日本の船をおとりとしてリスクをさげる

正直申し上げまして失望して久方のこの党への期待はまったく
ないのですが、アイラブチャイナのうらなりひょうたん・・・もとい
我が国首相への絶望から「消去法的期待」がわずかに首をもたげて
きておりました。

これは以前の「暫定民主党支持」とまったく同じですが、確かな
野党に求められる「受け皿」への期待です。

確かな野党が政権を取ったときの混乱は想像するに恐ろしいものが
ありますが、それでも中国への身売りをしかねない首相よりは、
数ミリ単位でもマシかなぁと。

そしてあの悟りまくった面持ちに何の期待もしていなかった
「野田佳彦衆院議員」ですが、民主党代表選挙に出馬するという
のを聞き「消去法的期待」へと繋がりました。

これは人生経験から来る私見に過ぎませんが、未だなにも成して
いないのに落ち着き払っているものの大物確率は低く、野心も野望
も熱さをたぎらせていない男は、いざというときに高確率で逃げます。

戦うべき時に戦わないということで、自民党でいえばこれまた
売国系の「カトちゃん」に通じます。

それは落ち着いているという評価が平安の世では、争いを避ける
ものに与えられ、逆に本気で改革を願うものの発言や行動は

「安定した社会の破壊者」

となるからです。面識がないのでワイドショーを見てスーパーで
買い物カゴを片手に天下国家を語るおばちゃん的私見ですが。

なぜ、民主党代表選挙に期待したか。

政策論争はもとより、民主党の、もとい小沢一郎さんの過ちを
指摘する絶好のチャンスだったからです。

小沢一郎氏は政治屋さんです。故に機を見るに敏でもあります。

例えば「自衛隊を国連軍に(語弊ありの要約です)」。

グルジアでロシアが侵略戦争を開始しました。
ウイグルとチベットでは中国が人権蹂躙をしています。

こちらを「国際的な枠組みで調停しよう」となります。

どちらも当事者が拒否権を持つ常任理事国。
そして以前も指摘しましたが、尖閣諸島で

「日本、中国、台湾での軍事的緊張」

が高まり、国連に委ねるとなれば、我が国の自衛隊が国連の
旗の下に、尖閣諸島に足を運ぼうとする我が日本国民にその
国民の血税で装備した銃口を向ける事態が起こりえるというこ
とです。その時点で、中国や台湾、または「中華同盟」として
両国が不法占拠していたとすれば

「他国民を守るために日本人に銃を向ける自衛隊」

という悲劇が起こってしまいます。自民党への期待もありま
せんが、民主党に政権を取らせる恐怖の一つです。

ちょっと妄想を広げますが、

「日本国のために」

と自衛隊に入った兄と、我が国領土の死守を掲げる政治団体に
入った弟の悲劇なんてことだって起こりかねません。

さらに続けます。

「自衛隊GSインド洋支店」

を民主党はまた弄ぼうとしています。
ソマリア沖で日本のタンカーが「海賊」に襲われています。
日本の法律では自衛隊が守ることはできません。

ここでそもそも論を持ち出すかも知れません。昨年の議論や
自衛隊のあり方、国際貢献などなど。

私が弄ぶとしてのはこの理由です。

「ガソリン」

この春の混乱は民主党の「実績作り」で暫定税率を一時的に
廃止に持ち込みました。

覚えていますか? あの「ガソリン値下げ隊」を。

その波に弄ばれたのか、我が家の近所ではGSの廃業が続い
ています。

そしてまた「廃案」に持ち込むことで、シーレーン、つまり
ガソリン(原油)を運ぶ船の道を無防備な状態となります。

もちろん、タンカーのそばに友好国の艦船があれば助けてく
れますがそれに対する「お返し」はありません。そして、他国の
軍人さんが命がけで海賊と戦ってくれます。相互扶助の原則から
外れます。

すると「うっかり気がつかない」ことも起こるかも知れません。
またこんな恐ろしい想像をしてしまいます。

「我が国の輸送船が通るエリアは重点警護して、日本の船の
方を手薄にすればおとりとなってリスクが下がる」

国内に入るガソリンが減少し、また高騰し、暫定税率の廃止を
掲げます。さらにはその時に尖閣諸島の緊張が高まれば

「日本国の船を守らずに日本国民に銃口を向ける自衛隊」

・・・こんな国を誰が信用するでしょうか。

小沢一郎氏は政治屋です。この手の議論が騒がしくなれば
軌道修正はやぶさかではないでしょう。

ところが野田君(年長者ですが戦わないものは君付けにて)は
撤退しました。取り巻きが足を引っ張った・・・もとい止めたと
いうのはあの懐かしい

「加藤の乱」

を思い出します。
そして更なる恐怖が。

野田君の取り巻きの談を要約すればこうです。

「代表戦に負けたときの報復人事が怖い」

・・・ご近所の赤い旗を振る国や北海ベアーではなく日本の
話しです。または専務派と常務派が社長の椅子を争う企業ドラ
マでもありません。日本国の公党、その名も「民主党」での
話しです。

って、ことはつまりどういうことか。

「政権を取ったら同じコトをする」

報復人事が常態化する政権の誕生。
政権が変わる度に前大統領が糾弾されるお隣さんや、過去を
悪として墓を暴いて鞭を打つ文化大革命の国と同じです。

ありゃりゃ。自民党も近いですが、あそこはまだ「茶番劇」
でも演じるだけましです。この点においては。

野田君が出馬すればその意義を「応援記事」にしようかと
考えていたネタが腐って腐す記事となりました。

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