死して名を残し復活の呪文を

批判精神をなくした報道は広告か妄想に陥ります。
そして一方向へとバッシングする様は卑怯者の所業です。

報道という「権力」を使ったイジメであり暴力です。

もっとも「政権」という権力相手ならそれもありなのでしょうが、
一連の安倍首相への報道がかんに障ります。

本音を言えば「ほっときゃいいじゃん」。

そうすれば「反自民」や「打倒自民」を切望する人にとって望む
結果になるのにと。

てなわけで今回はねじくれた角度からの「安倍擁護」です。

選挙の「責任」問題がでていますが、それでは「辞任」した場合
はどうなるでしょうか?

衆院で圧倒的与党となっているのですから解散総選挙はちょっと
考えづらいものがあります。

すると「自民党総裁選」をして、首班指名となりますが、

「純ちゃんの後任選挙以上の火中の栗」

となる、総裁選に誰が出馬するでしょうか。
それでもどうしても誰かが立ったとしても国民の目には

「自民党のお家騒動」

となり、党勢劣化は避けられないでしょう。
だから自軍の大将を後ろから斬りつけるような発言を繰り返して
いるとはいえ、本音は「続投」しかないのです。

ただし、「大儀」ができれば話は別。

その前にもっともらしく語られる「年内解散総選挙」について。

おこれば悲劇です。特に民主党圧勝なんてことになると。

はっきり言えば「まだ」民主党には政権担当能力がありません。

イデオロギー闘争の時代ではないとはいえ、左側と右側が現実的
妥協の産物として呉越同舟しており、政権を取った暁には空中分解
しかねません。

経済政策にしても「労働者の代表」が色濃く見えたとしたら、
費用負担を避けたい企業の海外移転はますます進むでしょうし、
業績への負担を避けた海外資金は手を引きます。

記憶が薄れていますが、非自民政権だった「細川殿様政権」の
とき、あれだけ情報が漏れたのに役人の陰がちらついていたことを
覚えているでしょうか?

どうせすぐに変わるのだからと足を引っ張るのも「官僚」の大切な
仕事です。

それでも「挙党態勢」で挑み、世論を味方につければ不可能では
ありませんが、巨人ファンと(サッカーの)サッカーサポーターと、
大相撲のたにまちが

「国技は何か」

と討論をするような内情です。
分裂、または停滞するのは火を見るよりも明らかです。

さらには「近隣諸国」の問題もあります。

数年前の「どん底」の時ならば、この混乱もまた夜明け前の暗闇と
甘受できたかも知れませんが、景気も回復基調にありつつ、かつ
国際勢力分布が「トランスフォーム」している状況では致命的です。

小沢民主の「選挙対策」は見事でした。
それはまるで「古い自民党」を見ているかのようです。

しかし、選挙という戦いと政権運営は全く違う次元の話です。

ここは「耐える」ときではないでしょうか。
参院での優位を得たのです。

しっかりと政策論争を戦わせ、国民をブームからの支持ではなく
支持者へと転換させ、そして来るべき時に備えるのです。

今の民主党への期待というのではなく日本の未来のために。
自民党がお家騒動をしている今が民主党にとって肝心なのです。

・・・と、いけない安倍首相擁護でした。

とはいえ死に体の安倍さんですが、死して名を残し復活の呪文を
手に入れる方法が一つあります。

民主党にとっての「諸刃の剣」である「テロ特措法」です。

シーレーンの確保も含めて延長は避けられないのですが、小沢さ
んは「政争の具」にしようとしています。

古い自民党内部での権力争いならこれもありですが、確かな野党
から政権政党、つまり日本国を背負う党としてやってよいことと
悪いことがあります。

「そもそも論」

を持ち出してごねたら幸いです。

「参院を無視して衆院で通過」

させてしまうのです。
その上で「責任」をとって安倍さんが辞任します。

この混乱がおこればテロ特措法がどういう法律で、どんな役割を
果たしているかが報道されることでしょう。いくら朝日新聞でも。

すると、「ごねる理由」が権力闘争なのか、それとも党内の

「旧社会党のイデオロギーの残滓」

なのかが白日に晒されます。存在感を示したいだけでしょうが。

国際貢献という「大儀」で、押し通し、さらにその上で「責任」を
とると。

最期のスピーチで

「ここまでが小泉改革政権、国際貢献を標榜してきた自民の舵取りを
任された私の責任です。選挙の敗北に際して泥水をすする思いで
耐えてきたのは、すべて国際平和・国際社会の一員としての日本を
護るためです」

と添えて。後任もでやすくごり押しに一定の理解を示す無党派層が
でてくることでしょう。そして復活の布石ともなります。

安倍擁護といいつつ最期は「引き際」なのですが。

さてさて最期に一つ疑問が。

安倍首相の「鈍感力」の凄さを褒めないのが不思議です。

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