今年は次々と言葉が生まれ、「忖度」に続き安倍首相も国会答弁で用いる最新ホットトピックが「印象操作」。
ぶっちゃけていれば誰もがやっていることで、髪型を整えるのも化粧をするのも、髪を染めるのも衣服のチョイスも、みな「印象操作」です。
そして20世紀の昔に安倍首相が、加計学園から年間14万円、月額1万1600円、日割りにすれば389円と、吉野家の牛丼を食べられないレベルの「役員報酬」を得ていたから、獣医学部設置に尽力した、とは野党どもの印象操作であることは明らかながら、政治闘争においてそれは技術の1つで、この説明も大した金額じゃないじゃん、と気づかせるための「印象操作」です。
野党がどれだけ印象操作をしようが、それを鵜呑みにする国民ばかりでないことは、いまだ安倍政権が高い支持率を誇っていることからも明らかでしょう。悪逆非道の安倍政権! と叫んでみても、事実に勝る者はないからです。
特定秘密保護法、安保法制で戦争になり、アベノミクスは失敗だ。と印象操作を繰り返したとて、むしろ戦争を仕掛けているのは北朝鮮であり中国で、アベノミクスの恩恵は感じずとも日経平均株価は2万円を捉え、なにより民主党支持者で、骨の髄からのアンチ自民党のある経営者が「悪夢の民主党政権」と呼ぶ、あの時代の経済よりはマシになっていると誰もが知っています。
ただし、報道が「印象操作」に手を染めると一時的にせよ、国民は判断を誤ります。民主党政権を生み出したのは、マスコミによるプロパガンダ=印象操作であり、結局、国民は気づくとは言え、あの3年半で失われた国富は計り知れません。
「築地・豊洲移転問題」においても、マスコミは印象操作に余念がありません。2017年6月2日放送のテレビ朝日「モーニングショー」にて、玉川徹テレビ朝日社員は取材結果として《仲卸の殆どは築地に残りたいという》と発言MCの羽鳥慎一が、大卸しと意見が乖離していると煽ります。
そして報道が大卸しに偏っているかのように発言しますが、ネットはもちろん、既存マスコミの報道を漁っていれば、小池百合子都知事閣下直下の「市場問題プロジェクトチーム」の発言を垂れ流し、「魚は築地、野菜は豊洲」というアリもしない市場の声を座長が霊言し、築地女将さん会の声や、有識者会議を中止(怒号の果てに閉会)に追い込んだ築地残留派ばかりを紹介していたのがマスコミであり、同番組もその轍を走っていました。
自分の思い通りにならないと、被害者のように振る舞うのは、パヨク(劣化した左翼)によくあることですが、事実を正しく伝えない「印象操作」であり、「報道」として正しい姿勢ではありません。
ただし、番組が「我々は築地残留を支持します!」と打ち出しているのなら、この限りではありませんが、中立公平を装って、どちらかに肩入れするのは卑怯のそれです。
以下に、当該箇所をモバイル端末で撮った、荒れた動画を添えておきます。
築地市場場内のマグロ仲卸、有限会社「鈴与」の代表、生田よしかつ氏に、ツイッター経由で、質問を投げるとこう回答がありました。
移転問題ではオレは5回くらいこの番組に出てます。そのオレのトコには取材に来てないってことです。
— 生田よしかつ (@ikutayoshikatsu) 2017年6月2日
玉川徹テレビ朝日社員は「ほとんど」と慎重な表現をしていたので、その例外かも知れませんが、仮に取材先が数カ所と二桁に満たないのなら、誤差の範囲の可能性が高く、あるいは統計の分母が間違っていた可能性も否定しきれません。
と慎重に書いていますが、長嶋一茂氏が「ど直球」で投げた質問に馬脚があらわれます。同じく動画を貼っておきます。
レギュラーの玉川徹テレビ朝日社員が「費用」を争点とし、羽鳥慎一が豊洲のネガティブイメージを添える。田崎史郎氏が意見を述べても、それを上書きしようとする「印象操作」です。
日本国民はなかなか優秀で、しばらくもすれば正しい判断を下します。しかし、執拗な印象操作に騙されることもあり、それが悪夢の民主党政権を生み出しました。いま、築地・豊洲においても同じような状況が起こっている・・・のか。報道のベクトル=印象操作が民主党政権を生み出したときに似ています。