サッカーACL(アジア・チャンピオンズ・リーグ)の韓国、済州ユナイテッドと、日本 浦和レッズの対戦で、ビブスを着ているところからベンチを温めていた韓国人選手ペク・ドンギュが、乱入してきたかと思えばそのまま足を止めず、レッズ阿部勇樹選手に体当たり気味の肘打ちをかまします。
サッカーでも何でない暴行事件です。ネットには「殺人罪」を指摘する声もあり、不意打ちであり、そう遠くない指摘でしょう。ペク・ドンギュに、敬称も選手もつけないのは「サッカー人」として評価していないからです。
さらに試合終了後も、済州の選手がレッズの槙野智章選手を追いかけ回し、それをコーチが止めもしない。マルセロ選手やメンディー選手といった外国人選手は、暴動を止めようとしていますが、それと揉めるとは以下のツイートより。
済州の選手全員が悪いわけではない。#マルセロ #メンディー は槙野をかばい自分のチームの選手を抑える。済州の選手に「お前ら頭おかしいのか?」ってジェスチャーしてるようなw
済州スタッフもおかしいよな。止めに入ってるマルセロ選手と揉めてるし。。#ACL2017 pic.twitter.com/YZg9JERdHD— ヒデカズ(hide) (@3f218e1394eb473) 2017年6月1日
どこをどう切り取っても韓国側が悪い話し。選手同士が小競り合いになることは、ワールドカップにおける「ジダンの頭突き」のようにままあることながら、控え選手が乱入して即座に暴行とは、ならずものの無法地帯で、サッカーをする資格がない人間がピッチにいたということです。
庇いようのない事案。ところが、テレビ朝日「モーニングショー」の金曜日コメンテーター 吉永みち子氏は「両者の自省」を求めます。え? 日本側に、浦和レッズに反省すべき点はありません。
むしろ、やり返さずに冷静に対処しており、またレッズサポーターが暴徒化することもなく、称賛されこそすれ、反省する箇所など1ミリとてありません。
以下、動画。
吉永みち子氏のコメント後、事件を紹介するテレビ朝日アナウンサーも印象操作に余念がない。韓国の監督の「妄言」を受けて、それを確認したところ、そんなシーンはなったと伝えるところで、挑発するシーンは「確認できなかったわけですがぁ」と、含みを持たせて言葉を継がない。うっかりこのシーンだけ耳にした場合、何かがあったのではないかと誤認することもある言葉の用い方。
番組の方向性はいつも「日本悪い」というベクトルなので、いつも通りといえばそれまでですが、吉永みち子氏の論理でいえば、通り魔に刺された被害者も反省しろということ。オートロックのマンションで、しっかり施錠していたのに窓を割られ押し込まれ、性被害にあったとしたら、やはりその被害者も自省・内省しろということになります。
無茶苦茶です、が。それもひとつの考え方。吉永みち子氏の不幸を望みはしませんが、状況も一切鑑みず「被害者も悪い」という人物を登場させている「テレビ朝日」の見識は問われなければなりません。