私達は批判精神のかけらもない間抜けです

「ミルキーはママの味」

ですから、不二家の3秒ルールは非常に家庭的なほのぼのとした
工場だったとみることが・・・できませんか。やっぱり。

それに、

「3秒ルールができるほど工場がとってもクリーン♪」

と胸を・・・はったら袋叩きにあうでしょうね。

隠蔽しようとしたのは非難されても仕方がありませんが、しかし、

「その気持ちは分かる」

と、ついつい弁護したくなります。

「取材する側の横暴」が目に余りますので。

不二家のボンボン社長の脇の甘さは、菓子メーカーだけに「甘く」
デェーブ・スペクターさん並のベタジョークのようで笑えるのです
が、彼を追いかけ回して何をききたいのでしょうか?

本音? 謝罪? それとも土下座でもさせて

「絵になる映像をおさえたい」

のでしょうか。
それが本当に国民の知りたいことでしょうか。

単に「視聴率を稼げる衝撃映像」に過ぎませんし、過失とはいえ
不手際に対して袋叩きにする様は

「イジメの構図」

を思い出させます。
不二家が隠蔽したのは「売上」のため、メディアが追いかけ回す
のは「視聴率」のため。

不二家のボンボン社長がエレベーターに乗り込み、棒読みの
コメントを発し扉を閉めると、階段で先回りを試みたメディア
のですが、

「ドロン」

エレベーターの中はもぬけの殻でした。
あのエレベーターがシンドラー社製だったらもっと笑えたので
すが、間抜けにも

「まかれた」

メディアは怒りをあらわにして、官僚様の記者会見で

「告げ口」

します。
官僚様は口を斜めに吊り上げた半笑いで

「どうかと思います」

と、自分たちの不祥事の時は

「税金を使って組織ぐるみで口封じ」

をするくせに、民間企業には上から目線で指導します。
そしてメディア様も

「ほら、お役人様も不二家の態度に怒っている」

と「お墨付き」をもらってはしゃいでいます。
まるで「スネオ」というと藤子F先生が泉下で悲しむでしょうか。

第3の権力メディアの横暴。
さんざん言われていることですが。

私がお手伝いしている足立区鹿浜の焼肉店「スタミナ苑」。

来月もV6の番組と、ぷっスマにでるとかで、行列が更に伸びて
いる人気店です。

スタミナ苑は自分から売り込んだことは一度もないのですが、
業界人のクチコミから取材が相次ぎ、また、アメリカのレストラ
ンガイド「ザガットサーベイ日本版」で一位の評価を頂いたこと
がある名店です。

ここまで超人気店になる前から通っているので、メディアで
取り上げられるたびに店が混むのは辛いところですが、ホーム
ページという「販促」を手伝っている立場からすると痛し痒しです。
お客さんが繁盛しての私の商売ですから。

とある地域特集のムック本が取材に来ました。

スタミナ苑では「特選」という時価の特別な肉があり、取材班は
当然のように注文して撮影し、食していきます。

一連の取材が終わり、お代を告げると

「え? お金取るんですか」

取材の飲食は無料。

こんな常識があるようです。あの「ウォーカー」には。

取材をするのは○○ウォーカーという自分の所の「商品」を
作るためです。一般常識からいうと販売商品の製造原価は経費と
なり、持ち出すものです。

もちろん、取り上げられることにより「広告効果」は期待でき
ますが、それは

「それではお代は?」
「いえいえ結構です。イイ記事書いてくださいね」

というやり取りがあり、双方の「利害関係」が確認された時の
話しではないでしょうか。

全てではないでしょうが、あの地域を歩く雑誌で紹介された
飲食店は・・・おかしなことが結構あります。

地元ではあまり繁盛していない店が突然紹介されていたり、
取材が楽な駅周辺ばかりだったり。

不二家の取材でも社長は必ず何かをしゃべれというのは横暴以
外の何者でもありません。

それに「不祥事を隠す企業」に、面と向かって「しゃべれ」と
いうのは北朝鮮に

「拉致した日本人を無条件で帰せ」

と、朝鮮総連の前で呟くようなものです。

そして不二家の社長ドロン劇と重ねるように、元雪印社長の

「寝てないんだ」

発言を重ねます。
記者が返します。

「こっちだって寝てないんだ」

あんたが寝てないのはあんたの仕事のため。
記者は国民の代表として、取材しているはずです。
ならばあんたが寝ている寝てないはまったく無関係な話し。
記者は寝ずに張りついたのだから、ご褒美としてなんかしゃべれ
といいたかったのでしょうか。

同じ寝ないのなら「周辺取材」をすれば、もっと色んなネタを
拾えることでしょう。

メディア様がいう「国民の知る権利」の全権代理人を自負して
いるのなら、この時の返す言葉は

「消費者はコメント(対応)を待っている」

か、

「それだけ重大なことをしでかしたのは雪印でしょう」

としなきゃ。
知る権利の裏方のハズが、自分のことを最初にいうのですから、
何が大切かは推して知るべきでしょう。

メディア様は張り付いたらコメントがでるものと信じているよ
うです。取材先の飲食はもちろんタダ。
だって宣伝してあげるのですから。

まるでジャイアン・・・は、もっと心優しき男です。

しかし、「不二家ドロン」は、私が指摘している

「日本人が一方向に流れるのではなく、
日本のメディアが一方向に流れるだけ」

という主張を裏付けています。

だって、エレベーターの動きってちょっと待てばわかりますよね。
上に行ったか、動いていないか、下へ行ったか。

あの映像は

「私達は批判精神のかけらもない間抜けです」

という告白としては笑えます。

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