとうぷと危険な
兆候を示し

「においのつよいものは・・・」

と、決してつわりではありません。

映像に酔ったのです。詩的表現ではなく映像を見たことで
三半規管が誤認した生理現象として。

私の感想は拷問。

高所恐怖症の人間にとってはあの「映像体験」は拷問だろ
うなぁと呟く程度、ストーリーはまぁタイタニックよろしく
ご都合主義のはなはだしさは「娯楽映画」なのでつっこみ
ませんが、頭をよぎったのが押井守さんや庵野秀明さん。

この表現に異論のある方は重々承知の上で、一般的な
表記として「アニメ業界のカリスマ」としておきます。

分かりやすいのは佐藤江梨子さん主演で庵野秀明さんが
監督した実写版「キューティーハニー」のアニメ的、漫画的
な表現に3Dはいらないということです。

もちろん3Dにしてもいいでしょう。それにより違う表現も
生まれますが、いずれにしろアニメや漫画の文脈から生まれた
映像はひとつのジャンルであり表現方法なのです。

歴史にはこんなことがありました。

コンピュータグラフィックの進化、ポリゴンを筆頭とする
キャラクターなどの立体造形により

「2次元のアニメがなくなるのではないか」

という議論がまことしやかに囁かれたのです。
立体造形でも画面の中なので2次元だろという突っ込みは
さておき「テライユキ」の登場も無視できませんが・・・
これ以上、いくとディープな話しになるので軌道修正。

え〜・・・・・あ、あれ実写版「のだめカンタービレ」の
演出。集中線や擬音に効果音の「書き込み」などは「漫画」
の要素が満載で、あれなどは3Dより「紙面」の雰囲気を
残す方が「それらしく」みえるというもの。

それと・・・そうですね。「サザエさん3D」。
みたいですか?

猫のタマが画面から飛び出し、カツオが割った窓ガラスも
飛び出して、サザエさんが竹箒をもってお茶の間に土足で
乗り込んできます。

あるいは「笑点3D」。木久扇師匠の「いや〜んばか」が
茶の間に・・・って、あの番組で立体の意味を持つのは
リハビリ中のこん平師匠の「ちゃらーん」だけでしょう。

結論は3Dは人もコンテンツも選ぶということ。

だから3D機能はあってもいいけど絶対条件ではない・・
という当たり前をメディアは報じません。

スポンサー様ですので。

3Dで期待しているのは

『完全なる飼育 メイド、for you』

エッチなシーンの一部が3Dだそうで、どんな映像になる
か非情に興味があります。

これはスケベ心・・・もとい、マーケティングを生業と
するものとして、ビデオもDVDもパソコンもネットも
「エロ」による普及力は新型ウィルスなど歯牙にも掛けぬ
感染力をもっていますので。
 

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