世襲0.2系。恵まれた環境の潜在的不幸(マイコミジャーナル)

 今後、私のライフワークになるのかという予感があるのが
「世襲経営者問題」です。それもトヨタなどの大きな所ではなく
中小企業のそれです。

今の中小企業に活力がないといわれ、それを不況と時代に
求める向きがありますが、ちゃんちゃらおかしい話で、
団塊の世代は高度経済成長期も経験しましたが、それは同時に
苛烈な競争社会で、さらに貧しかった日本ではまさしく
身を粉にして爪に火をともす生活のなかでの戦いでした。

今のように100円ショップもマンガ喫茶もレンタルビデオも
インターネットもない時代の話です。そしてきっちり不況だけは
定期的に襲っていました。古くは朝鮮特需の反動に、
オイルショック、プラザ合意後の円高不況等々です。

それに裏返していえば、団塊世代・・・というか戦後以降の
創業者たちは皆、自分の得意分野を活かしたり、丁稚奉公の末
のれん分けを認められたりときっかけは様々ですが、基本的には

「時代の流れに乗って創業」

したのです。つまり「時代」は言い訳にするなら、創業も
またそこに帰結するというパラドックスに陥ります。

それでもこういう意見もあるでしょう。

「いやいや、だから創業者の時代と違うんだよ」

ならばハッキリ言います。廃業しなさい。会社員になりなさい。
公務員でも結構です。転業でもOK。

本当に不用な産業、時代に取り残されたビジネスならば新規参入は
ありません。しかし、よくみると「斜陽産業」といわれていても
目先や切り口を変えて参入している業界はあります。落葉の写真館に
「スタジオアリス」や黄昏の印刷業界に「オンデマンドプリント」等
枚挙に暇がありません。

時代とは言い訳に過ぎません。そして後発の新規参入組であり
後ろ盾のない創業者の立場からの本音を言います。

「甘えている奴は退場しろ。席がひとつ空けばチャンスなんだよ」

私がここまで厳しいことを書くのは、今回の

「世襲0.2系」

のような社長を見てきているからです。

◆ 世襲0.2系。恵まれた環境の潜在的不幸(マイコミジャーナル)
http://journal.mycom.co.jp/column/itshacho/005/index.html

この世襲0.2系は穏和でいい人が多いのも事実。そして
問題の本質がぼけていきます。

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