この親にしてこの子あり

 馬脚を現すという諺を教える良い教材発見。

大分県の教員不正採用事件です。まず、不正を取り扱うと言
うことで最初にごめんなさいを。

今回は訳あって前日の9月2日に書いております。
公開までに動きがあればごめんなさいです。

不正調査を受けて逮捕者が確率変動連チャン状態となり、まぁ
これは当然といえば当然でしょう。そして、かねてより動向が
注目されていた

「不正採用されていた教師(もどき?)」

について、自主退職を迫り、希望者は臨時講師としての処遇も
あるといいます。

結論から言えば当然です。民間企業ならいざ知らず公ですから。

これに対して「本人は知らなかった」と庇う声もあります。
私には庇う理由がわかりません。

えぇ、本人は知らなかった。つまり不正採用事件という「犯罪」
に関しては無罪で、彼らを罪の問うのは妥当ではありません。

しかし、採用過程に不備や不手際があり、さらにその不手際、
いや直言すれば「犯罪行為」をしでかしたのが、採用され利益を
得た人間の身内なのです。

仮に見ず知らずの教育委員会のオジサンが、見ず知らずの
採用試験受験者の成績を水増ししたのであれば、知らない本人の
ショックは深く、採用取り消しにも同情することでしょう。

もう少し、かみ砕いて述べます。

「お父ちゃんやお母ちゃんがずるして先生になったんでしょ」

知らなかったからと同情はともかく、身内の不祥事です。
それも「利益」の「当事者」です。不正に取得した利益を
弁済するにはこの処分は当然です。

しかも一部メディアでは処分の決断まで3日間しかないこと
を「短い」と批判的ですが、事件が報じられてから何ヶ月が
過ぎ、自分の親が教師や教育委員会などの関係者であるならば
「親に問う」などの適切な対応をしていれば覚悟する時間は
十二分にあったのです。

新聞社の親が口利きを依頼したというのはレアケースとして
ありますが、世間であれだけ騒がれていることの当事者として
「知りませんでした」というのは論外で、当事者かも知れない
親に聞かずに放置していたとすれば、子供にものを教える資格
を根本から疑います。

そして逆説的にいえば、

「そんな子供だから不正しなければ合格できなかった」

ことの証左となるのです。

さらにいえば、「自主退職」をほのめかされて応じた人間は
執筆時点で一人もいません。また、「何でこの年度だけ処分さ
れるのは不公平」という声も上がっています。

はい、ここに浮き彫りになった精神の貧しさを書き出します。

「自分だけ得すればいい」

つまり、廻りが辞めない限り、他の不正合格者まで追求され
る前に自分だけ辞めるのは「損」をする行為で、自分が不正に
より利得を得ているのはともかく、他の不正利得者が処罰され
まで自分だけ利得を手放すことは嫌。ということ。

大分県のことと踏み込んできませんでしたがあえていいましょう。

「この親にしてこの子あり」

です。現場の混乱はあるでしょうが、こんな先生に教わり続
けるよりは子供未来には明るいのではないでしょうか。

語弊を怖れなければ

「盗人猛々しい」

不正な手段で給料を得ていたということです。この反省も
なく、子供達の混乱がなどと様々な理由も今回の誰も自主的な
退職に応じていない事実から見れば、きれい事は言い訳以外の
何者でもなく、己の人生のための行動だったということです。

「これが馬脚を現すというのですよ。どれだけ先生の肩書きで
きれい事をあなたたちに言っても、自分たちの利得が絡めば
恥も外聞もなく死守しようとして正体を見せてしまうことです」

そして恥ずかしいことだと添えてください。
 

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