今野晴貴×石田衣良「ブラックバイト」を許すな!!を許すな

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火のない所に煙は立てるのがパヨクです。あるいは100円ライターの灯火を、地獄の業火と表現するのも彼ら。妄想を下敷きにするので事実誤認が甚だしい。あるいは望む結論にのみフォーカスを当て、それ以外を振り返りもしません。

すっかりパヨク化が進む今週の「週刊文春」に、そんなパヨな記事が掲載されていました。百田尚樹氏の作品「右傾エンタメ」と命名したとされる左傾作家 石田衣良氏と、個別事例を社会問題と騒ぎ立てることに定評をもつ今野晴貴氏の対談『今野晴貴 × 石田衣良 「ブラックバイト」を許すな!!』。

要は石田衣良のシリーズ最新作のパブ記事(広告)な訳ですが、事実誤認が散見。というより実にパヨク的な思いこみをベースに論理が組み立てられております。

まず、アベノミクスを否定しきれない理由のひとつである有効求人倍率は、史上空前の高止まりで完全雇用に近づき、最低賃金の度重なる引き上げに、産業界も経済界も正面切って抵抗しないのは、「人手不足」に頭を抱えている現実があるからです。

ところが対談は「学生を中心とした若者の労働状況は悪化の一途を辿っている」という前振りから始まります。いま、アルバイト時給はバブル前夜のレベルで急騰しているという現実が目に入らないのはパヨクの特徴です。埼玉県のとある量販店の高校生の時給は、この1年間で850円から950円へと段階的に引き上げられています。

石田衣良が親戚のこの話として騙ります。

“(靴の量販チェーンにて)「大学のスケジュールより、アルバイトのシフトを優先しなければうちは採用しない」と言われた。(週刊文春 2016年9月8日号、以下同)”

今野晴貴は

“それは典型的なブラックバイトですね”

と受け取り、さらに上乗せします。

まず、石田氏の話は、個人情報も絡むのでしょうが、いつの時代か、あるいはどの店舗かについて触れていません。繁華街、ファッションビル内の店舗は、きらびやかなイメージからか応募が多い傾向がありますが、人が集まらずに苦労している店は少なくありません。

なにより「靴 量販店 アルバイト」で検索すれば掃いて捨てるほどあります。また、「時給」の提示もないまま、一方的に「ブラックバイト」と断じるのは実にパヨクの論理です。

つづいて今野晴貴氏の思いこみ。

“昔の学生アルバイトって、雇い主の側にも「まずは学業を大事にして」という意識があったかと思うんですが、現在ではコンビニや二十四時間業態が広がり、そこの穴を埋めるための使い捨ての戦力として学生バイトが重宝される構図が生まれています(同)”

これ、古市憲寿や津田大介に通じる、過去の誤認、あるいは思いこみです。古市憲寿は昔の学生は尾崎豊の「卒業」や「ビー・バップ・ハイスクール」の世界だったと思いこみ、津田大介は「昔はこんなじゃなかった」と、勝手に過去を評価し、かなりの確率で間違えています。敬称略は(テレビ)芸人扱いだから。

今野氏の「学業」うんぬんというのは「寅さん」か何かのイメージでしょうか。彼は私よりひとまわり以上年下ですが、私の時代ですら「学校なんかいつまで通っているんだ」という雇い主は吐き捨てるほどいました。「大学なんて中退した奴の方が偉くなる」と主張する人も。

1974年生まれのある男性は、某牛丼チェーンの六本木店で、住み込みというより、休憩室での仮眠のみでバイトし、一日の労働時間が20時間を越えたこともあったと自慢します。

牛丼チェーンはフランチャイズが多く、実際の雇用は「○○商店」によるもので、労働基準法などどこ吹く風・・・とは平成の初期の話しながら、つまり「学業優先」に配慮してくれるかどうかは、雇い主の考え方次第であるのは、今も昔も変わらぬこと。

かように間違った現状認識と思いこみで前提条件を構築したら、後半は「ヘイトジャパン」の連続。主に石田衣良氏。

「不景気が続くと、人間が安くなるんです」「なんでこんなに日本人って働いちゃうのかな」「日本人って働くことがイコール人生の目的みたい」「今の日本の問題点の多くって、儒教が絡んでいる」「ドル建ての年間給与で日本はスペインに負けている」

最後の年間給与は、よくあるヘイトジャパンの計算式。国内消費をドル建て換算してもまったく意味が無いのにね。ちなみに各国の価格差を比較する「ビッグマック指数」の2016年版でスペインは17位(3.76米ドル)で日本は31位(3.12米ドル)。給料と物価の比較で見なければ豊かさは測れないんですがね。

ブラックバイトなるものがあるとして、それを是とはしませんが、昭和時代からあったことに過ぎないものを、ことさら「現代病」のように取りあげるのは、

「日本が右傾化している」

というパヨクの主張と同じです。

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