誰が書いたかは必要か?と馬脚あらわす玉川徹(テレビ朝日社員)

玉川徹の馬脚

 偏り著しいテレビ朝日「そもそも総研」。同社社員 玉川徹氏がアジテーターを務める「モーニングショー」のコーナー。番組はたびたび改変され、コーナー名も変わりながらも続く名物企画です。かんぽの宿や議員宿舎の無駄を追及しているころは、幅広く情報を集め庶民感覚からの批判で楽しめたものですが、民主党政権誕生への加担からその失望、東日本大震災と福島原発事故に、自民党の政権復帰を経て、いまでは結論のために情報を取捨選択する、実に「朝日らしい」存在となっています。

 今朝は「保育園落ちた。日本死ね」を国会で述べた際の「ヤジ」にフォーカスして政権批判を目論みますが、どう見ても無理筋。被告席に立ったのは自民党 平沢勝栄氏。ヤジへの批判は繰り返されることで、国民として眉根を寄せますが、ただし与野党ともにのことで、ヤジについて与党だけ罪に問うのは法の下の平等に反しますが、そんなの関係ネーが持ち味の朝日系列です。

 民主党の山尾志桜里(愛知7区)氏の国会での質問を、ヤジにより妨害したと責めます。平沢氏はこれに反論。事前に提出された提示予定のパネルにあった「日本死ね」の文言に共産党も含む与野党で却下したものを提示したことへの批判だったと。そしてヤジについてはゴメンナサイ。

 ヤジを攻撃ポイントにするなら、これ以上、掘り下げようがないはずが、そもそも目的が違うので執拗に粘着的に攻撃を続けます。

 「保育園落ちた。日本死ね」とは匿名ブログで誰の者か分からない。このブロガーはテレビの取材に応じ、今朝発売の週刊文春にもインタビュー記事が掲載されていますが、それは国会で取りあげたことで、実在が確認されたのであって、山尾志桜里氏の時点では「ぽかん」だったことを玉川徹氏は触れず、「これだけ話題になっているのは国民の関心事だからだ(要旨)」と論点をすり替え、あまつさえこう言い垂れます。

「むしろ、誰が書いたかは必要か?」

 おいおい。曲がりなりにも報道機関の社員が、情報の真贋に影響する執筆者をどうでも良いとは。開いた口が塞がらないというより、政権攻撃のためなら報道機関としてのモラールすらポイ捨てする姿勢に怒り心頭。

 いや、それが「(テレビ)朝日(新聞)クオリティ」という告白ならば、玉川徹氏はとても素直な人物なのでしょう。

 立ち位置も玉川徹氏が上手(かみて)、国会議員の平沢勝栄氏は下手(しもて)。コメンテーターの高木美保氏、司会者の羽鳥慎一氏、同社社員の宇賀なつみ氏も上手に並び糾弾します。最近のテレビ番組は上下がいい加減ではありますが、1対4のやりとりはリンチと同じ。平沢氏が明らかに発言していない「うざい」というヤジを述べた理由まで求めます。無理だって。

モーニングショー そもそも総研

 前回のエントリーへ検索により辿り着いたキーワードが「玉川徹 嫌い」的なもの。そこで追記しておきます。

 平沢勝栄氏は吊し上げのような場に登場し、誤解を解こうと言葉を尽くし、ヤジったことについては何度も申し訳ないと頭を下げています。その謝罪を評価せず、執拗に攻撃する姿は、普通の日本人の感覚からして「嫌い」となるのは当然でしょう。頭を下げることで一定の免責をするのが日本人だからです。

 そもそも論として平沢勝栄氏は「本当に女性が書いたのか」と疑問を投げかけます。それは用いられた言葉があまりにも汚いから。待ってましたとばかりに高木美保氏が目を剥き「女性の言葉遣いは本質ではない」と噛みつきます。

 平沢勝栄氏は上品なお育ちなのでしょう。一学年違いの姉を持ち、姉の友人が多く遊びに来ていた環境で育った私にとって、女性の言葉遣いが必ずしも清楚であるとは、ウブな男子の妄想に過ぎません。

 しかし、高木美保氏の指摘も筋違い。なぜなら、国会での山尾志桜里氏が取りあげたとき、実在の人物かどうかも怪しい状態で、ならば文言から真実性を推し量るのは真っ当な反応で、まして情報に対して慎重さが求められる政治家としては当然です。むしろ、匿名ブログを真実と盲信し国会で取りあげた山尾志桜里氏と民主党には、故永田寿康による「堀江メール問題」の反省がない証拠です。

 保育園に落ちたママのブログが、本物と特定された後ならば、高木美保氏の指摘も間違いではないでしょう。しかし、あの当時はただの匿名ブログでした。また、追記している現時点においても、そのママとやらの世帯年収その他の情報は漏れてきません。日本共産党の吉良よし子氏のように、世帯年収が3千万円を越えながらも、福祉政策である保育園を求めるならば、世間はそれを「強欲」と呼びます。

 玉川徹一派は執拗に攻撃し、頭を下げてもそれを受け入れず、平沢勝栄氏が発言していないヤジまで責任を求め、一方でルール違反をした山尾志桜里と民主党を一切批判しません。もう、番組としての体をなしていないリンチ。政治的偏向を問われても仕方がないでしょう。だからと停波に追い込めとはいいませんが、同番組を支援するスポンサーの商品は買い控えることにしています。サンデーモーニングもね。

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